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てならい堂では自分にとって心地よく、社会にも環境にも良いことをしていると感じられる生活を、”こころよい生活”と呼んでいます。これまでもそれを知るための様々な機会を模索してきましたが、さらにさらに自分たちにとって”こころよい生活”を探すために、季節ごとにテーマを決めて、取り組んでいます。

2021年秋のテーマは「五感を使ってつくる」です。

てならい堂の伊勢です。10月の皆さんの五感はいかがでしたでしょうか。自分の周りにある「自分で作ったモノ」探せましたか?私は1歳の息子がいるのですが、息子のためにスタイや肌着をチクチク縫ったなー、と生まれる前の静けさを思い出しました。

10月の特集ページはこちら

普段は当たり前すぎて何気なく使ってる五感。少し五感を意識していつもの生活を送ってみてください。ワクワクする気持ち、フラッシュバックする記憶。毎日の当たり前がちょっと変わって見えます。

てならいに参加してみると、五感はたっぷり使えるので、ぜひ参加してみてくださいね。

そして今回も思考のワークショップ開催しますよ。 「生活を見つめるワークショップ〜五感を使ってつくる編〜」

 「五感を使ってつくる」11月の話題。

1)五感を使って覚える

2)実際に五感を使って覚えるてならい

・国産の麻でつくる、しめ縄飾りワークショップ

・好きな色で好きなように。”好き放題”染めワークショップ

・糠の手触り、漬物の味を楽しむSUGIDOCO ぬか床キット

3)“五感を使ってつくるについて考えてみる(てならい365日のススメ


1)“五感を使って覚える“

体感すること。五感を使って作るというのは体で感じて覚えることかな、と一つ思います。作るときに体が覚えてる事って結構ありますよね。

揚げ物する時のパチパチと油の音を聞いて火が通ってるか分かったり、コーヒーを入れる時のお湯を入れる速度、香り、挽いた豆のもこもこの具合で味変わったり。 普段通り体が覚えている事も、五感にをもう一度意識して行うと面白いですよ。

新しい感覚を体に取り入れてみる。例えばスワッグづくりとか。まず植物に触れる事が気持ちがいい、細い枝のザラつき、青々とした茎のツルツルとした触感。香りも良いですね。そもそも手に持ってるだけでも香ってくるのですが、いらないところを手で取ってあげるとさらに香りが増して、指にも香りが残るのでしばらく嗅いじゃいます。

そしてスワッグを作るときは「ひし形」を意識するそうなんです。全体の形がひし形になるように整えるとバランスがよくなる。私はインテリアのお仕事もしてるのですが、絵を壁に飾る時、ひし形になるように絵を飾るとバランスがよくなるんです。同じだーと驚きました。感覚的にひし形が気持ちの良い形と体が覚えているんですね、きっと。

皆さんも五感使って覚えてみませんか?

てならい堂では五感を使って作るてならいをたくさんご用意してます。


2)実際に“五感を使って”覚えるてならい

・麻に触れた、手触りを覚えるしめ縄飾りづくり

しめ縄飾り。スーパーでも気軽に買えるほど身近にあるけど、どんな思いや意味があるのか、どう作られてるのか、よく知らないで買ってました。。。

「今回は国産の精麻(せいま)を使って作ります。麻をいくつもの工程を経て乾燥させた精麻は独特の光沢があって美しいです。

今でも神聖なモノとして神事や神社に収められいる麻のしめ縄。麻の手触りや束ねる時の音を聴きながら、実際に手を動かして作ってみるといつも見ていた神社でのしめ縄も違った見方が出来そうです。

古来から暮らしの近くにあった麻。麻には色んな意味があって退魔、穢れ祓い、そして浄化や、心身の安定など。。。確かにこれはお家に飾っておきたい。。。

麻のしめ縄飾りはお正月飾りとしてでも、一年中飾れるお飾りとしてでも作れるので長くお家に飾っておけそうです。

教えてくれるのは創業110年の注連縄問屋三代目の江藤富士江さん。江頭さんは昔から作られてきたしめ縄飾りを次の世代に繋いでく事が役割と各地でしめ縄飾りを広めている方です。歴史あるもの、江頭さんのお話を聞くだけでも貴重な体験ですが、五感を使いながらお話を聞いて体で覚えていってくださいね。詳細は下のリンクよりご覧ください。

■ 【てならい】国産の麻でつくる、しめ縄飾りワークショップ


・布が染まっていく移ろいを覚える好き放題染めワークショップ

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大きな130cmもの布を刷毛や筆を使って色を自分の好きに載せていく”好き放題”染めワークショップ。あらかじめ市松模様に糊が載っているので、色んな色の移ろいと市松模様の白のコントラストがパキッと見えてとても綺麗です。

「引き染め」では刷毛を使って大胆に布を染めていき、乾いてから「挿し染め」で色を丁寧に挿していきます。数種類ある染料から自分の好みの色を選んで布を染めて行けるので、色を載せていくことで変わっていく布の移ろいを楽しんでくださいね。

普段は使わない、色で染めるという感覚。まず自分の好きな色ってなんだっけから始まりそうです。。。刷毛や絵筆が布を滑る触感、色が変わっていく様を体で覚える、そして出来上がる自分だけの布!お部屋に飾っても良いですし、小物づくりも楽しめるサイズの布です。

また、今回はオプションで「あずま袋づくり」をご用意しました。基本の運針とあずま袋づくりを体験できる全2回となってます。ちくちくと針が布を通っていく感覚を覚えながら「あずま袋」作ってみるのも良いですね。詳しくは下のリンクよりご覧ください。

【てならい】好きな色で好きなように。”好き放題”染めワークショップ


・SUGIDOCO ぬか床キットでの触感、漬物の味を覚える

ぬか漬けは好き、でも作ったり、お手入れも大変そうなのかな、と思ってました。 「SUGIDOCO ぬか床キット」は材料とお水を混ぜたら完成!なので、初めてのぬか床として最適です。

材料もこだわりの素材で、キットに入ってる「ぬかの素」を開けるとぬかの香ばしい香りや、鰹や昆布の出汁の香りがふわっと香ります。

お水を入れて混ぜていくのですが、手に伝わるひんやりとした触感が気持ちよくてしばらく捏ねます。そして、専用の入れ物SUGIDOCOへ入れて完成。

この入れ物、見た目がまずシンプルで良いのですが、このSUGIDOCOは昔から杉を使った入れ物を作っている”いなかず商店”さんという作り手さんのプロダクトで、『森を守る』をコンセプトに間伐材を利用したモノづくりをされてるんです。

SUGIDOCOは杉が持つ調湿機能、抗菌、消臭機能を生かした、糠床の入れ物としては最適なもの。私も冷蔵庫でSUGIDOCOを使用しましたが、杉の吸湿性があるから、冷蔵庫から出した時の温度差で出来る結露がなくて快適でした。また、杉が持つ木の良い香りや手触りも気持ちよくて、早くぬか床始めてれば良かったと後悔するほど。

糠の手触りを覚えながら、美味しい漬物の味わってみませんか?詳しくは下のリンクよりご覧ください。

【かいもの】SUGIDOCO ぬか床キット


3)五感を使ってつくってみる集まり(てならい365日のススメ)

いかがでしたか。しめ縄飾りづくり、染め体験、ぬか床キットをご紹介しましたが、これ以外にも五感を使ってできる体験はもっともっとあると思います。みなさんも一度、五感を使ってつくるということについて考えてみませんか?意外な発見があると思いますよ。

この3ヶ月、自分の手で、五感をたっぷり使って何かを作ってみることに考えてみたいと思います。てならい堂ではそうやって自分の生活を見つめ直してみる機会を、てならい365日と名付け、皆さんにオススメしています。会場は自宅ですし、参加者は今日はおひとりですけれども、これだってひとつのワークショップと言えると思います。

やり方はとても簡単。ノートを用意して、テーマについて書き出してみる、以上です。けれど騙されたと思って書いてみてください。書き出された文字を見ていると不思議と次々と新しい考えが思い浮かぶものです。

そうやって自分の考えを進めていくことが、自分にとっての「こころよい生活」を見つけることにつながると思うんです。そして、はっ!とした気づきがあったら、ぜひてならい堂に共有してください。メールでもいいですし、てならいに参加した時や、ひみつの小店に来た時に、そっとスタッフへ教えてください。

もしかすると同じワークショップに参加した人も、実は自宅でてならい365日に取り組んでいる仲間で、お互いに共感できるかもしれませんよ。

よーし、ちょっと考えてみようかな。と思ったあなた。今回は、「五感を使ってつくってみる」を考えるにあたり、まずは2つのことを考えてみてはどうでしょうか。

①覚えている感覚を思い出してみよう:
手が覚えている。香りを嗅ぐと思い出す。そんな感覚を思い出してみてください。 意外に五感で覚えてるものありますよ。ちなみ私はピアノ弾けないのですが「猫ふんじゃった」だけは手が覚えていて弾けます。。。

②聴覚を使って作ってみよう:
コーヒーを耳をすまして淹れてみる。挽き立ての豆が膨らんで行く時にプシュプシュという音が耳に気持ち良いです。

いつも作ってる料理もいつもと違った感覚で作れるかもしれませんね。

あとは最近天気も良いしお散歩がてら野草を摘みながら草花の重なる音を聞いてみたり、私はこの『五感を使ってつくる』を機に昔買ったカメラをタンスから引っ張り出して写真を撮ったりしてます。シャッターの音が気持ち良いんですよね。と私事報告になっちゃいましたが、皆さんも耳をすまして暮らしてみてください。新しい発見、是非教えてくださいね。

そして、どんなことでも結構ですので、気づいたことをノートに書き出してみてください。どんなノートでも構いません。構いませんが、形から入りたいという方(笑)向けに、てならい365日専用ノートもありますよ。

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ノートの購入はこちら


さて、色々と「五感を使ってつくる」についてご紹介してまいりましたが、いかがでしたでしょうか。

今月はてならい堂の紙漉き体験を教えてくれる作り手さんでもある、スタッフのリムちゃんが「五感を使ってつくる」についてお話を書いてます。紙漉きが盛んな埼玉県小川町で滞在しながら、紙漉きをしているようですよ。。。詳しくはこちらから見てみてくださいね。

「五感を使ってつくる」取り組んでいる方も、気になってくれている方も!これからてならい堂と一緒に五感をたっぷり使ってみませんか。今後、てならいの参加者募集とともに、てならい便り(メルマガ)にて随時このテーマについてご案内していきますので、まだの方はぜひこちらからをご登録くださいね。

「こんなことも知りたいよ」みたいなご要望あれば遠慮なくお問い合わせフォームやメルマガにご返信ください。

今月も皆さまのご参加をお待ちしています。てならいの会場で、神楽坂(ひみつの小店)で、色々とお話ししましょう!

作っているところを知らないもの
その音を聞きながら
その手触りを確かめながら
その香りを嗅ぎながら
その移ろいを見ながら
作ったものを、五感で覚えてる