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職人さんがていねいに、手を目をかけて染料を注ぎ、染める技法「注染」。注染で染められた「にじゆら」の手ぬぐいは、機械で刷ったプリントものには、とうてい出せないアジがあります。まず、両面ともに同じように染まるので、表裏がないこと。色や輪郭に、独特の「にじみ」や「ゆらぎ」が生まれるところ。じっと見れば見るほどに、また使えば使うほどに、深い風合いを、作り手の技と人柄を、しっかりと感じ取ることができます。

「にじみ」は「色ぎわ」のエッジがにじむ時、それがプリントのきっちりした感じと異なり、 じんわりやさしいニュアンスをだします。「ゆらぎ」は、同じ色の濃淡をグラデーションで表したり、わざと違う色をぶつけあって、混ざりあって境界をぼかすこと。どんな色どんな感じになるかは、染めてみないと分からないし、また同じものは二度とできない。偶然生まれた未知な仕上がりこそが、注染ならではの醍醐味です。この「にじみ」と「ゆらぎ」から「にじゆら」というブランドネームができたそうです。

そして「にじゆら」の特徴でもあるカラフルなパステルカラーと作家性溢れるイラスト。ブランドを立ち上げたときには、「こんなの手ぬぐいちゃう、タオルや」って周りの同業の方にいわれたそうです。また今まで使ったこなかった、パステルカラー染めの技術もとても難しかったそうです。でも一番難しかったことは紺や茶色、エンジでできた今までの世界をを壊すコトだったそう。

今当たり前のように触れているほんわかしたカラフルな「にじゆら」の手ぬぐい。「にじゆら」というファクトリーブランドが「あたりまえ」という世界と戦って作り上げたものなんですね。もちろん私たちの今までの手ぬぐいイメージもちゃんと塗り替えてくれました。

次回は中尾社長の実践注染!注染のおはなしです

ね、カラフルですよね。

ね、カラフルですよね。

実はこのシャツ、手ぬぐい製です。

実はこのシャツ、手ぬぐい製です。


たいせつな どうぐ。指のあとが

たいせつな どうぐ。指のあとが

ウェルカムボードだってつくれちゃいます

ウェルカムボードだってつくれちゃいます


手ぬぐいの下絵って、切り絵みたいなんですよね ワークショップ詳細についてはこちら

手ぬぐいの下絵って、切り絵みたいなんですよね

甚平もありますよ

甚平もありますよ