【てならい後記】型を使って「自分で染める」お買い物袋。1月
みなさま、こんにちは。てならい堂の佐久間です。
身の引き締まるような寒さが続きますが、もうじき、東京でも、梅の開花が近づいてきていそうに感じられそうな気がします。
さて、1月下旬の日曜、100年続く染物屋の工房「染めの里おちあい」さんをお借りして、型染めのワークショップを開催いたしました。
今回染めたのは、時代の変化にともなって、日常の必需アイテムになった感のあるお買い物バッグ(下記は見本)です。少し中身をご紹介しますね。
今回は、お一人様、まっさらなバッグ1枚を自分色に染めてみました!
7色の中から1色ずつ考えて、職人さんが掘られた5種類の型紙を用いました。
5色ですし、似た模様のお買い物バッグも中にはあったりするのでは?と思うかもしれません。でも、先生によると、不思議と色を重ねる順番や、刷毛での色の入れ具合によって、同じものは2枚とできあがらないそうです。
どのような色を重ねていくか、淡くイメージを持てたらゆったりとスタートです。
まず最初に、1枚目の型紙を染めるお買い物袋にセットするところから始めます。刷毛で染色するときにズレてしまわないよう、紙テープでピシッととめます。
セットできたら、まず1色目から、染めていきました。コツは並行に丸を描くように刷毛を動かしていくのだよ、という先生の教えのもと、エアで何回か練習を重ねてから本番へうつっていきます。
今回の参加された2名様は、紺色から入られて緑、茶、黄色、ターコイズへと染めていった方と、紫から入られてから黄色、緑、ターコイズと入って最後に赤を淡く染めて絞められました。素敵なチョイスです。
途中、作業途中での、色移りを緩和するために、ドライヤーで乾かすことで安心して後半の色を染めていけるそうです。なんだか家庭的ですね。
5色目を完成したら染色をバッグに定着させるため、ミニ蒸し小屋で20分ほど蒸します・・・ワクワク。
そして、蒸して完成した今回のお買い物バッグはこちらです。
今回ご参加された2名の方がお選びになった5色のうち、3色は実は共通していましたが、出来上がりは見ごとに異なるので驚きました。同じ色、同じ型紙をたとえば使っていた場合であっても、色の重ねる順番や重ね度合い、力の入れ具合によって、完成する作品は違うのだなと思ってとても楽しかったです。
皆様もご興味がございましたら次回の型染めのワークショップ、また、他の染めのワークショップをぜひのぞいてみてください。