こんにちは。
てならい堂スタッフの五十嵐です。

てならい堂では初登場の「ダーニングブローチづくり」のワークショップを開催しました! ダーニングファンのみなさんにも、ダーニングってなんだろう? というみなさんにも、ぜひご紹介したいワークショップです。

思い出の布が素敵なブローチに生まれ変わります!

こちらの教室は全2回。今回は、記念すべき第1回目の様子をレポートします。

ダーニングブローチづくりを教えてくれるのは中須賀先生。てならい堂では「ダーニング定期教室」「ダーニング道場」でいつもお世話になっています。先生は、日本にダーニングを広めた第一人者、野口光さんの公認インストラクター。楽しくて分かりやすい先生の教室は、いつも大人気なんですよ。

この日参加してくれたのは6名のみなさん。ダーニングを学んだことのある方が多かったのですが、まったくの初心者なんです! という方も。もちろん、みなさん初対面ですので、恒例の自己紹介からスタートです。

お名前、ご参加のきっかけに加え、先生のリクエスト「好きなアイスクリームのフレーバー」をお聞きしました。バニラ、チョコレート、ラムレーズン、などなど。意外とかぶりませんね~、とみなさん和やかにお話していましたが、もしやこの好み、作品にも影響してくるのでしょうか……。

自己紹介が終わったら、さっそくブローチづくりにはいっていきましょう!

いつも楽しく教えてくれる中須賀先生。

「思い入れのある服のハギレとか、どうしても捨てられない布や糸を使って、ひとつの作品として仕上げられるのがブローチのいいところなんです。できた! という達成感がありますよ。なにより布と糸だからとても軽くて、身に着けやすいんです」

と先生。仕上がりの大きさにもよりますが、比較的短時間で完成するので、初心者さんも楽しく作品づくりに没頭できますね。

1回目の本日は、ブローチの表面をつくります。まずはパーツとなるハギレ選びから。 もう、教室がはじまる前からずっと気になっていた机の上のハギレや毛糸。これが本当にかわいいんです! おうちから持ってきた布に加えて、先生が用意してくれた、たくさんの素材からも選べるというのは、教室の醍醐味でもありますね。

先生はハギレの選び方について、「完成度とか考えなくていいですよ。かわいいから、で選んでもらって大丈夫です」と、みなさんに声をかけていました。

3、4枚ほどのハギレを選んで適当な大きさに切ったら、次は組み合わせ方や配置を決めていきます。

異なる素材の布を自由なかたちに。楽しい作業ですね!

ノラネコぐんだんも楽しそうです。

と、ここで、ある参加者さんからこんなお声が。

「私、自由に配置するっていうことが苦手なんです……」

何かを正しく、きれいに、丁寧に施すことは得意だけれど、自由に作りだしたり、並べたりというと、考え込んでしまうのだそう。そこで、先生にアドバイスをもらいながら、選んだハギレの配置を決めていきました。

自分の得手不得手を冷静に分析していて、でも、そんな苦手なことも含めて楽しんでいる姿が、とても印象的でした。

次はお待ちかねのステッチに入ります!

ダーニングにはさまざまなステッチがありますが、今回使うのは、

・ごましおステッチ ・タンバリンステッチ ・ハニカムステッチ

の3種類。どれも見た目どおりのネーミングなんですよ。

ごましおは、ごましおを振りかけたようなつぶつぶとした縫い目が並ぶステッチ。
タンバリンは、中心からお花のように丸く広がるステッチ。
そしてハニカムは、ハチの巣(=honeycomb)のようなかたちのステッチ。

左からハニカム、黄色いお花のようなタンバリン、ピンクのつぶつぶはごましおです。

これらのステッチをパーツの布に施していくのですが、こちらもまずは毛糸を選んでいきましょう。布とはまったく違う色を選び、毛糸をあえて目立たせるのがおすすめだそうです。この日、みなさんに人気だったのは蛍光色でした。

先生にステッチを教えてもらったら、ここからは集中して縫い進めていきます。でもみなさん、時おり顔をあげては、お互いのステッチを見て、「かわいいですね~」「すごく細かくて丁寧!」など褒め合っていましたね。静かではありましたが、穏やかで心地よい空気に包まれていました。

自分のステッチがかわいいのはもちろん、みんなのステッチがかわいらしく、新鮮に見えるのは、ダーニングには正解のかたちがないからかもしれません。下書きをなぞっていくような心地よさとは、また違った楽しさが味わえますよ。

どうでしょう、このかわいらしい配色とデザイン!

みなさん個性豊かで、見ているだけで楽しくなります。自己紹介のときに教えてもらった「好きなアイスクリームのフレーバー」とのつながりが……あるのかどうかは分かりませんでしたが(笑)、まだ途中といえども、本当に素敵な作品となりました。

次回の教室では、裏面と縁を仕上げていきます。
どのような仕上がりとなるのか、今から本当に楽しみでなりません。

中須賀先生、参加してくれたみなさん、楽しい時間をありがとうございました。
次回もまた、神楽坂ストアでお待ちしています!