てならい堂では自分にとって心地よく、社会にも環境にも良いことをしていると感じられる生活を、”こころよい生活”と呼んでいます。これまでもそれを知るための様々な機会を模索してきましたが、さらにさらに自分たちにとって”こころよい生活”を探すために、季節ごとにテーマを決めて、取り組んでいます。

2022年新年最初のテーマは「時間をかけて暮らす」です。

時間をかけて暮らすとはどんな生活なのでしょうか。日常の中、あなたにとって時間をかけたい事、あるいはかけたくない事はなんですか?

「時間をかけて暮らす」を考えるために、
  てならいに参加してみる。
  てならい堂(ひみつの小店)に遊びに来てみる。
  自身の生活の中で見つめ直してみる。

それぞれのやり方で、皆さんも自分にとってのこころよい生活を探してみませんか。

てならい堂では関連したワークショップの開催や、神楽坂のてならい堂(ひみつの小店)では、時間をかける暮らしにお助け役になる道具の展示や販売をしていますので、ぜひ遊びにきてください!

 「時間をかけて暮らす」1月の話題。

1)“時間をかけて暮らす”ということ

2)実際に“時間をかけて暮らし”てみる

・繕って思い出を重ね続ける。初めてのダーニング教室

・味噌蔵と繋がるオンライン100人味噌仕込み

・ひと冬かけて仕上げる和服ズボン、“たつけ”づくりオンライン講座

3) “時間をかけて暮らす”について考えてみる(てならい365日のススメ


1)“時間をかけて暮らす”ということ

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2021年仕込んだお味噌。リム菌が入っています。

去年お正月に仕込んだリム製味噌です!

2020年お正月に仕込んだリム製味噌が
やっと食べれるようになりました!
色も豆のそのままの色だったのが濃くなって興奮!

 



2020年の年末、いただいたお味噌仕込みセットを持って帰った仕事納めの夜。「年末年始はおせちを作って、お味噌も作ろう!」と決めました。帰省もできずその時の年末年始は一人だったけれど、とても充実した時間を過ごすことができました。

「天地返ししなくてもまあ大丈夫」とも言われたけれど、うまく発酵してるのかが気になり過ぎて、

夏は毎日のように、棚の奥に置いたタッパを何回も開けて様子をみていました。麹と潰した大豆の上に掛けた塩は全く溶けずにそのままだし、味も豆の味のまま。小店で仕込んだのはカビも生えていた気がするけど、なぜか私の味噌はカビも生えてなくて、変化のないように見えました。

日本の味噌ですが、韓国式で保管することにしたので、出来上がったお味噌は韓国伝統の甕に早速入れました!

日本の味噌ですが、韓国式で保管することにしたので、出来上がったお味噌は韓国伝統の甕に早速入れました!

「これは保管場所の問題だな」と勝手に判断し、場所を移動してからは忙しくてほぼ忘れて過ごしていましたが、年末になってふと味噌の存在に気がつきました。それで久しぶりに出した味噌のタッパをまず外からそっとみてみました。「おー色が濃くなってる!!」

開けてみると、仕込んだお味噌はいい色をしていました。少しつけて食べてみると、ああ〜塩っぱくて滑らかな食感のとても美味しいお味噌でした。これでこの1年はこの味噌で味噌汁も作れますね。他の味噌レシピも調べてみたくなります。1年間をかけて作ったこの味噌を見て、来年のために今年も味噌を仕込もうと思いました。

皆さんは何かを作るために、あるいは誰かのために時間をかけたことがありますか?やりたいことはたくさんあるけれど、時間は有限で、私たちはやりたいことをするためには何かは諦める必要があります。何を諦めて、諦めてつくったその時間は何に使いたいですか?

その答えになることが、きっとあなたにとって暮らしの中で大事にしたいモノやコトでしょう(私はとりあえず味噌ですね笑)。これからてならい堂と一緒に、「時間をかけて暮らす」ことについて考えてみませんか?


2)実際に“時間をかけて暮らし”てみる

繕って思い出を重ね続ける。初めてのダーニング教室。

大切に使ってきた思い出のつまったセーター。できれば捨てないで長く着たいのに、時間が経つにつれ少しずつ穴があいてしまい、着れなくなることってよくありますよね。「ダーニング」という技術を身につければ大切なモノも捨てずにまた愛用できます。

ダーニングとは穴の空いた服や擦り切れた生地を、針と糸だけで補修する、欧州の伝統的な暮らしの技術です。職人技術ではなく、あくまでも家庭的な技術です。てならい堂では毎年ダーニング教室を開催しております。

傷んでしまった洋服をカラフルな糸で繕い、時間の跡を刻めてみませんか?その時間の痕跡が大切なモノをより愛おしくするはずです。ご興味ある方は下のリンクより詳細をご覧くださいね。そしてダーニング専用のマシュルームがまたとてもかわいいので、そちらもぜひ覗いてみていただきたいです。

■ 【てならい】繕って思い出を重ね続ける。初めてのダーニング教室。1月

■ 【かいもの】ダーニングマッシュルームセット

※ダーニング教室の1月2月開催分は満席になりましたが、次回開催希望の方はこちらにて「次回開催のお知らせ通知」にご登録ください。


・味噌蔵と繋がるオンライン100人味噌仕込み2022春

皆さんは「手前味噌」という言葉、ご存知ですか? 「手前」は、自分のことまたは自分の手で行うことを意味します。 昔は自家製で味噌を作るのが一般的だったそうです。

今の時代、作らなくてもスーパーで簡単にお味噌を買うこともできますが、そのお味噌には長く保存できるように添加物を入れたり、長持ちできるよう作り方や保存方法が工夫されています。それももちろん良いですが。

しかし、そもそも味噌は保存食。冷蔵庫にいれる必要も無いし、カビが生えるのも当たり前なのが、本来の味噌なんです。現代になって、大きく変わってしまった味噌ですが、昔ながらの製法の味噌の美味しさや本来持っていた魅力をお伝えしたく、てならい堂では新潟は新飯田地区で80年続く丁寧に味噌づくりを続ける『糀屋団四郎』の4代目藤井さんに協力してもらい、味噌仕込み体験をご用意しました。

団四郎さんの材料で仕込んだ手前味噌が一番美味しくなるのは作ってから1年後。美味しい味噌になるまで待つその時間も手前味噌作りの魅力でしょうね。あ、この手前味噌の面白さはもう一つはあります。手前味噌は同じ材料で作っても自分の手にある常在菌で味が変わるようですよ。だから昔、それぞれの農家で作られた味噌はそれぞれ違う味をしていたそうですよね。

自分の手で作った味噌の味が気になる方はぜひ下のリンクをご覧ください!皆でお味噌仕込みましょう。

■ 【てならい】味噌蔵と繋がるオンライン100人味噌仕込み2022春

■ 【かいもの】屋団四郎味噌×にっぽん てならい堂]味噌仕込みキット


・ひと冬かけて仕上げる和服ズボン、”たつけ”づくりオンライン講座

てならい堂では着物とそれに合わせる小物を日本の伝統的縫い方である和裁で仕立てる教室を開催しています。縫う技術を習うだけで終わるのではなく、実生活で使える小物や着ることのできる着物を自分で作ることができるから、コツコツ縫うその時間がさらに楽しくなると思います。

この度、石徹白洋品店とご一緒に「和服ズボン、たつけ作り」ワークショップを開催します。石徹白洋品店さんは、石徹白という地域で、先人たちが積み重ねてきた知恵を学び、日本人が古来よりつくってきた直線裁ちの服を、現代のライフスタイルに合うかたちにリデザインしています。

今回一緒に仕上げる「たつけ」は、直線裁断でつくる和服のズボンで、もんぺよりも古くにつくられました。動きやすく、その人ぴったりのサイズがつくれるのでとても着心地良いのがポイントの一つです。

一冬かけて作る私のズボン、だんだん出来上がりが見えてくるのを味わう、楽しい時間をどうぞ。

【てならい】ひと冬かけて仕上げる和服ズボン、”たつけ”づくりオンライン講座


3)“時間をかけて暮らす”について考えてみる集まり(てならい365日のススメ)

いかがでしたか。お味噌仕込み体験、ダーニング体験、たつけ作り体験をご紹介しましたが、これ以外にも時間をかけてやってみたい体験はもっともっとあると思います。みなさんも一度、時間をかけて暮らするということについて考えてみませんか?意外な発見があると思いますよ。

この3ヶ月、自分の手で、時間をかけたいモノやコトを見つけるのに時間を使いたいと思います。てならい堂ではそうやって自分の生活を見つめ直してみる機会を、てならい365日と名付け、皆さんにオススメしています。会場は自宅ですし、参加者は今日はおひとりですけれども、これだってひとつのワークショップと言えると思います。

やり方はとても簡単。ノートを用意して、テーマについて書き出してみる、以上です。けれど騙されたと思って書いてみてください。書き出された文字を見ていると不思議と次々と新しい考えが思い浮かぶものです。

そうやって自分の考えを進めていくことが、自分にとっての「こころよい生活」を見つけることにつながると思うんです。そして、はっ!とした気づきがあったら、ぜひてならい堂に共有してください。メールでもいいですし、てならいに参加した時や、ひみつの小店に来た時に、そっとスタッフへ教えてください。

もしかすると同じワークショップに参加した人も、実は自宅でてならい365日に取り組んでいる仲間で、お互いに共感できるかもしれませんよ。

よーし、ちょっと考えてみようかな。と思ったあなた。今回は、「時間をかけて暮らす」を考えるにあたり、まずはてならい堂が提案するお題をご参考にしてみてはどうでしょうか。

365日では新たに日々の事ごととして「お題」をアップしていきます。それをみてやってみたいな、と思うものがあれば是非やってみてみてくださいね。365日のインスタグラムでもアップしてます。こちらもどうぞよろしくお願いします。てならい365日インスタグラムはこちらから

お題1: 靴を磨く
お題2:
お題3:


やってみて、どんなことでも結構ですので、気づいたことをノートに書き出してみてください。どんなノートでも構いません。構いませんが、形から入りたいという方(笑)向けに、てならい365日専用ノートもありますよ。

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ノートの購入はこちら


さて、色々と「時間をかけて暮らす」についてご紹介してまいりましたが、いかがでしたでしょうか。

1年の始まりであり、「時間をかけて暮らす」のテーマの始まりでもある1月。これからてならい堂と一緒に3ヶ月間時間をかけて暮らすについて感がてみませんか?今後、てならいの参加者募集とともに、てならい便り(メルマガ)にて随時このテーマについてご案内していきますので、まだの方はぜひこちらからをご登録くださいね。

「こんなことも知りたいよ」みたいなご要望あれば遠慮なくお問い合わせフォームやメルマガにご返信ください。

今月も皆さまのご参加をお待ちしています。てならいの会場で、ひみつの小店(神楽坂)で、色々とお話ししましょう!

たくさんやりたい
だから時間が欲しい
時間をかけなければ
たくさんのことができる
本当にそう?