【てならい後記】「森を想い、森とつながる」スワッグづくりワークショップ
こんにちは。てならい堂スタッフのひとみです。
毎年クリスマスの気配が近づいて来るとこのスワッグを思い出します。森から直送されたフレッシュなグリーンをふんだんに贅沢に使ったスワッグ(壁飾り)作りのワークショップを開催しました。11月から12月へと繋ぐ2日間のワークショップ開催中、てならい堂の中は森の香りに満たされプチ森林浴。
素材を提供してくれたのは、大分県の耶馬渓で森を所有し、林業を営む久恒山林。そこから生まれたのがアロマブランド「六月八日(ろくがつようか)」。今回はこのワークショップのために、六月八日のスタッフさんが開催直前に耶馬渓の森に入って送ってくださいました。実際に森で採取する様子をスライドで観ていると、森を身近に感じつながる気持ちが次第に高まっていきました。
森の様子は毎年変わります。その時の森が提供してくれたものでニュアンスが変わってくるのも、このワークショップの楽しみの一つ。さて、今年はどんな素材が届いているのか。。。ワクワクしながらお話しを聞きました。
スライドを観たあとは届いた素材を一つ一つ見ていきます。
今回は実生のヒノキがありました。実生とは種子から発芽したばかりの植物とのこと。親木から零れ落ちた種が地面に落ちて芽を出した生命力あふれる縁起の良い素材。他に、松の若葉、シダ、シロダモ、ソヨゴ、カナクギ(クスノキ科)、スギ、ヒノキ、マツカゼソウ(鹿が嫌いな植物でこれだけは食べないので鹿が通った道に茂っている)、ヒカゲノカズラ(苔の一種で四億年前から生息している古代植物、フワフワとクネクネとなんとも言えない可愛らしさでスワッグに動きを出してくれる)、ローゼル(赤い実/ハイビスカスティーの原料として使われている)、松ぼっくり、カボススライス(ドライ)と盛り沢山でした。
森のスワッグ作りと最後に香り付けをするアロマの調合を教えてくださったのは、六月八日の関戸みどりさん。アロマ空間プランナーとして様々な場所で天然の精油を使った香りの演出も手掛けていらっしゃいます。『お花のスクールではないので、この形でというのはなく、自由な発想で皆さんの手の中で小さな森を作ってみてください。』と、枝のまとめ方やワイヤリングのコツなどの簡単なレクチャーのあとは早速、スワッグ作りのスタートです。
クリスマスといえばリースを思い浮かべる方が多いと思いますが、スワッグには『魔除け』の意味があり、リースには『永遠』の意味があるそうです。今回作るこのスワッグはクリスマス用、お正月用、普段使い用、どんなシーンでも自由。自分が飾りたい所をイメージして作っていきました。
それぞれの個性あふれるスワッグが出来上がりました。
最後にお気に入りの精油をブレンドして香りづけ。まるで耶馬渓の森をそのまま切り取ったようでいつでも森と繋がっている気持ちになります。
青々とした葉が色褪せていく様を楽しみながら、また来年、スワッグ作りでお会いしましょう。