「捨てない生活」を考える てならい堂の10月
2022年 秋のテーマは「捨てない生活」です。
今年も残りあと3ヶ月ほど。一回立ち止まって生活を見つめ直し、暮らしをすっきりするのにちょうど良い時期かもしれません。
整理整頓するために何かモノを新しく手に入れたり買い替えたりするよりも、捨てずにより良い生活を過ごすために工夫することも丁寧な暮らし方の一つではないでしょうか。この秋はぜひてならい堂の一緒に「捨てない生活」について考えて、実践してみませんか?
「捨てない生活」を考えるために、
てならいに参加してみる。
てならい堂(ひみつの小店)に遊びに来てみる。
自身の生活の中で見つめ直してみる。
それぞれのやり方で、皆さんも自分にとってのこころよい生活を探してみましょう!
「捨てない生活」10月の話題。 |
1)小さく始めてみる捨てない生活
にっぽん てならい堂ではこころよい生活について考えてみるきっかけとして、毎月サポート会員の皆様にハガキをお送りしております。3ヶ月ごと変わるテーマに沿った五行詩を3つ作ってそれを毎月一通ずつ送っておりますが、その五行詩はスタッフ同士でお問を投げ、それに答えながら皆の言葉からキーワードをピックアップして作られます。今回もスタッフが集まり「捨てない生活」について話しました。
初めての質問は、「捨てたくないモノは?」でした。捨てたくないモノといえば、やはり思い入れのあるモノとか、手づくりのモノが先に思い浮かびました。他のスタッフの答えを見ると「手紙」とか「誰かに譲り受けたモノ」とかもありました。なるほど。どれも思い出のありそうなもの、という印象ですね。
私は食べるのが大好きでご飯を作ると、どのお皿に盛り付けて食べるかもすごく考えて選ぶ方です。その時間も楽しいし、ご飯は食べるだけでなくて目で見て味わうものでもあると思うからです。そんな人間なので、愛用している食器を落として割れたりすると、もうその日は凹んで凹んで。。仕方ないのです。
金継ぎという技術で直せると知っているけれど、自分では直せないので、とりあえずこれ以上割れたり欠けないようにしっかり包んで引き出しに仕舞っておきました。時は経ち、沢山の割れ物ができてしまっていますが(自分もうちょっと注意すべきです)。
いずれそれを自分で直せる日を想像しながら、たまに引き出しから取り出してどんな仕上げにすれば良いか悩んだり、金継ぎ教室の天野先生に「こんなに割れたんですが。。」と、写真見せながら自分で直す前提で修理にどれくらい時間がかかるか、仕上げはどれが似合うかなど相談したりしました。
直す技術を身につけるための準備をしたり計画を立ててみること。それはとても小さな一歩ですが、そのような一歩一歩が積み重なっていくと何も捨てずに過ごせるかもしれないという期待感が高まります。壊れて使えなくなったモノは捨ててもいいけれど、また直して使えないか工夫してみることで、愛着の湧いたモノとそのままお別れずに今まで通りに使えるので、その方がずっと使い心地もよいでしょう。
さて、みなさんもぜひ捨てない生活を小さいことから始めてみたらいかがですか?私みたいに計画を立ててみるだけでも案外盛り上がりますよ!
2)実際に“捨てない生活”を取り入れてみる。
・つくり手と一緒につくる、ミツロウラップのワークショップ
いつかは取り入れたいミツロウラップ。。。プラスチックのラップは近所のスーパーでも売ってるけどミツロウラップは見かけないですよね。取り入れたいけど、中々手に取る機会が少ない、きっかけがない、という理由で始められない事ってあります。
けど、今回は是非手に取って欲しい。というか神楽坂に会いに来てほしいんです。というのも、ついにリアル開催でのミツロウラップづくりを開催するから。「会いに来てほしい」と書いたのはつくり手の「マメムギモリノナカ」さんが来てくれるからです!ミツロウラップの作り方を教わり、つくり手さんのミツロウや森の話を生で聞ける貴重な体験となります。当日はマメムギさんの商品も並ぶので、とっても楽しい会となりますよ。
■【てならい】つくり手と一緒につくる、ミツロウラップのワークショップ
・使い続けるための”研ぎの技術”を学ぶワークショップ
いい包丁が欲しくなりました、切れ味がよくてちょうど良いサイズの。と思って出かけて包丁を探しにいろんなところ回って実際に手に取ってみると、ふと今使っている包丁を思い出すのです。「案外あれ使い心地よかったじゃないか」と思って家に帰り、その包丁でキャベツを切りました。
実はあの包丁、サイズはちょうど良くて、切れ味が悪いのは私が研いでなかったからですもの。反省しました。今使っているモノが古くなったと言え、新しいものを手に入れるのではなくて、捨てずに今のものを長く使う方法についてもっと工夫するべきでしたのに!
今月も打刃物鍛冶工房の六代目職人、石塚祥二朗さんに研ぎの技術を習い、ご自身で使っている包丁や鋏の診断会の場もご用意しましたので、ぜひ皆さん、私と一緒に普段使っていた刃物を研いで、新品のようにまたきれいにしてみませんか?
■【てならい】使い続けるための”研ぎの技術”を学ぶワークショップ
・毎月、繕う事にじっくり向き合う。さらに楽しむダーニング教室
ダーニングって、靴下とかニット類だけではなくてジーンズやTシャツも繕いできること、ご存じでしたか?きれいに着ても、愛着してるからこそ出来てしまう穴。その穴が気になって仕方なくて捨てることもあるけれど、ダーニングで可愛く直してみるのはどうでしょう。
可愛く繕ったその跡がきっと素敵な思い出になるし、愛おしくて捨てることなんて考えられなくなると思いますよ!一色でも、少し模様をつけても、なんでもお好きなようにできるし、なんなら穴空いてないところにも少しアクセント加えても可愛いかもしれません。これくらいになると装飾的になる部分もなくもないですが笑。
でもこの可愛さのおかげで、またこの服たちと一緒に過ごせることができるのは素晴らしいことですね。ダーニングの世界をもっともっと知りたい方、踏み入れて見たい方はぜひ下のリンクより詳細をご確認くださいね。
■【てならい】繕って思い出を重ね続ける。初めてのダーニング教室。10月、11月。
■【てならい】毎月、繕う事にじっくり向き合う。さらに楽しむダーニング教室
3)みんなでジャーナリング〜捨てない生活編〜(てならい365日のススメ)
いかがでしたか。みなさんも一度、「捨てない生活」ということについて考えてみませんか?3ヶ月間気が向いてる時に少しずつ考えてたり記録してみることで意外な発見があると思いますよ!
この3ヶ月、自然素材に目を向けながら過ごしてみようと思います。てならい堂ではそうやって自分の生活を見つめ直してみる機会を、「てならい365日」と名付け、お家でのセルフジャーナリングを皆さんにオススメしています。
やり方はとても簡単。ノートを用意して、テーマについて書き出してみる、以上です。けれど騙されたと思って書いてみてください。書き出された文字を見ていると不思議と次々と新しい考えが思い浮かぶものです。
そうやって自分の考えを進めていくことが、自分にとっての「こころよい生活」を見つけることにつながると思うんです。そして、はっ!とした気づきがあったら、ぜひてならい堂に共有してください。メールでもいいですし、てならいに参加した時やひみつの小店に来た時に、そっとスタッフへ教えてください。あるいは3ヶ月ごとに開催する「みんなでジャーナリング」で一緒に自分の事を書き出してみましょう。
もしかすると同じワークショップに参加した人も、実は自宅でてならい365日に取り組んでいる仲間で、お互いに共感できるかもしれませんよ。
よーし、ちょっと考えてみようかな。と思ったあなた。今回は、「自然の素材を取り入れる」を考えるにあたり、まずはてならい堂が提案するお題をご参考にしてみてはどうでしょう。
365日では新たに日々の事ごととして「お題」をアップしていきます。それをみてやってみたいな、と思うものがあれば是非やってみてみてくださいね。365日のインスタグラムでもアップしてます。こちらもどうぞよろしくお願いします。
てならい365日インスタグラムはこちらから
やってみて、どんなことでも結構ですので、気づいたことをノートに書き出してみてください。どんなノートでも構いません。構いませんが、形から入りたいという方(笑)向けに、てならい365日専用ノートもありますよ。
ノートの購入はこちら
さて、色々と「自然の素材を取り入れる」についてご紹介してまいりましたが、いかがでしたでしょうか。
テーマに取り組んでから3ヶ月。みなさんの「自然の素材を取り入れる」についてぜひご感想もぜひ聞かせてください。
今後、てならいの参加者募集とともに、てならい便り(メルマガ)にて随時このテーマについてご案内していきますので、まだの方はぜひこちらからをご登録くださいね。
「こんなことも知りたいよ」みたいなご要望あれば遠慮なくお問い合わせフォームやメルマガにご返信ください。
今月も皆さまのご参加をお待ちしています。てならいの会場で、ひみつの小店(神楽坂)で、色々とお話ししましょう!