「てならい後記」町の染め屋が育てる、藍の生葉ワークショップ。9月
みんさん、こんにちは。てならい堂のリムです。
私はクーラーがあまり好きではないし、とにかく重ね着が好きなので、真夏にもかなり暑そうな服装で歩いたりします。もちろん、暑くないわけないので、「暑いな」と言いながらも、その格好で過ごしています。笑
でも最近は朝起きるとき肌寒い感じがして、「やっと秋がきたな!」と思って、とても楽しいです。たくさん重ね着したいからもっと涼しく?寒く?なってほしいです 笑。皆さんはどの季節が一番好きですか?
少し曇った9月のある日曜日、「染の里おちあい」では藍の生葉染めワークショップが行われました。では早速紹介しますね。
今回はお子様がたくさん参加してくれました。小さな手でもぞもぞしながら絞りをつける姿がとても可愛かったです。おばあちゃんにプレゼントしたくて参加した子も、作ることに大興奮している子もいて、とても楽しい時間でした。今回は子供3人含め、9人が参加した久々に人数多めのワークショップでしたが、密にならないように気をつけながら進みました。
「藍染め」といえば、濃い目の紺色ですが、藍の生葉だけを使うととても柔らかい水色になるのです。さらに一般的な藍染めは採った藍を発酵させて使うため工程が色々ありますが、生葉の方はその場で少しだけの薬品処理でも色がちゃんと染まるので、もっと気軽に染めの体験ができます。
綿とナイロンが混ざっている白いストールに、輪ゴムやビー玉などを使って絞って柄を作ります。染めて輪ゴムやビー玉を取る前にはどんな感じで出来上がるのか、なかなか想像できないのが絞り染めの醍醐味ですよ。それでは、皆さん柄を入れる位置や模様を熱心に考えて、どんなふうに染まるか楽しみにしながら、絞ってみましょう。
絞りが終わったら、次は染めの染料になる藍の生葉を摘みます。なんと120枚の葉っぱを…数を数えながら葉っぱを摘む子供さん、とても可愛かったです。頑張ったね。次々順調ですね。
続いて、採った葉っぱを細かく千切って、水を足してミキサーにかけます。そしてさらに薬品や消石灰などをいれたら、ようやく染める準備が完了です!
10分ほどよく動かしながらムラのないようによく染めてあげます。
10分たったら洗って余分な染料を落として、輪ゴムやビー玉を外すだけです。これでどんなふうに染まったのか、ようやく見ることができますよ。皆さんの手の動きが早くなった気がします 笑。水槽を移動していきながら何回も洗ったら、緑色だったストールがだんだんと水色に変わっていきました。すごーい!
わーい。きれいに染まりましたね!皆さんのが全部素敵で、感動しましたよ。今はまだ緑色っぽく見えるけど、2〜3日くらい経つとどんどん水色に近くなるそうです。藍の生葉をミキサーにかけた時だって、まだ緑緑していたのに!草木染めって不思議で、面白いですよね!
最後は干すだけですが、天気がよくなくて乾くのにちょっと時間がかかりそうだったので、工房見学をさせていただきました。各作業スペースでどんなことが行われるのか詳しく説明していただいて、とても貴重な時間でした。今回参加してくださった皆さんはとても勉強好きの方が多くて、質問も続きましたね。
まだ涼しかったり、暑かったり、汗かいたりする季節の変わり目にいますので、ご自身で染めたストールをして出かけるともっと気分転換になると思います!
今日参加してくださった皆さん、「染の里おちあい」さん、ありがとうございました!