【てならい後記】石徹白に伝わる伝統衣”たつけ”をつくるワークショップ 3回目
みなさんこんにちは。てならい堂のゆづるです。
今回はたつけ作りの3回目の様子をお伝えします。
前回の教室ではたつけの「股マチ」という部分を作りました。
たつけの特徴は、おしりの部分にあるたっぷりとしたゆとり。
180度開脚ができる方はたつけだと楽々できるそうです。それが野良着の本領なのか。すごいですよね。
自分はそもそも180度開脚はできませんが、それでもあのゆとりのある感じは、しゃがんだりしやすそうだなといつも思います。DIYの時とかいいですよね。
話が少し逸れましたが、前回作ったその股マチというのが、そのゆとりのポイントとなる部分。
3回目の今回は、マチとズボンになる部分を合わせるのが主な作業になります!
前回かなりたくさん縫って宿題もお家でこなして、みなさん少しずつ針を持つ手がスムーズになってきました。
今回はアイロンをかける箇所は少なく、もくもくと手元に集中して縫っていきます。
今回はそれぞれマイサイズを計算して切った部分を縫っていくので、みなさん慎重に先生によく質問しながら進めていきます。
どことどこを縫い合わせるっけ?縫い代何回折るんだっけ?などは生徒さん同士の間でも聞き合いながら、そしておしゃべりも挟みながら穏やかに裁縫の時間を楽しんでいました。
「やっぱりこうやって内職のように他愛なく話しながら作業できるっていいですね」
「一人だとくじけてたかも。ここどうするの?って躓いた時、隣を見て聞けるのっていいですよね」
「同じ空間にいるから、聞きやすいですし」
「対面のお教室って、そういうところがいいわよね」
そんな声もあって、リアル開催の良さも感じていただけたようです。
オンラインのお教室もいいことは色々ありますが、たしかに肌で感じる時間の流れや空気感を共有するのって他にはない心地よい過ごし方ですよね。
マチと本体のパーツがくっつくと、急にズボンの形が見えてきます。
体に合わせて股上の確認をしたり、次回までの宿題範囲を確認したりして3回目は終了。
次回は一気に仕上げていく回になります!