【てならいのタネ】その6。木の道具と仲良くなるコツ〜後編〜。
こんにちは。“てならいのタネ”シリーズ、第6回の公開です。先週に引き続き、木の道具と仲良くなるコツをご紹介していきます。
前回は、仲良くなるコツその2「木の立場になって考えてみる!」で終わりましたので、今回はその3から続けていきますね。どうぞ最後までご覧ください◎
読み終わったらきっと、今よりもちょっと木の道具との距離が縮まっているはず!
■仲良くなるコツその3:
バランスよく使ってみる!
昔は天然素材が当たり前でしたが、今は便利なものいっぱいあって、便利なだけに、木とそれ以外のもの、両方うまく使い分けていくことも考えてもいいかもしれません。例えば、木のまな板を買ったら、プラスチックのものをいきなり捨てるのではじゃなく、共存させてみる。必ずしも、木の道具のいいとこばっかみなくてもよくて、プラスチックの方だってもちろん利便性はある。でも、ゆっくり時間のある休日は、落ち着いて料理ができるから木のまな板を使ってみよう、とか、それぞれの自分にあった生活に基づいて、使い分けてみる。そうして、両方を使っていく中で、両方の良さを知っていくこともあるかもしれませんね。
テーブルだって、一枚板は反りにくくて迫力もありますが、繋ぎ合わせた板も、軽くて移動させやすかったりします。これも、どの場面でどっちがいいかの使い分けではないでしょうか。
良い点、悪い点はそれぞれにあるかもしれませんが、両方の “振り幅”を持っておく。そんな風に、どっちか一辺倒ではなくて、良いように使いこなしていくも必要かもしれませんね。そして、おおらかに木製品と付き合えるようになると、より木の道具を使うのが楽しくなるのではないかと思います。
■仲良くなるコツその4:
自分自身の基準を持つ!
こう聞くと、ちょっと偉そうに聞こえるかもしれませんが、道具を選ぶ際には、やはりみなさんそれぞれに、いろいろな基準があるだろうと思います。
今はいろんな情報もあるので、道具を選ぶときにも、お手入れの方法を探すときにも、どれがいいんだろう、どれが正しいんだろうと迷うこともあると思います。そんな時は、自分が本当に信頼できる、いいなと思ったもので、決めていくのもいいかもしれません。道具を選ぶ際には、好きだなと思ったつくり手さんのものだったり、お手入れする際の情報源はこことここを見る、みたいに。
あとは、とことん聞いてみたり、ちょっと自分なりの我流でやってみたり。どこを譲ってどこを譲らないか。「絶対自然素材のものがいい!」とするのか、「たまにはラクしてもいいよね」という風にするのか。良い悪いではなくて、そうすると、必然的に何を選び取るか、決まってくるかもしれません。そうすると、より道具と付き合いやすくなるかもしれないですね。
また、ご自身の生活や家族の基準に合わせていくことも大事なことの一つ。今の選択の基準は、今のライフスタイルや価値観でつくられたもの。ですがもし、ライフスタイルや価値観に変化が訪れたら、自ずと優先順位や自分の基準を変えるときがくるでしょう。ぜひみなさんも、そういう風に、自分なりの軸を見つけてみてくださいね。
■仲良くなるコツその5:
好きになるには、好きなものを買う!
これが一番シンプルかもしれませんね 笑。楽しく続かなければもったいない。自分が気に入って、いいなと納得できたなら、人からおすすめされたものでも自分で選んだものでも大事にしたくなるものなのではないかなと思います。
木の道具。昔は近所のおじいさんなどにもらったり、なんてこともあったかもしれませんが、生活環境もだいぶ変わってきて、今は買わないと、ない。それも値段も高いので、やっぱりいきなり悪くしてしまったらいやだな、と思う人も多いのではないかと思います。
でも、安くても、高くても、取り扱い方は一緒で、安いからといって簡単に使い捨てていいわけではないし、やっぱり大事に使っていきたいものです。高いものも、どう付き合っていったらいいか相談できる人がいたり、ある程度は修理で直せるいうことも知っておいたりすると、安心して大胆に使ってみれるかもしれません。
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完璧を求めすぎずに、おおらかに道具と付き合っていくということ。これが、道具と付き合っていく上で、大事な姿勢なのかもしれないなと思いました。みなさんも、これをきっかけに、ぜひ木の道具と仲良くなってみてくださいね!
次回も、来週水曜日公開予定です。
引き続き、色々な”道具”について頂いた質問や魅力について、つくり手さんのインタビューも交えてご紹介していきますので、次回もご覧いただけたら嬉しいです◎