スプーンに適した樹の種類って何でしょう
一言で木のスプーンと言っても木も種類は色々。
宮薗さんも最初はクルミやトチ、クリなど実のなる木を集めていたそう。
実がなる木は、イメージしやすい分、なんとなく身近に感じられますし、スプーンの機能である”食べる”ということに繋がります。
それとも単に、食いしん坊だからでしょうか。笑
今はそれらの中でも”山桜”がお気に入りだそう。
適度な硬さがありますし、何と言っても日本人としては桜には特別な感情がありますよね。
山桜は日本全国どこにでもあって、手に入りやすい木です。
けれど同じ山桜のスプーンでも、土地によって木目の傾向が違ってその差が面白いんだそうです。
使ってる道具の樹種が何かを気にすることはあっても、その産地までとなると、なかなか無いかもしれません。
「岐阜の山桜の木目はこんな感じ」「福島の山桜は色味があんな感じ」、、、だいぶマニアックですけどね。笑
けれど、そうしたモノに込められたストーリーが、その道具を使うシーンに奥行きを持たせ、豊かさをもたらしてくれる様な気がします。
それこそが、道具をつくるつくり手から直接モノを買うことの醍醐味。
つくる人とつかう人が近いからこそ、生まれる豊かさだとてならい堂は考えています。
ワークショップでは、初心者でも柔らかくて削りやすいヒノキの木を使います。
それも東京のヒノキですが、そのお話はまた次回に。