【てならい後記】TOKIIROにならう”オンライン”多肉の寄せ植えワークショップ。
こんにちは。てならい堂スタッフのリムです。
少しは息抜きができるようになってきましたが、皆さんいかがお過ごしですか。 春を楽しむ間もなく、たちまち梅雨入りですね。 もっと蒸し暑くなっていきそうですし、皆さんもくれぐれもお大事に。
6月14日はオンラインで「多肉の寄せ植えワークショップ」を開催いたしました。
コロナの影響か、ベランダガーデニングが、以前より流行っている気がします。私も最近アボカドやイチジクを育て始めましたが、毎日見てるだけでもホッとします。植物って癒されますよね。
毎日変化のないようでも、ますます伸びていく枝をみると私も元気になります。そんな私の目に入ったのは多肉植物でした。私もおうちで参加させていただき、すごく楽しい時間を過ごしました。
今回の「多肉の寄せ植えワークショップ」の講師は多肉植物のアレンジメントを手がける TOKIIROの近藤義展さんです。書籍やTVなどでも活躍される、今や「多肉界」を先導するおひとりです。
近藤さんと参加してくださった皆さんと、おうちでコツコツ多肉植物を寄せ植えしました。参加者の方々は、流石に植物のワークショップにふさわしく、皆さんの後ろに緑の植物がたくさん見えたのが印象的でした。
自己紹介で皆の“多肉歴”を伺いながら挨拶をしました。数年前、TOKIIROさんのワークショップに参加された方も何人かいました。
まずは近藤さんに植物の光合成の原理と今回使う素材について説明をしてもらい、寄せ植えのデモンストレーションをみました。その後は早速、寄せ植えに入りました。
今回気を使ったのは、多肉たちがあまりナナメにならないように上向きに植えること。先生のデモンストレーションを見た時には、とても簡単に見えましたが、見た目より難しい作業でした。生き物だから優しく触らないとダメですからね。
今回使った素材は全部で7種類。メインはリラシナ or スノーバニー、秋麗(しゅうれい)、プロリフェラを、セダムは覆輪万年草(ふくりんまんねんそう)、森村万年草(もりむらまんねんそう)、サクサグラレ、ゴールデンカーペットを使いました。
違う種類の多肉を片手でしっかりとまとめて鉢に移し、土をかぶせながら多肉植物が完全に鉢に植えられるようにします。
先にも話したように、植物が横になったりナナメにならないように集中しながら植えること、さらに鉢に移す際に、根元が切れないように気をつけて土を落とすことも大事です。いろいろ考えることが多くてだんだん汗が出たりもしました。でも焦らないでゆっくりすればいいんです。
時々カメラの前で鉢を一回転させながら先生に見せ、チェックしてもらったり、修正するところを探し、補っていきます。用土を優しく、もっと沢山かけてあげたり、横になった多肉が上を向いて立つようにもう一度植えます。さて、きれいに植えることができたでしょうか。
作った後、周りを片付けてポンと置いて写真を撮ってみましたが、いいですね。
今回TOKIIROさんが用意して下さった鉢は4色で、その中から私はターコイズという色を選びました。だんだん暑くなりそうですが、この色をみながら涼しさを感じることができると思います。
ですが、こんなにきれいな多肉植物ができても、管理をちゃんとしないと枯れたりデコボコになってしまうでしょう。そこで、近藤先生からいろいろ管理方法について説明をいただきました。
今回植えたセダムなどが、時間とともにだんだん上に向かって伸びてきたら、勇気をもって切ります。多肉は根がなくても、土に植えるとまたそこから根が出て成長するので安心してください。
そして光も十分に当ててください。 水やりも…水やりがとても重要です。目安は2週間に一回ですが、言われるままに守る必要はありません、みんなの環境は違いますから。
つまり多肉植物に適切な場所を探すのが一番大事で、つねに点検しながら、この植物にふさわしい環境を探すことを忘れないようにと、教わりましました。
皆さんの完成作品を通じて、とっても面白い発見がありました。同じ素材で同じ時間をかけて植えたのに全部違う形で、違う雰囲気の作品が出たのです。
おそらく自分の個性がにじみ出たり、家の雰囲気に合わせて構成を慎重に考えながら植えたりしたからでしょう。
作った後に、皆さん笑顔で「自分で作った陶器の鉢に多肉を植えたいです」とか「今からもっと多肉植物を植えてみます」とか「一年くらい多肉をやってみて今日、成長が見えたかも!」といろいろな感想を伝えてくださいました。
ベランダで様々な植物を植えることにしてから、よくベランダを見るようになりました。少しずつ変化が起きて、どこがどうなったのか見つけるのがとても楽しいのです。
多肉植物の方もワークショップの日から数日たって、土から小さい多肉が出たり、枝が伸びたりしました。この小さい世界にもちゃんと時間が流れていますよね。
生活の中に植物があることで人生のヒントをたくさん得ることができます。「今日は何もできなかった」とか「これでいいのか」と自分を責める時もありますが、植物のコツコツ自分のペースで生きていく姿を見ると、また自分を慰めて頑張れる気がします。
近藤先生はワークショップの間にずっとこんなことを言っていました。「一応の完成ですが、大事なのは今からです」と。そうです。植物に関して「完成」という言葉はあり得ないですね。今から私と一緒に生きていくのですから。
参加した皆さん、そしてTOKIIROの近藤義展先生、ありがとうございました。
今日も植物と素敵な一日を!