【てならい後記】アフリカからつくり手がやってくる！エフレムさんの、超貴重なコーヒーのおはなし会。

2024/10/22

こんにちは、スタッフのくらです。

10月のこの日。なんと。。アフリカブルンジ共和国からコーヒーのつくり手、エフレムさんがてならい堂に来てくれました！！

てならい堂ではCOFFEE ROOTSの倉持さんと、コーヒーを楽しむためのワークショップをたくさん行ってきました。てならい堂では、エフレムさんの本当においしいコーヒー、もうおなじみだったんですが、初来日のこの機会に、まさかご本人に会えるなんて。。! この日を本当にたのしみにしておりました◎

エフレムさん！てならい堂にようこそ！

一番最初、エフレムさんの方から「みなさんは、なぜコーヒーが好き？」という質問がありました。とってもシンプルな質問ですが、あらためて自分のコーヒーライフについて思いを巡らせるところから、おはなし会はスタート！

さっそくエフレムさんのスペシャルティコーヒーをみんなで試飲しながら、まずはエフレムさんがコーヒーを作っているアフリカ、ブルンジのことについて。

スタッフのわたしも、エフレムさんのコーヒーが生まれる場所として初めて知った国名でした。ブルンジは、コーヒーが育つには最高で本当にいい環境だそうです。標高が高く、実が熟すのが遅いため、実の中にたまる糖が、とっても多いのだとか。

アフリカの国で全人口の約1/4の人がコーヒーに携わる仕事をしていて、輸出額の約80％がコーヒーという、そんな国。しかし、高品質なコーヒーを作れる気候環境がありながら、人々の生活は非常に過酷な状況なのだそうです。

さらに、十分な国力がないため、外貨収入の大部分を依存する大事なコーヒーの生産は、年々低下して取引も不安定な状況が続いています。。

そんなブルンジで、驚くほどのおいしいコーヒーを作っているエフレムさん！

ブルンジに、はじめてコーヒーの木を植えたのが、エフレムさんのおじいさま。ここに写っているその木がまさにそうで、今も大事に守られてなんと健在、樹齢90年です！！この日飲んだコーヒー、なんとこの90年の木でとれたコーヒーでした。

この日たのしみにしていたのは、なんといってもブルンジの現地でのコーヒーづくりについて！動画や写真を見ながら、エフレムさんに説明してもらいながらコーヒーづくりの現地を知るのは、とっても貴重でしたよ◎

まだ収穫前の、実がなっている状態のコーヒーチェリー。動画で収穫の様子を紹介してくれました。

これはコーヒー豆の選別の様子。チェリーの熟度がとっても大事で、選別もすべて手作業。熟すタイミングがいろいろなので、1シーズン10回もチェリーを摘むこともあるそう！

ここで選ばれたチェリーが果肉除去される際に使われる大型の機械があるんですが、ブルンジは、電気が安定しておらず、停電もとっても多い。過酷です。。そうすると作業ができず、チェリーが腐ってしまうこともあるので、精製方法を変えたり、臨機応変なコーヒーづくりが進められています。

果肉除された豆は、発酵があるプロセス（ウォッシュト）は発酵にすすみます。　（ナチュラルプロセスは発酵せずに、乾燥します。）

そして発酵が終わったら、水洗いされながら、水の中でグレーディング（品質の規格分け）。

この作業での映像。重労働の気を紛らわすため、みんなで歌を歌いながらリズミカルに行っていました！！現地のそのままの様子がとっても印象的。

この後、乾燥させるところを説明するエフレムさん。

すべてここでお伝え出来ないのは本当に残念です。。！コーヒーができる一連の流れを、実際に見れるのはとってもおもしろく、ひとつひとつのこだわりや、丁寧な作業についてここまでわかりやすいお話を聞けたのは、とっても貴重でした。

＜ブルンジの国に対して、今後コーヒーづくりではどんなことをしたいか。どうなっていきたいか？＞という質問に、エフレムさんは「今世界で起きている気候変動。それに対応するためには、品種の選定が未来につながる重要なカギ。気候に対応できる新しい品種をこれから探していき、アフリカのコーヒーの品質を上げたい！」とお話していました。

また、重労働で低賃金のコーヒーづくりは、農園での後継ぎ問題もあるそう。若者に、いかにコーヒーづくりの楽しさ、コーヒーのすばらしさを伝えられるか、ともお話していました！

気候変動、ブルンジという国の環境や、コーヒーづくりを取り巻く現状、そして未来。。いつまでもこのおいしい素晴らしいコーヒーが飲める世界であってほしい。シンプルですが、心から思います。