夜の染め屋で体験する、2種のワークショップ。最初は染め体験から。

二葉苑の型を借りて、作る本格更紗

二葉苑の型を借りて、作る本格更紗

今月の柄はこちら。準備の都合で色は予めこちらでご用意します。どんなのがいいですかね。リクエストお待ちしております。

今月の柄はこちら。準備の都合で色は予めこちらでご用意します。どんなのがいいですかね。リクエストお待ちしております。

毎回複数のワークショップを用意する染め夜塾。

同時刻開催なのでひとつしか参加できませんから、同じ内容のものも繰り返し開催しつつ、色んな体験を皆さんにしてもらいたいと思っています。

あ、もちろん最初でも、お好きなものにご参加いただいて結構ですよ!

同じ型、同じ色なのに、隣の人と明らかに違うのも、面白い点です。

同じ型、同じ色なのに、隣の人と明らかに違うのも、面白い点です。

ひとつめは何と言っても、染めの体験教室。

四代目自らが講師となり、染めの魅力や、現代ならではの価値といったモノづくりの最前線にいる立場ならではのお話とともに、実際に染めの体験をしてもらいます。

一口に染めと言っても色々ありますが、せっかく江戸の染め屋さんで染めるのですから、”型染め”に触れてもらいたいと思っています。

丹念に彫り込まれた、「更紗」の型を使い、トートバッグに染上げていきます。

体験して楽しかった!というのも良いのですが、せっかくモノづくりの現場で、そこでしか感じられない空気の中での体験ですから、しっかりとその背景まで持ち帰ってくださいね。

集団での体験となる都合上、型と色は決まっていますが、それでも個人差がありありと出るのがこのワークショップの面白さです。

現役の仕立て屋さんにならう「初心者向け」運針の技術。
経験者は和雑貨つくりを

見るべきは、仕立て屋さんの手業もさることながら、足業の凄さ、、、

見るべきは、仕立て屋さんの手業もさることながら、足業の凄さ、、、

果たして、仕立て屋さんの仕事とは。

果たして、仕立て屋さんの仕事とは。

ふたつめは、仕立て屋ユニット、ツヅクキモノによる和裁教室です。

手染めで染められた生地を、着物に仕立てていくために、欠かすことの出来ない和裁の技術。

ツヅクキモノは、現役の仕立て屋さんとして、日々着物の仕立てをこなしながら、今後も続いていく着物文化を、多くの人に繫げる為に活動しているユニットです。

裁縫道具をお持ちでない方、仕立て屋さんが見繕った、最低限の道具をセットにした裁縫箱も、ご用意しましたよ。

裁縫道具をお持ちでない方、仕立て屋さんが見繕った、最低限の道具をセットにした裁縫箱も、ご用意しましたよ。

これまでの染め夜塾の中でもレギュラーとして登場してもらってきましたが、原点に帰って、運針の技術を学ぶ機会に絞ってみたいと思います。

針と糸の選び方、指の使い方、針の運び方、いくつかの基本的な技術、、、

中級者は実際にブックカバーを完成させましょう。

そして、せっかくですから仕立て屋さんが普段どんな仕事をしているのか、そうした通常では見えない、ものづくりの裏側に迫る講座にしたいと思っています。

そして、今月からはそれぞれのレベルに応じて、参加できる様にしました。

初めての方は、何かを作るわけではなく、純粋に和裁の基礎的な技術を、つくり手である仕立て屋さんから習う機会として。

中級以上の方は、ブックカバーか道中財布を作成しますが、これもそれぞれのペースでどうぞ。

中級者向けもうひとつの選択肢は道中財布。通帳入れたり母子手帳入れたり、たっぷり入る便利ポーチです。

中級者向けもうひとつの選択肢は道中財布。通帳入れたり母子手帳入れたり、たっぷり入る便利ポーチです。

実際、この2時間の中で完成させるのは結構ハードですが、できない場合も、家に持ち帰って作れる解説書付き。

あるいは、次回に再度参加して、先生に習いながらじっくり完成させることもできます。

その精神を学んだ後は、やはり継続することが大切。

レベルに関係無く、興味を持った人が集い、わいわい集まる機会として、ツヅクキモノのワサイガッコウを続けていこうと思っています。

キモノと現代の町民の新しい関係を

繊細かつ大胆に。ずばっと。

繊細かつ大胆に。ずばっと。

本物のモノづくりを体感してもらいたいというのが、てならい堂のこだわりのひとつ。

今回の染め夜塾は、その名の通り、染め屋さんの現場をお借りします。

協力していただく染めの里 二葉苑さんは、落合の地で90年続く、江戸染め物の工房です。

花の〜お江戸は〜八百八町〜

花の〜お江戸は〜八百八町〜

染めの文化は、実は、江戸の町人の文化で、江戸の人々がお洒落を楽しむことと、染めの技術は切っても切れない関係にありました。

景気が悪くなり、幕府から庶民の贅沢も禁止されることもありました。

けれども、江戸の染め職人達は、その制約の中でできるお洒落を考え、却って、それを実現する為の技術に磨きをかけていったそうです。

「伝統工芸」という言葉には、高級で古めかしいイメージがつきまとい、どうしてもハードルを感じてしまうのですが、そんな技術の多くは庶民のためのものでした。

現代の町人である私たちの世代と、そうした技術に裏打ちされたモノづくりとの付き合い方は、自由でオープンで、なにより、もっと楽しいものにできるのではと、てならい堂は思っています。

90年続く染め屋の新しい取り組み

そして、同じ考えを持って、ずっと以前からモノづくりに取り組まれていたのが、二葉苑の4代目、小林さんでした。

保守的で、ともすれば仕事の仕方がガチガチに決まっている様な業界の中で、自ら海外の展示会に出展したり、工房を使った体験教室を開催したりと、小林さんは早くから、自ら変化を求める様な活動を続けてきました。

数年前に建て替えられた二葉苑の引き場(長い反物を宙吊りにして、染め付ける部屋)は、江戸時代の現場を再現しつつ、何とガラス張りなんですよ!

職人さんも帰ってしまった後の染め場で、何かが起こる、、、

職人さんも帰ってしまった後の染め場で、何かが起こる、、、

それは、モノづくりの技術を多くの人に見てもらいたいという想いから生まれたもので、町の人たちとの新しい関係を築いてらっしゃいます。

二葉苑さんでもうひとつ驚くのは、職人さんが若いこと。

女性の職人さんも多いです。

伝統を守りつつも、新しいやり方を常に模索するその姿勢は、だからこそ、世の中にはちゃんと伝わり、そして伝統を受け継ぐ人達が集まってくる、、、

二葉苑さんに打ち合わせで通ううちに、てならい堂はそんなことを学びました。

是非、一度、みなさんにも古くて新しいモノづくりの現場に足を運んでもらいたく、染め夜塾はそんな機会のひとつでもあります。

複数のワークショップ。その化学反応を楽しんでください

今回同じ会場で同じ時間に行われる複数のワークショップ。

どれかひとつにしか参加してもらえませんが、染め夜塾は毎月続けていきますので、隣の体験が気になったら、次回は是非、そちらにも参加してみてください。

また、約2時間のワークショップ終了後には、お茶をご用意してお待ちしていますので、作品の出来映えを見せ合ったり、先生や生徒さん同士の交流も楽しんでもらえたらなと、思ってます。

せっかくの仲間をつくる機会、どうせならば満席で実施したいと思います。

ご参加頂ける方は、お友達もお誘い合わせの上でのご参加を、お待ちしています!

ずっと続いたら良いな染め夜塾。だって楽しいし。

ずっと続いたら良いな染め夜塾。だって楽しいし。