【てならい後記】2022 秋の柿渋染めワークショップ。前半は染料をつくる。
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みなさん、こんにちは、スタッフのまつもです。
まだまだ日差しが厳しいですね。風は涼しくなってきていますが…
9月は自然の素材を取り入れるということで「染の里おちあい」にて「秋の柿渋染めのワークショップ」が開催されました。このワークショップは前半後半に分かれていて、今回は前半の渋柿を収穫して柿渋の染料をつくるワークショップを行いました。早速紹介していきます。
まずは、柿渋のことについて説明していただきました。
柿渋液を作るには渋みが強いほど良いとされています。
タンニンを一番多く含んでいる、8月~9月頭くらいの渋柿を使います。
柿の種類はまめ柿が良いそうです。
柿渋とは??
渋柿を発酵させてつくる染料のことです。防水効果、防腐効果、耐久力強化の特性があるので、古くから型紙、布、釣糸、団扇の下地などさまざまな物に使用されてきました。
渋柿には水に溶けることのできるタンニンが含まれており、このタンニンが染めるのに重要だそうです。そして強烈な渋みを感じます。甘柿や干柿は、水に溶けないタンニンに変化しているため染めても効果が出ないそうです。
また柿渋の最大の特徴は、染めた物は時間がたつほど色味がより濃く味わい深くなることです。
染めた後に日光にさらしておくと色が濃くなっていきます。太陽の染めとも言われてるそうです。
化学染料では日に焼けてしまうので、柿渋ならではの感覚です。
色の変化を楽しみながら長く使うことができますね。
柿渋染めの経験をされてる方も多く、たくさん質問が上がっていました。
それでは、作業に移りましょう!渋柿の収穫からしていきます。
収穫したら、ミキサーをかけやすいように4等分しました。青い柿はとても硬そうでした。
ヘタと種は取除き、水を加えて皮ごとミキサーで粉砕します。
本来はここで4~5日ほど置いたほうが良いそうですが、
今回はワークショップということもあり、そのまま次の作業に進みます。
ミキサーで粉砕させたら目の細かい布で圧搾します。
2人がかりできつく絞りました。その後容器に移します。
今回はここまで。
この後、最低1ヶ月、1年から3年くらい寝かせて発酵させれば完成です。
保管は直射日光の当たらない場所で、容器の蓋は緩めておかないと破裂してしまうので注意が必要です。
1年~3年の発酵させてある柿渋も見せていただきました。
色味が全然違いますね。毎日様子を見ながら、育てていってください。
参加されたみなさん、ありがとうございました。
後半は柿渋を使ってシルクのスカーフを染めるワークショップです。
10月に開催しますので、参加される皆さん楽しみにしていてください!!