「てならい365日」直すことについて私が学んだこと①

2020/08/27

てならい365日

みんさん、こんにちは。スタッフのリムです！

梅雨の時はじめじめしていやだなーと思ったのに、つい梅雨明けになったら今回は逆に蒸し暑くていやだなと思ってます。本当に気まぐれですよね、笑。それで最近はかき氷と麺類ばっかり食べながら冷やしてます。皆さんはこの暑い夏をいかがお過ごしでしょうか？熱中症に気をつけてくださいね。

「てならい365日」のワークショップが始まってからもう１ヶ月ほど立ちました。時間はやい！企画の段階から数えるとほぼ３ヶ月ですかね。私はもう春から「てならい365日」について考えていて、今は頭の中が「直す」ことでいっぱいになっています。

何かをみるたびに、‘これ、直せるかも’とか‘もっといい方法あるかも！’とか思ってしまいますが、それは私がてならい堂のスタッフだから、仕事だからというよりは、私も皆さんと同じく生活者の一人だからだと思います。同じ立場で、同じ悩みを持って生活しながら「てならい365日」に参加している間に「直す」ことにハマっているだけです笑。

それで勝手に盛り上がって、直すことについて感じたいろんなことを皆さんとお話できたらと思い、記事を書くことになったんです。では仲間の話を聞く感覚でどうか楽しく読んでいただけたらお思います！

壊れても平気だよ

今は慣れてきて、なんでもみれば直すことに関係づけて考えてしまいますが、最初、サブテーマが「直す」に決まった時はすごく困りました。それは、私が今まで直してきた経験があまりなかったし、直すよりは捨てて新しいものを買う側だったからです。

ですから最初はおそらく ‘なんかわからないけどやってみよう’ と思い、この「てならい365日」に参加した時の皆さんと全く同じだったかもしれないです。

少し不安はありましたげど、私は「てならい365日」を実生活に取りいれてみるため、まず家にあるものをじっと観察しました。そしたら使いすぎて破れたり壊れてしまったけれど、捨てられずにそのまま放置したものとかを何個か発掘しました。

その中、初めに目に入ってきたのは欠けたカップでした。ちょうどてならい堂で金継ぎ修理を受けていたし、ずっと金継ぎ修理が気になったので、‘これは仕方ないね’と思いながら早速修理をお願いしました。

(初めての金継ぎだし、習ったこともなかったので一応「誰かに頼んで直してもらう」作戦です！）

欠けのせいで使えずに置いてあったコップをレスキューして、また使いたい！

無事に、さらに美しい姿で戻ってきた私のコップ。すごく気に入りです

金継ぎって、かなり時間のかかる作業で、コップが戻ってきたのはお願いしてから１ヶ月半ぶりでしたけど、これは本当に預けがいがありましたよ。欠けたところに塗ってある金色がすごく魅力的で、さらにまたこのコップを使い続けることが何より嬉しかったんです。

新しいものが与えてくる新鮮さとか刺激もいいけど、コップを処分して（さらに危ないからちゃんと怪我しないようにつつんで捨てるのもストレスですし…）、愛着がつきそうなコップをまた探し続けるなんて、楽しいけどもう考えるだけで疲れる気もします。だから金継ぎで直してもらうことによってこの悩みが解決できてよかったです。最近は友達がきた時にわざとこの金継ぎのコップを出したりして、すごく自慢してます。

金継ぎを通じて、私に「直す」経験が一つ増えました。そして私は「壊れても平気。直せばいい」ということを学びました。暮らしていく中、とても大事なことを身に付けたのかもしれません。今までは欠けないようにできるだけ優しく使って、洗う時にも気をつけながらやりましたけど、そん時の緊張感がだいぶ減ってきました。

さらに今までは（財布の余裕にもよりますが笑）もし壊れて捨てることになっても悲しい気持ちを少しでも減らすために、なるべく安いものばかり買ってきましたけれど、「てならい365日」と出会って、だからこそ、お手入れもしっかりしながら長く使えるようないいものがほしい、そうすればお別れなんかしなくてもいいんだ’ということに気付きました。

安くても高くても、愛着のあるものであれば大事に使うのは相変わらずですが、最近は、今までと少し気持ちが違うのに気づいている日々を過ごしています。自分からみると、怖がらないで道具を道具らしく使えるまともな人間に成長したぞ！という感じなんですよ。笑　これでもっと長く道具たちと共に生きていける気がします。