肌寒い雨かと思えば夏のような日差し、春はどこへ?と不思議になるお天気が続く今日この頃、みなさまいかがお過ごしでしょうか。

染めの里おちあいさんにて、今年最後の桜染め体験を行いました。
今回参加していただいたのは、5組6名様。
以前別のワークショップに参加してくださった方も数名いらっしゃり、てならい堂の他のワークショップについてなどのお話もしながら、ストールを桜色に染めました。今回は、5月も間近ということで、お母様へのプレゼントとして桜染めに参加してくださった方々も。

当日の様子や教えていただいたお話の一部をお伝えします。

前回の後記(3月末)でもお伝えした通り、草木染めにつかう布は動物性のものがおすすめです。植物性のものも、下処理をすることで染まります。染めにつかう染め液は、枝をぐつぐつ煮て桜色の成分を1日かけて煮出していきます。1回目に煮出した液と、5回目に煮出した液では色が違うそうで、全部で5、6回煮出して、最後に色を調整するために混ぜ合わせて使うということでした。

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奥のものが、1回目に煮出した染め液で染めたもの、手前が5.6回煮出して色を混ぜ合わて調節した染め液で染めたもの(今回の体験で染めたもの)です。奥にある1回目の染め液の方が茶色い感じになっているのが見えますでしょうか。

今回も前回同様、10分桜液で煮る→15分定着液につける→10分桜液で煮る→水で余分な染め液を洗い流す→干すという工程で染めていきます。

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本日は生憎の雨だったため、最後の乾かす工程では室内で。

体験のあと、工房内を案内していただきました。
普段なかなか見ることのできない染め工房の様子をどなたも興味深そうにみていました。

前回人気だった丸ハケ。道具一つ一つも、その道具を作っている職人さんがいて、どこが欠けてもあの美しい染め物ができないんだなーと、お話を伺うと毎回感じ、たくさんの人の匠な仕事の上に成り立っている染め物にあらためて感動をおぼえます。

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こちらは、琉球藍。多年草だそうです。同じ藍なのに、多年草とは、、不思議。

ちなみに、夏のワークショップで使われるいつものタデアイはまだ小さいけれどすくすく成長中でした。夏が待ち遠しいですね。
桜の季節が終わり、次は夏の染物藍染め。藍染めは他の草木染めとは異なり、火を使わず小さなお子様でも安全に楽しく染めることができます。
こちらもご興味のある方はぜひご参加ください。