こんにちは。てならい堂スタッフのひのです。

「自分の“ことば“を絵本にする連続ワークショップ」、7回目を開催しました!この回から、後半パートである現場でのものづくり体験のスタートとなります。

ということで、まずは表紙と本文の”リソグラフ印刷”を体験しました!

今回の印刷では、蔵前にあるリソグラフ印刷所、ontenさんにお世話になりました。

1人あたりの印刷作業時間の兼ね合いから、いくつかのグループごとに日にちを分けての開催となりました。リソグラフに精通しているスタッフの方がテキパキとアシスタントしてくださったのと、参加者のみなさんの原稿づくりの事前準備のおかげで、大きな混乱もなく、当日はとてもスムーズに印刷することができました。

実際に使った機会はこちら。見た目は普通のコピー機に見えますが、扉を開くと、大きなインクが入っていて、色を変えるごとに取り出し交換していきます。(これ意外と重労働なんです・・)

リソグラフ印刷は、版をつくって印刷するデジタル孔版印刷と呼ばれる印刷方法で、色ごとに版を作り、1色ずつインクを刷り重ねていきます。アナログ感がある、色のムラやかすれ、色のズレや重ね塗りを楽しむことができるのがその特徴でもあります。

仕上がりイメージを考え、色ごとにパーツを分解、抜き出し原稿におとしていく作業はなかなかに大変です。

黒1色の手書き原稿。みなさんそれぞれに宿題として印刷原稿をつくってきてもらいましたが、この原稿づくりが一番の山場だったと思います。みなさん本当に頑張りましたね・・!おつかれさまでした!

苦労して描いた原稿たちに、色が重なり合った嬉しさはひとしおだったんじゃないかなと思います。白黒で見ていた原稿に色が実際にのっていく様子を間近で見れるのはとても楽しかったです!

使える色が決まっているので、どのような配色にしようか、どう色を重ねようか、と、参加者のみなさんがいろいろと悩み考えてきたその試行錯誤の結果が当日見れました。

思った通りに印刷できたり、こんなふうに仕上がるんだ!といい意味での驚きがあったり、印刷の現場でそのLIVE感をリアルに体感できたのは、とても良かったなと思います。

今回ワークショップという性質上、ある程度の制約がある中での印刷となりましたが、みなさんその中でも、さまざま工夫を凝らされていて、あえて色を重ねて混色したり、写真コラージュを活用したり、色だけでなく濃淡での表現を活かしたりしてました。こんなに表現の方法があるんだ!と私も驚きました。

原稿を描いてあとは印刷だけといっても、やはり仕上がりを見るまでは落ち着かないものです。みなさん今回のリソグラフ印刷を終えて、やっと一息つけるかなと思います!笑 まだこのあとも続きますが、一旦、お疲れさまでした!ここから先は宿題はありませんよ!笑

参加者みなさん、本当にそれぞれ個性溢れる作品になってきているので、全体へのお披露目で出揃うのが楽しみですし、それぞれ見せ合った感想を聞いてみるのも楽しみです!

ひとまず次回は活版印刷。奥付を印刷していきますよ。参加者のみなさま、また次回もどうぞよろしくお願いします!