こんにちは、スタッフのくらです。
待ちに待った6月の最後の2日間!秋田から、伝統工芸士の仲澤さんが来てくれましたよー!

<天然杉に触れる、秋田の手しごと。曲げわっぱのお弁当箱づくり。>昨年大人気につき、今回はなんと2日間開催!参加者は総勢19名でした◎

来てくれたみなさま。ずーっと前から曲げわっぱに憧れていて。。という人をはじめ、昨年のてならい堂の曲げわっぱWSにも参加してくれて、仲澤さんの曲げわっぱを複数所持!しているファンの方も!嬉しい~◎

夏休みの研究で、伝統工芸について学びたくてという小学校3年の女の子も、家族と一緒にきてくれましたよ!
(そしてスタッフの私、秋田出身。ずーっと作りたかったのですが、ついについに参加です!)

ツキノワグマのエプロン!仲澤さんお久しぶりです~!

さっそくスタート!ワークショップで体験したのは、曲げわっぱのお弁当箱づくりの、後半の部分です。

仲澤さんが事前に杉の木を型に合わせて曲げ、本体を楕円してくれたものが秋田から届きました。これを、私たちがしっかりと組み合わせたり、綴じをしてお弁当箱を作っていきますよ。

まだこんなかんじのばらばらの状態。

仲澤さんは、ワークショップが始まるとき「難しいけど、なるべく自分でやってみましょう!その方が愛着がわくこと間違いなしなので!」と声をかけてくれました。仲澤さんの愛あるスパルタ感、てならい堂は好きなんです(笑)

ワークショップ中は「先生―!」と呼ぶ声が止まらずでした◎

まず最初は<桜の皮の樺綴じ>。さっそく超難関なんです。。!汗

桜の皮をうすーくはいだものを、良く乾かしたこの樺綴じ部分。

樺綴じ部分は、もとはこれなんです。仲澤さんご自身が山で梅雨の時期に取ってきている、山の恵みです。ほんとに自然そのまんま。

お弁当箱のふたと本体の杉の木に、仲澤さんが事前にうすーく切り目を入れてくれていて、そこに私たちがこの樺綴じの細くて小さい帯になったのを通すんですが、これが、口で言うのは簡単なんだけど、とっても難儀!!

しかも、やってみてわかったんですが、表・裏と樺を通す際に、最後、表面に樺の切れ端が出ないような仕組みになっているんです。(本体の切り目の角度に大きな秘密あり。)

ちょっと言葉だと説明しづらくてごめんなさい。。

樺綴じの帯が入らない!!むずかしい。

安価なものだと、入れ込んだ樺の端っこが、切りっぱなしみたいになるところを、手作業の伝統工芸では、しっかりときれいな形で収めているのだそう。

ああ、これは人間の手でなければできないなあ、と本当に感動しました。

樺を入れたら、水でぬらしでアイロンでジュ!これで本体に樺をぴたっと付けます。樺綴じできた!

ここまでくるのに、もう息切れ(笑)

そのあとは、蓋部分となるところをはめ込み、本体にも底板をはめ込む。

このはめ込むのひとつでも大変です。。!本体と底板、蓋のふちと蓋の上部、それぞれ手作業で、それぞれがぴっったりと合うように仲澤さんの方でつくっているので、となりのひととパーツを交換したら、もう入らなくなっちゃいます!

安価なものは、蓋などははめ込まず、のりでぺたっと上からかぶせて貼り合わせているだけのものもあるそう。
ここでも、細かな職人のこだわりを知りました。

はめる直前にのりを縫っていくんですが、これまた緊張。

パーツをはめた後は、あて木を当てて、トンカチでいい塩梅までたたきます。

トンカチの音が響き渡る神楽坂ストア!
となりのワークショップのみなさんも興味しんしんでのぞいていましたよ(笑)

蓋ができたら、今度は本体へ。
底板を入れたら、<脚>を入れる部分にトライ。底面のふちの、高さのある場所です。
ここを、本体に合わせて脚の長さを自分で調整していきます。

今回のワークショップでは、少し長めのものを用いて、徐々に短く調整していきましたが、慣れてくると職人さんは、一発でその長さをあて、髪の毛1本分も狂わずきめるそう。すごいー!

この脚の部分も、職人さんでも難しいと言われている部分だそうです。

「この脚の部分までやるワークショップ、普通はないよ!」と仲澤さん。
細かい作業に悪戦苦闘しながらも、これを聞いて、こんな貴重な体験をしていることに、ちょっと優越感を感じてしまいました(笑)

終わったら脚の部分にカンナがけ。これも塩梅がまた大変。。!カンナ、使い慣れていない人が多くこれまた緊張のターンです(笑)

最後は、お弁当箱の角に丸みがでるように、お好みの雰囲気までペーパーでやすって、完成です!

わー!すごい達成感。
そして、自分がつくった曲げわっぱのあまりの可愛さ。

それにしても、本当に何度でも言いますが、これは決して機械ではつくれない。ということです。これは手作業でしかできない。

見て美しいなあ、と思っていた曲げわっぱ。作ってみてこのあまりの繊細さに、本当に体験することの重みを感じました。
こんなに細かい作業を、小学3年の子もうれしそうにやっていたのもすごい!

まわりの人ともわいわい。楽しいワークショップだったなあ。。

仲澤さん自身も、もちろん曲げわっぱをヘビロテ。ごはんもののほかにも、ケチャップとか焼きそばとかもガンガンつかうそう!そんなお話を聞けるのも、とっても楽しいし、曲げわっぱの敷居が下がった気がします。
お手入れ方法の仕方なども、しっかり教えてもらいましたよ。みんな使うのが楽しみ。。!

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神楽坂ストアでは、店頭で仲澤さんの<曲げわっぱ工房E08>のお弁当箱なども販売中です!

ワークショップの後にあらためてみんなで仲澤さんの作ったのをみて、ここが全然ちがう!とか、カーブはここまで丸みだしたほうがかわいいなあ。とか、樺綴じのデザインがすっごくかわいいけど、これはやるの相当大変だー!とか、自分でやってみたからこその感想がとっても面白かったです!

仲澤さんのお弁当箱素敵です。。!ちいさいサイズの曲げわっぱって、他ではあんまりみかけないんですが、小さいものは曲げる際に壊れるリスクが多いからだそう。職人さんが男性が多いため、そもそも小さいものも少ないんですね。さらに愛おしく感じますね!

参加してくれたみなさん、仲澤さん、本当にありがとうございました。

みなさんの暮らしの中で、育っていく愛おしいお弁当箱。たのしんでくださいね!

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★これからもワークショップを予定しておりますので、参加してみたい!という方は<次回開催のお知らせ通知>にぜひご登録くださいませ。

 

★曲げわっぱ工房E08 のお弁当箱はてならい堂のサイトでも買えますよ。本家サイトでは売り切れのことも多いので、是非チェックしてみてくださいね。

・定番の形で人気の<TAWARA>
・ころんとした小判型が愛らしい<KOBAN>