【てならい後記】毎月、繕う事にじっくり向き合う。さらに楽しむダーニング教室。10月
こんにちは。てならい堂スタッフの松本です。
てならい堂では「初めてのダーニング教室」を開き、繕う事の楽しみの入り口として続けています。そして今回、応用編とも言える定期コース「さらに楽しむダーニング教室」がスタートしました!
「ダーニング」は、欧州に伝わる暮らしの技術で、ほつれた毛糸の靴下や、穴のあいたニット、ついてしまった染みなどの上から装飾ダーニングと言ってあえて目立つように装飾しながら繕い、生まれ変わらせるアップサイクル的な考え方の手仕事です。
そのダーニングを日本に広めた第一人者、野口光さんが代表をされている「hikaru noguchi darning」から、野口さん公認のインストラクターの中須賀さんに、“目立たせるだけではない、その服、着る人に馴染むダーニング”を教えていただきます。
はじめに、みなさんの自己紹介と季節の話題として好きなお鍋を教えてもらって、和やかにスタート!
ご参加いただいた皆さまに理由を伺うと、「野口光さんの本を持っていて一度習って見たかった」という方や、「ダーニングマッシュルーム(キノコの型)を買ったものの使えないままだったので。。」という方、洋裁や針仕事がご趣味の方など様々でした。
皆さんに準備してきてもらったエコバッグに、まずは練習として実際に繕っていきます。初回は「ゴマシオ」ステッチを学びます。エコバッグに四角の枠を下書きして、そこに施すイメージ。
これから全6回で毎回様々なダーニングの装飾が増えていくんですね!楽しみです。
中須賀先生は穏やかでとてもゆったりとお話をされるので、最初は「初めてのダーニングで大丈夫かなぁ」と不安な気持ちもありつつご参加された生徒さんも、徐々に落ち着いてご自分のペースで針を刺して繕うことができていました!
「ゴマシオ」ステッチは、針を出したところから1mm戻って次の針を刺し、3・4mm先に出す。を繰り返して縫うのが基本。大きさはお好みで良いそうで、いわゆるバックステッチと同じなんだそう。2段目…3段目と揃うように刺していっても良いのですが、先生はランダムに糸目が見えるようにするのがお好きだとの事! そう案外、自由なんですね。
横にゴマシオステッチを施したら、今度はその縫い目の間を縫うように、縦にも施していきます。そうすることで、さらに繕う箇所が補強されるので、生地が薄くなってしまったところなどには最適ですね。糸の色や素材もお好みで変えるのもおすすめです!
こちらの生徒さんは、ご自宅でコーヒーの粉でバッグを染めて持ってきていました。
他の生徒さんから「素敵な色ですね!」、「私も染めてくれば良かったなぁ。」との声もありました。
完成したゴマシオステッチ♪
実は、「ゴマシオ」の裏の糸目が面白いんです。こちらの面をあえて表面として繕っても印象がまた全然違って面白いです。
次回は、初めてダーニング教室でもお馴染みの「バスケット」ステッチを学びますよ!お楽しみに〜♪