暮らしのコラム #02 糸偏(いとへん)の漢字に思うこと
「漢字」とは、中国の漢民族の間でつくられた文字ですが、現存す
文字とおり、漢字には語源や由来があり、意味があるわけですが、
糸というものはおそらく、暮らしになくてはならないものだったの
そして、その糸から、例えば糸電話のように、誰かと誰かをつなぐ
糸偏(いとへん)の漢字を少し連想してみてください。
結 むすぶ、つながる。つくりは吉ですから、幸せの暗示ですね。
紡 つむぐ。繊維をより合わせて糸にすることですね。より合わせ
縫 ぬう。糸で縫い合わせる作業ですね。代表的な手仕事と言えそ
絆 きずな。つくりの半は攀(ハン)から来ていて、すがる、たよ
終 おわり。なるほど、冬で終わるんですね。でもそこには、脈々
他にも、織、編、縁、続…。
あ、きっとお気づきの方もいますね。「続」は、この「にっぽん てならい堂」の運営会社の名前です。つくりは「売る」ですが(笑
これらの糸偏(いとへん)の漢字には、人の手を介したような、あ
きっと、誰もが大切にしたいものが、この糸偏(いとへん)に詰ま
チクチク、トントン、カンカン…。どんな音が合う「てならい」か
文 / 増村江利子
国立音楽大学卒。Web制作、広告制作、編集を経て現在はフリーランスエディター、ライター。一児の母。主なテーマは、暮らし、子育て、食、地域、エネルギー。暮らしの工作家。毎日を、ちょっぴり丁寧に暮らしたいと思っています。