アイヌのつくり手さんといっしょに。大切なひとや自然を思う、ものづくりの時間。
『アイヌ』のこと。
暮らし、文化や歴史。そしてアイヌのひとのこと。どのくらい知っていますか?
興味があるんだけど、ちょっと未知で、なんとなく今まできっかけがなかった。。
でも、やっぱり気になる。
そんなきもちを大切に、いまその文化にふれてみませんか?
てならい堂にアイヌのつくり手さんたちをお呼びして、アイヌのものづくりにふれるワークショップ、開催です!
今回は、なんと北海道の阿寒湖アイヌコタンから2人のつくり手さんが来てくれますよ!
アイヌ独自の<刺繍>や<木彫り>を、実際に教えてもらって、体験して。
アイヌのことや、つくり手さんの思いを、ネットや本で読むんじゃなく、自分の肌とこころで感じてみませんか?
こんな機会なかなかないので、気になる方はぜひいっしょにたのしみましょう!
北海道の東に位置する、<阿寒湖アイヌコタン>は、現在約120人のアイヌの人びとが暮らしています。
多くのアイヌ工芸のつくり手さんたちが、それぞれの伝統を大切にしながら、新しい感覚をとり入れながらものづくりをしています。そしてそれぞれがお店を構えて、旅の方を迎えています。
今回は、<アイヌの刺繍>を平良智子さんが、<アイヌの木彫り>を瀧口健吾さんが教えてくれますよ。
お好きな方を選んでもよいし、せっかくの機会、どちらも体験していただくのも大歓迎です!
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①平良智子さんの<アイヌ刺繍をほどこす、マタンプシづくり>
アイヌ文様を刺繍して、アイヌの伝統的な装飾品<マタンプシ>をつくりましょう!
<マタンプシ>って聞くとなんだろう??と思うのですが、アイヌの人が頭に巻いている、あの美しい鉢巻きのことです!
アイヌ文様は、<モレウ(渦巻)> 、<アイウシ(棘)> 、<シク(目)>などいくつかのモチーフを自由に組み合わせて描かれます。
文様の解釈には諸説ありますが、「魔除け」や「お守り」の意味が込められています。
教えてくれるのは、阿寒湖アイヌコタンで生まれ育った平良智子さん。
平良さんのおじいさんは山本多助さん、おばあさんは四宅ヤヱさんで、お二人ともアイヌ文化の伝承において大きな役割を果たした人たちです。
平良さんは、おばあさんがアイヌ語で語ったストーリーを題材に絵本『カラスとカケスの物語』をつくる中で、アイヌのことをもっともっと深く知りたいと思うようになったと言います。
そのきもちがきっかけではじめた、伝統的な刺繍や織物、古式舞踊や歌、伝統楽器の演奏など。アイヌにまつわる様々な文化に携わっている工芸作家さんです!
平良さんに大きく影響を与えているもののひとつ、アイヌの古式舞踊。
「ただ動けばいいだけではない、形がいいだけではなく。1個1個を大事にしたい。精神的なものを大事にしたい。」といいます。
その気持ちは、古式舞踊だけではなくすべてのことにつながっていると感じます。
1個1個を大切に。
その気持ちで、平良さんから教えてもらうアイヌ刺繍。空気感そのまま感じてみましょう。
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当日は、平良さんのアイヌ文様をお手本に、藍染の布地をベースに自分だけの色の糸の組み合わせを選んで刺繍をしていきますよ。
伝統的なアイヌ文様と、自分の感性を掛け合わせて、自由に表現しましょう!
アイヌの工芸品を、生活の中で自分ならどんな風に使おうかな?と思いながら糸選びするのもわくわくしますね。縫い物お好きな方も、マタンプシを作る機会なんてなかなかないので、お見逃しなく。。!
「ひとつひとつの物語の「奥」にある、こんなことがあったんだ!という感動を伝えたい。」
そう話す平良さん。
無理をせず、自然体でアイヌ文化を伝承していきたいというスタイルは、「アイヌのことは、なんだかとっつきにくい…」と思ってしまっていた心を、やさしく溶かしてくれるような気がします。
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②瀧口健吾さんの<アイヌの木彫りのバターナイフづくり>
アイヌの木彫りを体験しましょう!瀧口健吾さんに教えてもらって「バターナイフ」を、一緒につくりますよ。
バターナイフの形に近い状態のものを、瀧口さんが事前に作ってくれているので、それを私たちが形を整えたら、アイヌの文様を掘っていきますよ!
使うのは、「マユミ」の木。
アイヌの文化の根底にあるのは、自然への敬意や感謝。そして、川や湖、山、森や生き物以外に、生活の道具に至るまで「カムイ(神)」が宿ると信じ、日用品でさえも決して粗末に扱わず、彫刻や装飾を施して大切につかわれてきました。
そんな中、瀧口さんの木彫りはとっても自由な空気であふれています。
「これおもしろいねって言ってもらえたら、すごくうれしいですよね」そう話す瀧口さん。
「あまり見たことのない、誰もやったことのないことをやってみたいと思っています。」
作業場に座り、木の塊を見て、そこから何を彫るか考える、それが瀧口さんのスタイル。
作っているうちに変化することもあるし、新しい素材を目にしたときに彫りたいものがひらめくこともあるといいます。
その時そのときのインスピレーションで、面白い!とおもったら心のままに彫ってみる、そんな好奇心と遊び心があふれる、瀧口さんの新しくて楽しい感性が光ります。
瀧口さんの作品をみてみると、無骨ながらも、じんわりあったかさをまとっていて、そしてそこでゆっくり息をしているような空気をかんじます。
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今回つくるバターナイフは、「アイヌ工芸品を毎日の暮らしに。」というコンセプトから生まれた「伝統にこだわらない」と話す瀧口さんの思いがあふれています。
そして「できるだけ同じ形をとりたくない」という瀧口さんならでは、
上のお写真は<この時>の作品なので、当日はどんな風になるかは事前にわかりません!いっしょに心から楽しんで手を動かしてみましょう。
これからの生活の中で、ふと目にするとほっと笑みがこぼれてしまうような、そんな暮らしの道具。
瀧口さんにとって阿寒湖アイヌコタンは、伝統的なものを守りながら新しいものを受け入れる心地よい場所。
変化をポジティブに捉え、自分のこころに自由に作り続ける、今を生きるつくり手さんです!
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「『アイヌ』という存在って、何となく近寄りがたいし、ちょっとこわそうだし…そもそもなにも知らないのに、いいのかな?」
スタッフのわたしも正直そう感じていました。
でも、瀧口さん自身も古いアイヌ文化を勉強している中で、「間違った文化は伝えたくないし、間違っていたら、すいません、とちゃんと言える人でありたい」といいます。
また、平良さんがとにかく大切にしているのは「楽しい、と思ってもらえて、私たちも楽しいこと。」そんなとってもシンプルなこと。
だから、わたしたちも「アイヌのことを知りたい」という気持ちを、大事にしたいとも思いました。
ものは、大切なひとを思いながらつくること。
ものは、自然と共生しながらつくること。
ものは、必要以上にいらないこと。
このアイヌのものづくりのマインド。
これ以上、てならい堂が共感することって、あるのかな?とすら感じます。
私たちが大切にしていきたいものが、アイヌのつくり手さんたちの心の中にもあるのかなと思うと、なんだか不思議でうれしい気持ちになりました。
アイヌのつくり手さんたちは言います、「いつも使う人のことを思っている。」そして、「つくるものには、思いも入る」と。
「楽しんでつくっていれば、楽しさはつたわるし、自分が楽しくなかったら、出来上がったものもそういう風にみえないってことよね。」
そんな、シンプルな「こころ」が主役になるものづくり。
きっとものづくりだけではなく、いろんなことの根っこにそれがあるのかもしれません。
心をオープンにして、いっしょにアイヌのことをたくさん感じる1日にしましょうね。
★11/24 (金)10時までサポート会員優先申し込み期間となります。
サポート会員についてはこちらから
**アイヌにまつわるおはなし会、同時開催!**
アイヌのこと、もっとちゃんと知りたい!2日間にわたって、アイヌのおはなし会を開催しますよ!
・1日目、27日は<アイヌの文化や歴史について>。
・2日目、28日は<カムイについて、考える>。
テーマが違うので、ワークショップの日程と合わせてお選びくださいね♪
(もちろん2日間来ていただくのも大歓迎です!)
※くわしくはこちらから
**アイヌ工芸品の展示もおこないますよ**
普段なかなかお目にかかれないアイヌの工芸品の展示も行います!10月上旬まで東京新国立美術館のミュージアムショップでも展示していました!
また、アイヌの工芸作家さんたちの作る作品も、並びますよ。
平良さんのアイヌ文様の小物や、瀧口さんの木彫りのククサなども販売予定です!
※くわしくはこちらから。
【会場】
てならい堂 神楽坂ストア
東京都新宿区矢来町118 千種ビル 2F
東西線 神楽坂駅 より徒歩1分
都営大江戸線 牛込神楽坂駅 より徒歩7分
※神楽坂通り沿い、1Fが【BAR&CAFFE M’S】さんになります。
【日時】*お好きなワークショップ、お時間をお選びください。
★刺繍
①2024年1月27日 土曜日 10:00〜12:00
②2024年1月28日 日曜日 14:00〜16:00
★木彫り
①2024年1月27日 土曜日 14:00〜16:00
②2024年1月28日 日曜日 10:00〜12:00
※2時間程度の体験です。多少前後する可能性があります。
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★おはなし会
①2024年 1月 27日 土曜日 12:30~13:30 <アイヌの文化や歴史について>
②2024年 1月 28日 日曜日 12:30~13:30 <カムイについて、考える>