【てならい後記】使い続けるための”研ぎの技術”を学ぶワークショップ。22年5月第1回
こんにちは。てならい堂スタッフのゆづるです。
個人的に、一番身近な「暮らしの道具」って何だろうと考えた時に一番に出てくるのが包丁。
絶対自炊しない!という人でも1本は持っている、いや持ってしまうくらいなのが包丁ではないかと思っています。
そんな必需品、包丁の手入れといえば「研ぎ」。
みなさん、包丁を研ぐという言葉はおそらく聞いたことはあると思うのですが、自分で研いだことがある人!というのは、あんまり多くないんじゃないかと思います。
価格で言えば100円ショップのものから専門店のものまで、形で言えば刺身包丁からパン切包丁まで、材質で言ったらステンレスから玉鋼まで、、、
十本十色な包丁のお手入れについて、てならい堂では今回、千葉県成田市にある正次郎鋏刃物工芸の石塚さんをお招きして教わりました!
ちなみに今回は小店を離れ、近くの料理店「のいえ」さんの上階で行う初のワークショップ。
今後はこちらで行うワークショップも増えてくる予定です。スタッフもわくわく。。
小店で紹介している品物も持っていき、石塚さんの持ってきてくださった包丁といっしょに並べます。
まな板を並べると「なんの木ですか?」と石塚さん。
てならい堂のまな板はイチョウです。聞くと、イチョウは殺菌作用があるのでおすすめだそう。
逆に、プラスチックは刃によくないとのこと。
包丁のお手入れというのは、もしかしたら使う前にも始まっているのかもしれませんね。
今回の参加者さんの中には、研ぎが初めての方もいれば、家で研いでいるけどもっとうまくなりたい方まで、色々な方にご参加いただきました。
2人1組で石塚さんに教わっていきます。
みなさん真剣で、石塚さんも1つ1つ丁寧に質問に答えてくれました。
感覚的な疑問にも対応してもらえたり、目の前で実践して手取り足取り伝えてもらえるのが、ワークショップのいいところですが、そういう点で包丁研ぎはまさにワークショップにぴったりかもしれません。
粗い目の砥石で研ぐジャッジャッという音、細かい目の砥石で研ぐシュッシュッという小気味良い音も楽しいです。
包丁について、研ぎについて、書ききれないほど教えていただいたのですが、驚いたのは「いい錆」がある、というお話。
赤い、ざらざらした錆はつかない方がいいそうですが、黄色っぽく膜が張ったような錆(黒錆)は包丁を守ってくれるそうです。
「よく鍛えた包丁ほどこの錆が出て、守ろう、守ろうとしてくれるんですよ」と石塚さん。
他にも、包丁によって研ぐ頻度を変える、砥石によっても研ぎやすさは変わる、などなど、知らなかったり考えたこともなかったようなお話を聞くことができる、貴重な機会になりました。
1時間半の体験が終わるころには、みなさん研ぎ方のコツや研いだときの体感などを手に入れて、スムーズに手を動かしていました。
ぜひ、おうちでも続けて、包丁研ぎの技術をご家庭で受け継いでいってください!
教えて下さった石塚さん、参加者のみなさん、ありがとうございました!
次回開催のときにはまたHPでお知らせしますので、参加希望の方は、お知らせメールが便利です◎