こんにちは。スタッフのひのです。

残暑感じる強い日差しは徐々に弱まり、朝晩涼しくなってきましたね。こう、夏から秋への移り変わりって、なんだかちょっとした物悲しさを感じます。風が冷たく感じてくると、あ、今年も秋が来たなぁ、って思います。夜の虫の声とかもそのひとつですね。みなさんは、いつが秋の始まりだな、って感じますか?

さて、てならい堂では、自分にとって心地よく、社会にも環境にも良いことをしていると感じられる生活を、”こころよい生活”と呼んでいます。これまでもそれを知るための様々な機会を模索してきましたが、さらに自分たちにとって”こころよい生活”を探すために、3ヶ月ごとにテーマを決めて、取り組むことにしています。

2023年 10月のテーマは「カタチの意味を考える」です。

身の回りに見えているすべてのものに”カタチ”というのはあります。私たちは、それぞれ”カタチ”を認識できます。ですが、そもそもカタチってなんでしょうか?どこからどこまでを私たちはカタチと認識するのでしょうか?もしかしたら目に見えないものにもカタチというのはあるのかもしれません。また、よく見かけるカタチ、うまく言い表せないカタチ、人それぞれにあるのだろうと思います。考えれば考えるほど、奥深い”カタチ”・・・。そんな“カタチ“について、改めて考えていきたいと思います。

  「カタチの意味を考える」ために、
    てならいに参加してみる。
    てならい堂神楽坂ストアに遊びに来てみる。
    自身の生活の中で見つめ直してみる。

それぞれのやり方で、みなさんも自分にとってのこころよい生活を探してみませんか。

 「カタチの意味を考える」10月の話題。

1)”カタチ”と言われて思いつくものは・・・?

2)実際に”カタチの意味”を生活の中で考えてみる

 ・自分で「お札立て」を組み立てるワークショップ。

 ・いい日本酒をいいグラスで飲み分けて愉しむワークショップ

3)てならい365日のススメ

1)”カタチ”と言われて思いつくものは・・・?

“カタチ”と言われて、みなさんはまず何を思い浮かべますか?
まる、三角、シカク・・・・。よく見かけるカタチには、例えばこんなものがあるかもしれませんね。

身の回りを見渡してみると、あらゆるものにカタチがある。先に述べたような単純なカタチだけではなく、いっぱいあることに気づくと思います。その中に、いいな、つい手に取りたくなるなと思うカタチってありますか?・・・この質問は、なかなかすぐには答えが浮かばないかもしれませんね。

逆に、生理的に嫌だなーと思うカタチはありますか?わたしは、チクチクしたりベトベトしたものは、なんか嫌だなーと思います。これらは表面の手触りにとても関係してくるものです。あれ、でも、そもそもこれってカタチって言っていいのかな・・?なんて疑問も浮かんできます。ですが、すべすべ、ふわふわ、ギザギザ、チクチク。これらはカタチを構成しているので、カタチの一種と言えるかもしれません。となると、カタチの境界線ってなんなんでしょう・・?

“カタチ(形)”と辞書をひくと、「見たり触れたりしてとらえることができる、物の姿・格好。物体の外形。」とあります。また、「ありさま、状態」も表すようです。「カタチだけの会議」という言葉もあることですから、実際に触れられないものもそう表現するんですね。

「いいカタチをしているな」と思うことは、時折あります。曲線美だったり、なんとなく惹かれるもの。ただ、それを言語化しようとしたときに、何に似ているかなどは例えられるけれども、まるやシカクのように、端的には言えないときもあります。

また、変わらないカタチもあれば、変わっていくカタチもある。見ているといつの間にか時間が経っていることが多い雲、川、火。流れていく時間の中で絶えず変化していくので、これらのカタチを言葉で説明してみるのは、難しいなとも感じます。なんて言ったらいいんでしょうね・・・。でも一度、言葉で説明してみるとどうなるでしょう?よくよく観察してみて、言語化することにトライしてみてもいいかもしれませんよ。

もう少し、具体的なカタチを拾ってみましょうか。たとえば、神社にある鳥居、はたまた神棚や神社のしめ縄などについている白いひらひらの紙飾り。(ちなみにこの紙は「紙垂(しで)」というそうです。)誰しも一度は見たことあるのではないでしょうか。そのカタチの意味はなんでしょうか?

諸説ありますが、紙垂は、雷もしくは稲穂をイメージしてつくられた、という由来があります。古来、雷が多い時期に稲が実りやすかったことから、雷と豊作が結び付けて考えられており、ゆえに紙垂は、豊穣・豊作をイメージしているのだとか。はたまた、雷光から神様の降臨を表しているなどという説などもあるそうです。正直、あまり考えたことはなかったですが、なるほどなぁと思いました。

「なんでそのカタチをしているのだろう?」と考えることは、大事な気がします。答えが明確にわからなくても、想像してみたり、それについて話してみたりすることで、気づくことがあり、なにか新しい発見があるかもしれませんね。なんとなく見ていたものにも、そのカタチに至った背景がある。

こんなふうに、カタチについて、いろんなアプローチで考えることができそうです。改めて、あなたの身の回りには、どんなカタチがころがっていますか?ぜひ、今月も新たなテーマについて、一緒に考えてみてくださったら嬉しいです。

2)実際に“カタチの意味”を生活の中で考えてみる 

・自分で「お札立て」を組み立てるワークショップ。

厄除けや合格祈願でもらったお札、みなさんどうしていますか?「神棚」がある方はそこに飾ると思いますが、持っていない人はちょっと迷うことがあるかもしれません。元々は神社のお宮の形を模したものが一般的でしたが、生活環境の変化により徐々にそのデザインも変化し、「お札立て」はその延長にあるんだそうですよ。これなら今の生活にもすぐ取り入れられそうな気がします。

「宮大工」という職業を聞いたことがある人は多いと思います。そんな宮大工さん、実は神社仏閣だけではなく神棚やお札立てなど自宅での神仏にまつわることも、その領域。今回のワークショップでは、岐阜で130年近く続く宮大工・唐箕屋本店の小保田社長から教わり、お札立てをつくっていきます。宮大工の技の真髄は釘などを一切使わない木組みと言われる技法。実際に建物を建てる際にも使われるこの技術を、ぜひ体感しながらお札立てを組み立てみましょう!

■【てならい】自分で「お札立て」を組み立てるワークショップ。

・いい日本酒をいいグラスで飲み分けて愉しむワークショップ 

グラスのカタチによって、味や香りが変わる!?そんなことを体感してもらいたいワークショップです。ワインを飲むときにグラスを使い分けるように、日本酒もグラスを使い分けることで、味や香りをもっと楽しむことができます。日本酒専用に開発された”酒グラス”を使って、日本酒の飲み分けを楽しんでいきますよ。

香りを楽しむためのカタチ、しっかりとした味を感じるためのカタチ、すっきりとした味を感じるためのカタチ、、、どれも説明を聞いても実際に味わってみても「なるほど!」となること間違いなし。当日教えてくれるのは、東京・台東区小島で90年続く硝子問屋の木本硝子3代目の木本社長。社長の止まらない日本酒愛、ガラス愛トークを聞きながら、お酒好きのみんなで集まって盛り上がりましょう!昼の部夜の部ありますので、お好みに合わせてご参加ください♪

■【てならい】いい日本酒をいいグラスで飲み分けて愉しむワークショップ

3)てならい365日のススメ

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いかがでしたか。みなさんもぜひこの機会に、カタチの意味について考えてみませんか?てならい堂では、今月であれば「カタチの意味を考える」といったように、こういったテーマをもとに自分の生活を見つめ直してみる機会を「てならい365日」と名付け、お家でのセルフジャーナリングをみなさんにオススメしています。

やり方はとっても簡単。ノートを用意して、今回のテーマについて書き出してみる、以上です。どんなことでも結構ですし、関連することを実践してみたり、てならいに参加してみたり、やってみたいなと思うものがあればやってみて、それについて書いてみるのでも大丈夫です。騙されたと思って書いてみると、書き出された文字を見て、不思議とどんどん新しい考えが思い浮かぶもの。書き出すノートはどんなものでも構いませんが、てならい365日専用オリジナルノートもありますよ。(ノートの購入はこちら

ノート

そうやって自分の考えを進めていくことが、自分にとっての「こころよい生活」を見つけることにつながると思います。テーマへの取り組みに際し、ご感想等いつでもお待ちしてますので、もしよろしければ、てならいに参加した時や神楽坂ストアに来た時に、ぜひてならい堂のスタッフへ伝えてみてくださいね。なにかさらに新たな発見があるかもしれませんよ。 

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 「てならい365日」では、3ヶ月ごとに同じテーマに取り組み、毎月それについてお知らせしていきます。今後、てならいの参加者募集とともに、てならい便り(メルマガ)にてこのテーマについてご案内していきますので、まだの方はぜひこちらからご登録くださいね。

また、サポート会員のみなさまには、毎月頭、素敵なイラストと共に同テーマに関するハガキをお送りしております。もしご興味ある方は、どうぞこの機会に関心を持っていただけたらなと思います。サポート会員となって、てならい堂の活動を応援していただけたら嬉しく思います!(詳しくはこちら。)

ということで、今月は「カタチの意味を考える」ということに目を向けながら過ごしてみませんか?何から始めようかなと思った方は、まずは本ページを参考にしてみてくださいね。

今月もみなさまのご参加をお待ちしています!てならいの会場で、神楽坂ストアで、色々とお話ししましょう!


まる、三角、シカク、、、
あらゆるものにカタチがある。
好きなカタチ、嫌いなカタチ
模様もカタチ?手触りもカタチ?
あなたにとってのカタチは何?