こんにちは。スタッフのひのです。

9月の中秋の名月はお天気で、くっきりとお月様が見えましたね。十五夜って15日ではないんですよね。毎年ちょっとドキッとします。笑 

秋はおいしいものがたくさんでてくる時期。涼しくて過ごしやすくもあり、木々の色が移ろいゆく見て楽しい時期でもあります。私はというと、いつもきのこ類はそのまま料理に使うことが多いのですが、干すと旨味成分や栄養価があがるということで、試してみている最近です。(ちなみに写真のきのこ達は炊き込みご飯になりました。笑)

さて、てならい堂では自分にとって心地よく、社会にも環境にも良いことをしていると感じられる生活を、”こころよい生活”と呼んでいます。これまでもそれを知るための様々な機会を模索してきましたが、さらに自分たちにとって”こころよい生活”を探すために、季節ごとにテーマを決めて、取り組んでいます。

2024年 10月のテーマは「カラダと心で味わう」です。

味わうというと、”舌”や”味覚”のことがまず頭に浮かぶかもしれませんが、このテーマでは、”カラダ”と”心”という言葉を使うことにしました。自分のすべてを使って味わってみる、ということを考えてみる。そんな機会になったらいいなと思います。この3ヶ月間は、自分が喜ぶものをたくさん見つけ、カラダにも心にも十分あげてみてくださいね。

  「カラダと心で味わう」を考えるために、
    てならいに参加してみる。
    てならい堂神楽坂ストアに遊びに来てみる。
    自身の生活の中で見つめ直してみる。

それぞれのやり方で、みなさんも自分にとってのこころよい生活を探してみませんか。

 「カラダと心で味わう」を考える、10月の話題。

1)”味わう”ってなんだろう?

2)実際に生活の中で”カラダと心で味わう”について考えてみる

 ・手間ひまかけて作られる美味しさ。てならい堂の”食”

 ・島根の鍛冶屋と料理家と、グラス片手のお話し会

 ・初めての「こぎん刺し」神楽坂で津軽の伝統に触れるワークショップ

3)てならい365日のススメ

1)”味わう”ってなんだろう?

“味わう食べ物”って、どんなものがあるでしょう?じっくり咀嚼して、味を感じる、、、昆布や味噌など旨味成分があるもの。甘い辛い酸っぱいが混じり合ったタイ料理などの複雑な味がするもの。

フレンチコース料理などの一流の料理人がつくった高価なもの。自分や大切な人が手をかけてつくった普段のごはんやお弁当。などなど。人によって、思い浮かべるものは違うかもしれません。

でも、共通して言えるのは、食べて栄養をとること以上の意味が、”味わう”にはあるのではないかということ。見て楽しみ、香りを楽しみ、噛んだ時の音を楽しみ、口に入れてからも食感やのどごしなどを楽しむ。”味わう”とは、実に奥が深い行動です。

また、“食べ物以外にも、味わえるものはあると思います。綺麗な音色、美しい景色、おいしそうな匂い、ふかふかな布団、心打たれる文章、、、など。これらは「舌」以外を使って味わうことのできるもの、といえるのではないでしょうか?五感を使った、味わう範囲や事柄の拡張ともいえます。

よく味わったもの。そこには、たいてい付加価値的なものがあったりします。楽しい時間を過ごした、人にとてもよくされた、雰囲気が素敵だった、想定外の驚きや発見があった、、、など。

なにかしら、自分に響く”エッセンス”がある。それこそ”味”といえるかもしれません。その”味”に自覚的になってみた時、こころよい生活に向かうためのいろんなヒントが見つかるかもしれません。

また、よく味わったものというのは、再び呼び起こされやすく、人に語りたくなったりするものです。味わったものは感情に繋がり、記憶につながる。似たような体験をしたときに思い出したり、鮮明にそのときの五感も思い出せたりする。そうして、過去といまと未来をつないでいくのだと思います。

改めて、”味わう”って行動は面白いなと思います。

胃が喜んでるのを感じるようなごはん、身も心も癒される温泉、おいしくて新鮮な空気、山から湧き出る冷たい湧水、大切な人からもらった手紙、身を委ねたくなるような音楽、人からのあたたかな愛情。この機会に、いままで味わったものを掘り起こしてみてもいいかもしれませんね。

今月からはじまるのは今年最後のテーマです。3ヶ月間、じっくりこのテーマを”味わって”いきましょう!

2)実際に生活の中で“カラダと心で味わう”について考えてみる 

・手間ひまかけて作られる美味しさ。てならい堂の”食”

“味わう”ということで、てならい堂の”食”もぜひ味わってください!てならい堂では、最近”食”まわりのラインナップにも力を入れてます。今までワークショップやPOP UPで限定販売していた食品を、いつでもお買い求めいただけるようになりました◎

てならい堂は、つくり手の手間ひまが美味しさをつくると考えています。自然の素材のままをシンプルに届ける。伝統の製法を守り、伝える。そんな思いで作られる食品は、手間暇が余計にかかるし、安価にはできない。でも、だからこそ、心身で美味しい、を感じることができます。

味噌、かつおぶし、だし醤油、甘酒など、じんわり美味しいあれやこれを揃えてお待ちしてますので、どうぞお試しくださいね。試食もできますのでお声がけくださいね!

■【ストア】手間ひまかけて作られる美味しさ。てならい堂の”食”

・島根の鍛冶屋と料理家と、グラス片手のお話し会

先月のことです。サポート会員のみなさまにも急遽お声がけをして実施した総勢15名ほどの夜会。とてもよい会となりましたので、みなさんにもその空気感をぜひお伝えしたいなと思います!

今回お招きしたつくり手である工房”鍛冶工房 弘光”は、古くから鉄の産地として知られている島根県の東部地方にあり、もののけ姫の舞台になったと言われる”たたら操業”による鉄文化の歴史とその技術を継承しています。

11代目の小藤宗相(しゅうすけ)さんが長年のものづくりを経てつくられたのが鉄のフライパン「鍛月」。そのフライパンを、つくり手、てならい堂、生活者、みんなで囲みながら、ものづくりのお話と料理家のminokamoさんのフライパンレシピを堪能しました。

開催レポート読んでるだけでも、お腹が満たされてくる(減ってくる?笑)気がします。詳しくは、下記てならい後記を読んでみてくださいね♪

■【てならい後記】島根の鍛冶屋と料理家と、グラス片手のお話し会

小藤さんの鉄のフライパンはこちらから購入できます。

・初めての「こぎん刺し」神楽坂で津軽の伝統に触れるワークショップ

美味しさと同様に、美しさというものにも私たちは魅力を感じます。そこにはなにかしらの”味”があります。そんな美しさを感じるものの一つに、”紋様”というのがあると思います。日本各地にある刺し子という技術は、布が貴重だった時代に布を縫う事で補強して長く使えるようにしていた手仕事。

なかでも、こぎん刺しは江戸時代に津軽の農村地域からはじまった刺し子の技法のことをいい、意匠を凝らしたその紋様にはさまざまな願いが込められました。その紋様を一つ一つ組み合わせて出来る美しい柄は、刺す人の想いを過去からも紡いできたような魅力があります。

そんなこぎん刺しを教えてくれるのは、青森津軽の五所川原でこぎん刺しを続けている、三つ豆の工藤さん。青森県の伝統工芸士として認められる工藤さんですが、ご自身で残っている資料や保管されている野良着からこぎん刺しを紙に書き起こして実際に刺してみる程に探究熱心なつくり手さんでもあります。

工藤さんのつくる作品はどれも紋様の組み合わせが美しく、糸や布地の組み合わせにも温かみを感じられます。ステキな作品をつくり続けている工藤さんに、こぎん刺しの魅力や興味深い紋様のお話を聞いちゃいましょう!

■【てならい】初めての「こぎん刺し」神楽坂で津軽の伝統に触れるワークショップ

3)てならい365日のススメ

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いかがでしたか。みなさんもぜひこの機会に、”カラダと心で味わう”について考えてみませんか?てならい堂では、今月であれば「カラダと心で味わう」といったように、あるテーマをもとに自分の生活を見つめ直してみる機会を「てならい365日」と名付け、お家でのセルフジャーナリングをみなさんにオススメしています。

やり方はとっても簡単。ノートを用意して、今回のテーマについて書き出してみる、以上です。どんなことでも結構ですし、関連することを実践してみたり、てならいに参加してみたり、やってみたいなと思うものがあればやってみて、それについて書いてみるのでも大丈夫です。

騙されたと思って書いてみると、書き出された文字を見て、不思議とどんどん新しい考えが思い浮かぶもの。書き出すノートはどんなものでも構いませんが、てならい365日専用オリジナルノートもありますよ。(ノートの購入はこちら

ノート

そうやって自分の考えを進めていくことが、自分にとっての「こころよい生活」を見つけることにつながると思います。テーマへの取り組みに際し、ご感想等いつでもお待ちしてますので、もしよろしければ、てならいに参加した時や神楽坂ストアに来た時に、ぜひてならい堂のスタッフへ伝えてみてくださいね。なにかさらに新たな発見があるかもしれませんよ。 

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 「てならい365日」では、3ヶ月ごとに同じテーマに取り組み、毎月それについてお知らせしていきます。今後、てならいの参加者募集とともに、てならい便り(メルマガ)にてこのテーマについてご案内していきますので、まだの方はぜひこちらからご登録くださいね。

また、サポート会員のみなさまには、毎月頭、素敵なイラストと共に同テーマに関するハガキをお送りしております。もしご興味ある方は、どうぞこの機会に関心を持っていただけたらなと思います。サポート会員となって、てならい堂の活動を応援していただけたら嬉しいです!(詳しくはこちら。)

ということで、今月は「カラダと心で味わう」ということに目を向けながら過ごしてみませんか?何から始めようかなと思った方は、まずは本ページを参考にしてみてくださいね。

今月もみなさまのご参加をお待ちしています!てならいの会場で、神楽坂ストアで、色々とお話ししましょう!

おいしい、美しい、心地よい、、、
たとえ舌を使わなくとも
価値を感じて“味”を見つける
味わうことでつないでいる
その記憶は未来へつながる