【てならい後記】【年初めに!】本革で作る“がまぐち”ワークショップ
★今回日程が合わない方で、次回開催のお知らせを希望の方はこちら
こんにちは。てならい堂スタッフの大石です。
てならい堂では昨年に引き続き、今年も年初めに千葉県でがまぐちづくりのワークショップを開催しました!
今回は午前に小さいがまぐち、午後に大きいがまぐちを同日開催いたしました◎
がまぐちづくりを教えてくださるのは、千葉市にある中川守和匠店の中川さんとスタッフの北川さん。
中川さんは、関東のがまぐち文化を築いてきた第一人者でもあります。お二人ともとっても優しくて、今回も大変楽しい雰囲気で開催することができました。
まずはお好きな革と裏地を選ぶところから。
表の革と裏地の組み合わせに皆さん悩まれていました。特にちいさいがま口は形と口金の種類もありますから、決めるのが大変!革の種類によってデコレーションの向き不向きがあるので、そこは北川さんに相談しながら決めました。
諸々選べたところで、まずはキーホルダーでデコレーションの練習をしました。
数字やアルファベット等の刻印は、はっきり出やすいのでおススメです◎お顔を描いているのは電気ペン。熱で革の表面を”焦がす”ことでペンのように革に描くことができます。
一通り試したところで、本番のがまぐちづくりへ。こちらには宝石みたいな飾りカシメ(ストーンリベット等)も付けることができます。ワンポイントになってとてもかわいいので、皆さんつけることに◎
デコレーションが終わったら、表革と裏地を貼り付けて、口金に差し込んでいきます。これだけでも形になりますが、外れないように紙紐を入れ込んで糊付けも行い、しっかりとくっつけます。
この作業には、口金に入れるため先が鍵型になっている”ハメゴテ”という道具を使うのですが、普段なかなか見ることのないものだと思います。
しっかり紙紐が入ったら、完成です!
続いて午後の大きめのがまぐちづくり。今回はスタッフの私も参加させていただきました。
午前と同様、悩みに悩んで表革と裏地を選んでいきます。大きめのがまぐちには装飾をしない予定だったのですが、北川さんのご厚意で飾りカシメをつけさせていただきました◎
ここからが小さいがま口と違ってちょっと大変なところ。ミシンを使って縫い合わせていきます。
私はミシンを使うのは学校の授業以来でかなり緊張しまして、北川さんに助けてもらいながらなんとか、という感じでしたが、参加者の方はミシンに慣れている方でスイスイっと進み、見ていた中川さんも驚いていました◎
縫製が終わったら、革と裏地を貼り合わせる作業に入ります。接着にはゴム糊を使用するのですが、ゴム糊は貼って剥がしてが可能とのこと!やり直しが効くというのは安心です。
綺麗に貼り合わせれたら、口金にはめていきます。小さいがまぐちと違って、こちらは革を入れるときから道具を使うのですが、革の入れ込み具合がとても難しい。。
最後に固定のための紙紐も入れて、、
完成です!(シワが寄っているのは味ということで笑)
午前と午後両方参加いただいた方はお揃いの革にしたので、同じブランドのがまぐちのようになりました◎
2年目を迎えられたがまぐちづくり。
毎回思うのですが、がまぐちのワークショップではこれからこんなものを作ってみたいとか、こういう場合はどうしたらいいですかとか、参加者さんから中川さんへ相談があることが多く、これは中川さん北川さんのお人柄が大いにあると思っています。
職人さんには尻込みしてあまり聞けないこともあると思うので、こうやって相談できるのははすばらしいことですよね。
今回も参加いただきみなさん、ありがとうございました!