【てならい後記】深める金継ぎと深みにハマる蒔絵教室。23年春(第6回)
こんにちは、てならい堂スタッフのまつもです。
残すところ今回を含めてあと2回となりました!漆を使う工程もいよいよ最後となっています。
【割れ・欠け編】
今回は「粉固め」という工程で、前回粉を蒔いたところに漆を染みこませて粉を定着させる工程を行っていきます。
粉固めは、蒔く粉の種類によって使う漆に違いがあります。
金粉には梨地漆を使い、銀粉・錫粉には黒漆を使うのが一般的です。
今回は錫粉の生徒さんが多いので黒漆で固めの工程を行っていました。
筆に取った漆を薄く伸ばしていき、その後擦って粉がなくならないようにティッシュで押し拭きします。
ティッシュで余分な漆を吸い取り今回の工程は終了です。
蒔絵の表現の中には、この粉固めで使う漆を色漆にすることで、色味の違う金属粉に見せる技法もあるそうです。
朱色の漆を使うと、朱金・朱銀と呼ばれたりします。金継ぎにも取り入れてみたいですね◎
ひと工程遅れていた、生徒さんの粉蒔きの工程も無事行うことができました。
最終回に間に合いそうですね◎
【ブローチ制作】
ブローチ制作もだんだん完成が見えてきています。
今回は少し作業に余裕があたので、螺鈿について詳しく先生に説明していただきました。
教室で使っている貝の種類は夜光貝です。
他にも貝の種類はあり、アワビ貝、白蝶貝、ニュージーランドアワビ貝などがあります。
アワビ貝、夜光貝は基本的に青色に光る部分が美しい部分として使用されています。
黒い漆に青色貝を貼るととっても綺麗ですね!
行庵教室でも貝の中から色分けしたものを使用しています。
(貝が薄く板状になっている材料から先生が切り出して分けてくださっています。)
この沢山ある貝の中から加飾するものに合わせて一つ一つ選んでいきます。
かなり目が疲れる作業ですが、貝の光る部分が増えると気持ちも上がるので、皆さん楽しみながら作業されていました。
貝を貼った後は漆を塗り込みを行って、貝を剝がれにくくします。
漆が乾いた後、研ぎ出して磨いていきます。
貝を貼った時よりもより輝きが増すそうです✨
次回の「割れ・欠け編」は最後の仕上げ、磨きを行います!
ブローチも完成が楽しみです。お楽しみに!