会社概要(outline)
運営会社 |
合同会社 続 |
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住所 |
〒162-0831 |
メールアドレス |
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設立 |
2013年1月 |
業務内容 |
EC及びwebメディアの運営および編集、執筆及びwebコンテンツの制作 |
続く森の話(metapher)
例え話です。
美味しい果実がなる森が枯れかけています。
元々はたくさんの樹が生えている森でした。
けれど、誰かが植えた美味しい果実のなる樹の果実があまりに美味しく、皆が望むのでその樹ばかりが増えるようになりました。
美味しい果実のなる樹がとても増えたので、森はやがてぎゅうぎゅうになりました。
たくさん生えていた他の色んな種類の樹はいつの間にかほとんど見当たらなくなっていました。
森は、ぎゅうぎゅうだったので、樹は高く高く伸びました。
樹が高くなるほどに、美味しい果実も高いところになるので、高く飛べる鳥だけしかその果実を食べられません。
高く飛べる鳥が競って果実を食べるので、果実はまだ小さいうちに全て食べられてしまいます。
一方で森の下の方は、ぎゅうぎゅうに生い茂った葉で、ほとんど日が入らないようになりました。
日の入らない森は、そこで暮らす生き物の数も種類も減っていきました。
そして日の光や、落ちてくる果実や、たくさんの生き物など、土を豊かにしてくれていたものが減ったので、土が痩せていきました。
土が痩せているので、森の樹も痩せ細り、そして、森は枯れかけています。
みなが続かない森よりも、続く森を望んでいるように見えました。
けれど、この枯れかけた森も、これはこれでいまだたくさんの生き物が暮らしている森です。
これを焼き払ったり、切り落としたりすることはできません。
じゃあどうしたらいいのかーーー
一見枯れてしまうように見える森で、まだ生きている種や芽を探し、その土地の在来種のことを知り、新たに相応しい樹を植え直します。
そこに育つ新しい森とその生態系が土を豊かにするから、そこが続く森となるんじゃないかと思います。
土が大切だと思うんです。
土は例えですが、あなたにとって土とはなににあたるでしょうか。
あなたの周りに続かない森はありますか?
「続」という会社は「続く森」を増やしていく会社でありたいと思っています。
続く方の社会へ。(vision)
「続く方の社会へ。」これが会社のビジョンです。
この会社を始めるきっかけの話をします。
私は、前職で日本の中小のものづくりをしている人たちと仕事をする機会がありました。
伝統的なものだったり、手仕事に近いものであったりといった彼らのものづくりは、なかなか厳しい状況に置かれていました。
あと5年10年なら何とかなるかもしれない、けれど社長を継いだばかりの若い世代があと30年続けてさらに子供の世代に引き継ぐことを考えた時、やはり今のやり方では続かない。
閉鎖的・保守的な業界や地域でそう考えて、何かを変えようと必死に動いている、そういう仲間の姿を日本全国でたくさん見てきました。
彼らの姿を見て、私はちゃんと「変わっていく」のだろうと思いました。
きっと何百年も続くような伝統的な産業も、そうやって危機が来るたびに、その時代の人たちが必死に何かを変えて、そうして今まで続いてきたのだろうと思います。
私はそんな変化の近くで、少しでも彼らの役に立ちたい、そう思って会社を興しました。
「日本のものづくりが続いていくように」。
これが「続」の社名に込めた最初の意味でした。
実際に会社を起こし、ほぼ同時に「にっぽん てならい堂」を立ち上げると、多くの方がいろんな人を紹介してくれました。たくさんのお客さんも来てくれました。
その人たちと話をしていると、「てならい堂」への期待はものづくりだけでなく、食のこと、日本の文化的なことへもまたがっているようでした。
求める人がいるのなら、それに応えたいと思いました。
また、特に日本のものづくりはその地域社会と密接に関わっていることが多く、ものづくりを続けていくことは直接的に地域社会を続けていくこととも言えますし、逆にものづくりを続けるために社会の仕組みを変えなくてはいけないようなことも感じていました。
原点はものづくりにありましたが、活動を続けているうちに、「続けた方がいいのに続かなくなりかけていることを、続けていく」というドメインこそ、この会社がやっていくことなのだと思うようになりました。
少し、話が大きくなり過ぎたかもしれませんが、実際のところは身近なこと、小さなことを積み上げていくことをイメージしています。
森と土を育むための12の大切なコト(value)
続く森を増やしていくために、会社が大切にしている12の価値観を記します。
1. ユニーク/自分らしいこと
2. シンプル/分かりやすいこと
3. ポジティブ/楽しく前向きであること
4. マイペース/肩の力を抜くこと
5. シンパシー/顧客の共感から始めること
6. リライアブル/信頼がベースであること
7. リーダーシップ/自ら先導すること
8. ソーシャル/草の根のつながりを大切にすること
9. エッセンシャル/常に本質を捉えていること
10. ボーダレス/国境をはじめ垣根をとり払うこと
11. イノベーション/小さな変化を積み重ねること
12. サステナブル/続けること、続いていくこと