【てならい後記】自分で使う紙を自分で漉く。夏の紙すきワークショップ。7月
こんにちは。てならい堂スタッフの大石です。
いよいよ夏本番、日差しも強くなってきましたね。
私は蝉が元気に鳴いているのを聴いて、夏が来たなー!と嬉しくなります。
みなさんも夏にしか感じられないこと、味わっていますでしょうか?
てならい堂ひみつの小店では、夏休みの特別企画として夏の紙漉きワークショップを開催しております。
初めての企画でしたが、7月はたくさんの方にご参加いただいたので、その様子をお伝えしたいと思います。
紙漉きと言うと、小学校の自由研究でやったことある!という方もいるのではないでしょうか?
ここではもう少し本格的に、和紙の原料となる楮(コウゾ)を使って紙を漉きます。
今回は「絵はがき」と「うちわ」をつくるので、お家に帰ってからも楽しめますよ。
ではさっそく紙を漉いていきましょう。
はじめに、水の中に楮の繊維を広げ、「ネリ」を加えてよく混ぜたものを漉いていきます。
この「ネリ」は、均一に繊維を広げ、よく絡ませる大事な役割をしているそうです。
漉いてみて、どうなったら成功なのか、はじめはちょっと難しい。。
なかなかお手本のようにいかなくて、みなさん苦戦していました。
しかし、失敗してしまっても元に戻せるというのも紙漉きの良いところです。
何度も挑戦するうちに、コツを掴んでいきました。
漉き終わったら、お楽しみのお絵描きの時間です!
色紙のパルプ(染められた楮繊維)を上からかけて描いていきます。
何色か重ねたり、模様を描いてみたり。。
思いがけない色や形になるので、実験するような気持ちで挑戦していきます。
こちらの方は持参したドライフラワーを散りばめていました。
バラの花びらがひらひらと舞っているようで、とても美しいですね。。
糸や植物(花弁・葉)、漉き返したい紙など、好きな素材を一緒にすき込むことができますので、ぜひお持ちください!
満足のゆくまで描いたら、水分をぎゅーっと押し出して、窓に貼り付けていきます。
不織布を剥がす時は慎重に慎重に。。
お日様に照らされて、乾燥したら完成です!
乾燥には1日〜2日かかるので、後日お店か配送でお渡ししますね。
乾くと少し落ち着いた色になるので、変化を楽しみにお待ちください。
今回は、夏休み期間ということもあり、お子様にも多く参加いただきました。
手形をとったり、紙を丸めてのせてみたりと、自由に作業を進めていて、見ているのもとても楽しかったです。
おお〜!と大人たちが感嘆してしまう紙たちがたくさん出来上がりました。
手間ひまをかけてつくったハガキやうちわ。
もし自分の元へ贈られてきたら、とっても嬉しいですよね。
なかなか会いに行けない状況のいま、大切な人へこんな形で想いを伝えるのも素敵だと思います。
夏休みの回は満席となってしまいましたが、また開催しますので、ぜひご参加くださいね。