【てならい後記】アフリカからつくり手がやってくる!エフレムさんの、超貴重なコーヒーのおはなし会。
こんにちは、スタッフのくらです。
10月のこの日。なんと。。アフリカ ブルンジ共和国からコーヒーのつくり手、エフレムさんがてならい堂に来てくれました!!
てならい堂ではCOFFEE ROOTSの倉持さんと、コーヒーを楽しむためのワークショップをたくさん行ってきました。てならい堂では、エフレムさんの本当においしいコーヒー、もうおなじみだったんですが、初来日のこの機会に、まさかご本人に会えるなんて。。! この日を本当にたのしみにしておりました◎
一番最初、エフレムさんの方から「みなさんは、なぜコーヒーが好き?」という質問がありました。とってもシンプルな質問ですが、あらためて自分のコーヒーライフについて思いを巡らせるところから、おはなし会はスタート!
さっそくエフレムさんのスペシャルティコーヒーをみんなで試飲しながら、まずはエフレムさんがコーヒーを作っているアフリカ、ブルンジのことについて。
スタッフのわたしも、エフレムさんのコーヒーが生まれる場所として初めて知った国名でした。ブルンジは、コーヒーが育つには最高で本当にいい環境だそうです。標高が高く、実が熟すのが遅いため、実の中にたまる糖が、とっても多いのだとか。
アフリカの国で全人口の約1/4の人がコーヒーに携わる仕事をしていて、輸出額の約80%がコーヒーという、そんな国。しかし、高品質なコーヒーを作れる気候環境がありながら、人々の生活は非常に過酷な状況なのだそうです。
さらに、十分な国力がないため、外貨収入の大部分を依存する大事なコーヒーの生産は、年々低下して取引も不安定な状況が続いています。。
そんなブルンジで、驚くほどのおいしいコーヒーを作っているエフレムさん!
この日たのしみにしていたのは、なんといってもブルンジの現地でのコーヒーづくりについて!動画や写真を見ながら、エフレムさんに説明してもらいながらコーヒーづくりの現地を知るのは、とっても貴重でしたよ◎
ここで選ばれたチェリーが果肉除去される際に使われる大型の機械があるんですが、ブルンジは、電気が安定しておらず、停電もとっても多い。過酷です。。そうすると作業ができず、チェリーが腐ってしまうこともあるので、精製方法を変えたり、臨機応変なコーヒーづくりが進められています。
果肉除された豆は、発酵があるプロセス(ウォッシュト)は発酵にすすみます。 (ナチュラルプロセスは発酵せずに、乾燥します。)
そして発酵が終わったら、水洗いされながら、水の中でグレーディング(品質の規格分け)。
すべてここでお伝え出来ないのは本当に残念です。。!コーヒーができる一連の流れを、実際に見れるのはとってもおもしろく、ひとつひとつのこだわりや、丁寧な作業についてここまでわかりやすいお話を聞けたのは、とっても貴重でした。
<ブルンジの国に対して、今後コーヒーづくりではどんなことをしたいか。どうなっていきたいか?>という質問に、エフレムさんは「今世界で起きている気候変動。それに対応するためには、品種の選定が未来につながる重要なカギ。気候に対応できる新しい品種をこれから探していき、アフリカのコーヒーの品質を上げたい!」とお話していました。
また、重労働で低賃金のコーヒーづくりは、農園での後継ぎ問題もあるそう。若者に、いかにコーヒーづくりの楽しさ、コーヒーのすばらしさを伝えられるか、ともお話していました!
気候変動、ブルンジという国の環境や、コーヒーづくりを取り巻く現状、そして未来。。いつまでもこのおいしい素晴らしいコーヒーが飲める世界であってほしい。シンプルですが、心から思います。
機械を使った無機質で大量生産の豆ではなく、ひとつひとつ丁寧に、人の手で進められていくコーヒーづくり。
遠いブルンジでこんな風に作られているコーヒーを、今私たちが飲めるのが本当にありがたいし、当たり前のことではないと感じました。
エフレムさんやブルンジのみなさんが心をこめて、手をかけて作るコーヒーのそのおいしさや背景を、これからもてならい堂はたくさんの人に広めていけたらと、あらためて思いました。
来てくれたみなさん、倉持さん、そしてエフレムさん。てならい堂での貴重なおはなし会、本当にありがとうございました!
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★おまけ
夜は、エフレムさんと日本酒をたのしめるお店に行きましたよ♪
★エフレムさんのコーヒー豆は、てならい堂神楽坂ストアでも買えますよ。ぜひ一度は、びっくりするくらいおいしいこの味を試してみてくださいね!!