【てならい後記】初めてのしっかり金継ぎ教室。2022春~8回目~
こんにちは、てならい堂スタッフの松本です。
8月も後半になり、朝晩過ごしやすい日も増えてきましたね。少し間が空いてしまいましたが、金継ぎ教室の第8回目(最終回)が開催されました。
磨きの作業に入る前に、粉蒔きのおさらいを先生の実演も交えながら説明していただきました。
・塗り漏れが無いように(漆が濡れていないところは粉が乗らない)、薄く塗る(厚みをつけると粉が沈んで沢山粉を使ってしまう、縮む)。
・今回教室で使った粉は、4号丸粉でした。
・広い面を蒔くときは大きい粉を先に蒔いてから、小さい粉を蒔いて間を埋めることもあります。
・真綿は粉の種類によって使い分ける。
冬場は漆を塗ってから10〜15、20分くらい漆風呂に置いてから粉を蒔くこともあり、どれくらい時間を置くかは漆の乾き具合を把握しておくことが大事だそうです。ちょっと難しいですね…
それでは、金継ぎの醍醐味ともいえる磨きの作業に入りましょう!
前回、粉固めの作業を行ったので、粉は触っても指につかない状態になっています。漆の接着力って偉大だなと感じますね。
まずは、2000番の耐水ペーパーを使って表面のざらつきを滑らかにしていきます。研ぎすぎると粉がなくなってしまうので注意が必要です。
チタンの粉と油を使て指で磨いていきます。
少量のサラダ油とチタン粉を定盤に出し、少しずつ手につけて磨きます。
黒く汚れてきたらウエスなどで拭きながら磨きます。手が届かないところや段差のあるところはメノウ石や鯛牙(タイキ)を使うと磨きやすいです。先生は鹿の皮使っていました。
ピカっと光ってきたら完成です!
器本体は、陶器ですが修理したところは漆になるので扱いは漆器と同じになります。
漆器の取扱方の説明していただき、より漆のことが知れる参考図書なども教えていただきました。
金継ぎを題材にした小説もあるみたいです。気になりますね。
出来上がった器を見て反省したり。一度体験すると改善点を考えたりして、もう一度金継したくなる方も多いみいたいです。
また挑戦してみてください!!
参加していただいた皆さんありがとうございました。