【てならい後記】2022 10月 秋の柿渋染めワークショップ。後半、柿渋でシルクのスカーフを染める。
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みなさんこんにちは、スタッフのまつもです。
「染の里おちあい」にて「 柿渋液でシルクのスカーフを染める」 ワークショップが開催されました。
早速紹介していきます。
9月に行った「柿渋液を作るワークショップ」の復習もかねて、今回はその作った柿渋液を持ってきていただき、 順調に発酵できているか先生に見ていただきました。
フルーティな香りがしたり、すっぱかったり、同じように作っても保存状態によって個人差がありました。
また3年物の柿渋液と比べて色味や香りの違いを楽しみました。
柿渋の歴史もおさらいしていただきました。
日本では平安時代から使われていたとされており、柿渋の防腐剤や薬として伝来してきたそうです。エジプトのミイラにも使われていたとされています。
そして耐久力強化の作用から和紙を柿渋で張り合わせて型染めの地紙にも使われてきました。江戸時代には着物、特に礼装などに多く用いられ、現在でも伝統工芸品の伊勢型紙として受け継がれています。
また柿渋染では、 媒染という工程を行うことによって染料を定着させます。
媒染には木酢酸鉄、重曹、ミョウバンなどを使います。 レモンの果汁などを使うこともできるそうです。
媒染は、 柿渋液で染める前にするか後にするかで染まり方も変わってくるみ たいです。
柿渋染は太陽に当てれば当てるほど色の濃さも違ってきます。
写真の左の2つは柿渋液で染めてから数日で洗い流して染めたもので、右の濃い色は柿渋液を洗い流さず長期間日に当てたものです。
染め方によっても色の違いが出るのでいろんな方法を試してみたくなりますね。
それでは染めていきましょう♪
今回は3年物の柿渋液を使わせていただきシルクのスカーフを染めます。
大きなバケツに柿渋を出していきます。
一気に柿渋の香りが広がってきました。
ゆっくりと柿渋液をつけていきます。
5分~10分くらい
スカーフは輪ゴムで絞ったり、 グラデーションにしたり染め方も様々でした。
もう既に色が出てきているものもありました。
さらに日に当てることによって濃くなっていくので、ご自宅に帰っても色の変化を楽しめますね。
柿渋液はタンニンの成分がなくなるまで染め続けることができます 。
またご自身でも染めてみてください。
ご参加いただきありがとうございました。