「生活を新陳代謝する」を考える、3月のてならい堂。
こんにちは。スタッフのひのです。
去年初めて醤油を仕込みました!はじめてだったので今回はキットを利用しました。混ぜて定期的に振って様子を見るだけ。1年たっぷり寝かせました。醤油搾り器はもっていないので、コーヒーフィルターやキッチンペーパーを使って一晩かけて搾りました。(さらしがあればさらしの方が良かったかも・・!)
自分でやるのは楽しいですね〜。もったいぶらず、どんどん使っていこうと思います♪ 搾り粕はそのまま捨てるには忍びないので、お菓子作りや野菜やお肉のぬか床として活用しました!それでも余ったものは畑の肥やしにしたいなと思います。
さて、てならい堂では、自分にとって心地よく、社会にも環境にも良いことをしていると感じられる生活を、”こころよい生活”と呼んでいます。これまでもそれを知るための様々な機会を模索してきましたが、さらに自分たちにとって”こころよい生活”を探すために、3ヶ月ごとにテーマを決めて、取り組むことにしています。
2024年 3月のテーマは「生活を新陳代謝する」です。
年始に目標を立てて今年からなにか新しく始めた方もいらっしゃるかなと思います。新しく始める。古い習慣を止める。“生活の新陳代謝”と聞いて、みなさんは、どんなことを思い浮かべるでしょうか?
「生活を新陳代謝する」考えるために、
てならいに参加してみる。
てならい堂神楽坂ストアに遊びに来てみる。
自身の生活の中で見つめ直してみる。
それぞれのやり方で、みなさんも自分にとってのこころよい生活を探してみませんか。
「生活を新陳代謝する」3月の話題。 2)実際に生活の中で“新陳代謝する“ということについて考えてみる |
1)変わり続けながら、生活を続けていく。
新陳代謝について、”スピード”という観点でも考えてみましょう。たとえば、大量生産大量消費を前提につくられた商品は、消費スピード、入れ替わりのスピードが”速い”といえます。長く使いたいと思っていても、良くも悪くも”買い替え”が前提で、デザインや色形などの流行り廃れ、そもそもあまり長持ちしないようにできていたりすることもあるでしょう。
もちろん、中には質のよいものもあると思いますが、できることなら、身の回りの道具に関しては、その入れ替わるスピードが”ゆっくり”で、自分の生活の中に根付き、長く大事に使えるものに出会えたらいいなと思います。
そんな中で興味深いのが「竹」製品。古くから私たちは、竹を使い、カゴ、食器、物干し竿、柵など身の回りのものをつくってきました。竹は耐久性はある程度ありますが、時が経って作り直すことも。このとき、ゴミとして廃棄するのではなく、古くなったものは焼いたり土に戻したりする。
ものによっては長く使えますが、伸びてきた竹を人の手で整備し、そしてとれた資材を生活の道具に変え、古くなったものはまた自然に返す。そうして、地域の景観を保ちつつ、自分たちの生活にも活かしていくという一つの循環の流れがあったのでしょう。ある意味、スピードが速いかもしれませんが、これは新陳代謝のひとつの良いモデルにもなりうるのではないかなと思います。スピードを竹にあわせる。自然の流れと共存する新陳代謝。そういう考え方もあるのだろうなと思います。
さて、この3ヶ月のテーマは「生活を新陳代謝する」でした。みなさんいかがでしたでしょうか?
日々、新しいモノと向き合って、取り入れたり取り入れなかったり判断をしていく。考え、行動していく。それを続けていく。生活はいきものであり、私たちも変わり続けながら、生活を続けていく。よく細胞は3ヶ月ごとに生まれ変わるといいますが、3ヶ月って、なにかひとつの区切りになるんだと思います。今回のテーマにおいても、「生活を新陳代謝する」というテーマに取り組んでみて1週間だとあまり変化がわからないけれど、3ヶ月してみると、なにか変化を感じられるかもしれませんね。
無理せず、気長にここちよい範囲で。小さな変化の積み重ねが大きな変化へ。少しずつ変わりながら、削ぎ落としながら、再生しながら生まれ変わる。まさにこれが「生活の新陳代謝」といえるのではないでしょうか。
以前、育児書か何かの本で「すべての命を性善説で捉える。すべてのものはよく生き、よくなっていく方向にできている」というような一節をみかけました。なかなかここまで信じ切ることは難しいのかもしれませんが、それでも、よくなっていくポテンシャルを誰もが持っているんだな、と勇気づけられる気がしました。
モノの手に入れ方を変えることは、その出会い方が変わること。出会いが変わると、大事に使っていくことにつながります。そうすると、息の長いモノが生活に自然と溢れてくる。生活の新陳代謝を考え、モノの手に入れ方を変えていくときに、てならい堂がみなさんの選択肢の一つとして、背中を後押しする存在になれたらいいなと思います。
2)実際に生活の中で“新陳代謝する”ということについて考えてみる
・新生活のお掃除に。職人に学ぶ、箒をつくるワークショップ。
生活の新陳代謝のひとつとして、「掃除機を卒業したいな」、そう思ったときに、箒はいかがでしょう。箒は美しいだけでなくて、とても機能的な道具です。そんな箒をつくるワークショップ。教えてくれるのは一hashime(ハシメ)の小林さん。小林さんの箒は編み込みの美しさが特徴です。素材となるホウキモロコシの栽培から収穫までを小林さん自らが管理し、高い品質にまで高められた穂を使って、大きな長柄箒から小さな洋服箒までを作り出しています。
今回一緒につくるのは、新生活の準備に役立つこと間違いなしの全長25cmほどの筆型の箒。すっきりしたサイズで、穂先が10cmほどで、棚の上や、パソコンのキーボード、コーヒーミルなど、ちょっと細かいところのお掃除にぴったりだと思いますよ。また、会場には、小林さんの箒も販売していますので、もっと大きな箒が欲しいという人もぜひ、お越しくださいね。
■【てならい】新生活のお掃除に。職人に学ぶ、箒をつくるワークショップ。
※こちら満席となりました。キャンセル待ちはお問い合わせから、次回開催通知はこちらから。
・暮らしの中の<いとおしい>が増える、タオルの選び方・育て方ワークショップ。
お気に入りの道具とできるだけ息長く付き合っていきたい。たとえば、日常的に使っている”タオル”。このワークショップでは、自分にとって一番心地いいタオルの選び方と、それを長持ちさせるとっておきのお手入れ方法をタオルのプロに教えてもらいます!
教えてくれるのは、オーガニックコットンにとことんこだわって今治タオルをつくっているIKEUCHI ORGANICの社長・阿部さん。タオルソムリエである阿部さんの、タオル愛あふれるお話を聞いているうちに、毎日何気なく使っている日用品が、どんどんいとおしくて気になる存在になること間違いなし。洗濯・乾燥・干し方など、メンテナンスの方法次第で、むしろ状態がよくなるというタオル。いつかはへたってしまう「消耗品」だと思っていたタオルが、いとおしい「愛用品」になっていくかも。
また、通常はIKEUCHI ORGANICのタオル限定サービスですが、今回特別に、みなさんがもってきたタオルを蘇らせてもらうことができますよ!気になる方はぜひ詳細ご確認くださいね♪
■【てならい】暮らしの中の<いとおしい>が増える、タオルの選び方・育て方ワークショップ。
・鉄のフライパン体験会・販売会@神楽坂ストア
鉄のフライパン。最初のハードルはありますが、一度使い始めてみるともうテフロンのフライパンには戻れないかも・・!てならい堂のフライパンづくりのワークショップでお馴染みのMetalNECO金子さんと一緒に、鉄のフライパンの体験会・販売会を開催します!鉄のフライパンビギナーさんにとっても、愛用者さんにとってもすごくうれしい機会。当日は神楽坂ストアに金子さんがスタンバイしてくれているので、ふらりとお気軽に体験しに来てくださいね。
鉄のフライパンに触れて、焼いて、実際に食べてみて、お手入れの疑問なども存分に聞いてみてくださいね。家で既に使ってるのだけど、なんか問題があって今使ってない、、、なんて方もご自宅のフライパンをお持ちいただければ、金子さんがアドバイスしてくれますよ!その場で軽い焦げ付きはお直ししてくれますし、難しいものは別途工房にお持ちいただき、お時間頂戴してきれいにすることもできます。
当日はいついらしても大丈夫ですが、<調理実演・試食会><鉄のフライパン手直し相談会>など混み合う場合もございますので、確実に参加を希望の方はご予約をお願いします!
3)てならい365日のススメ
いかがでしたか。みなさんもぜひこの機会に、生活を新陳代謝する、ということについて考えてみませんか?てならい堂では、今月であれば「生活を新陳代謝する」といったように、あるテーマをもとに自分の生活を見つめ直してみる機会を「てならい365日」と名付け、お家でのセルフジャーナリングをみなさんにオススメしています。
やり方はとっても簡単。ノートを用意して、今回のテーマについて書き出してみる、以上です。どんなことでも結構ですし、関連することを実践してみたり、てならいに参加してみたり、やってみたいなと思うものがあればやってみて、それについて書いてみるのでも大丈夫です。騙されたと思って書いてみると、書き出された文字を見て、不思議とどんどん新しい考えが思い浮かぶもの。書き出すノートはどんなものでも構いませんが、てならい365日専用オリジナルノートもありますよ。(ノートの購入はこちら)
そうやって自分の考えを進めていくことが、自分にとっての「こころよい生活」を見つけることにつながると思います。テーマへの取り組みに際し、ご感想等いつでもお待ちしてますので、もしよろしければ、てならいに参加した時や神楽坂ストアに来た時に、ぜひてならい堂のスタッフへ伝えてみてくださいね。なにかさらに新たな発見があるかもしれませんよ。
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「てならい365日」では、3ヶ月ごとに同じテーマに取り組み、毎月それについてお知らせしていきます。今後、てならいの参加者募集とともに、てならい便り(メルマガ)にてこのテーマについてご案内していきますので、まだの方はぜひこちらからご登録くださいね。
また、サポート会員のみなさまには、毎月頭、素敵なイラストと共に同テーマに関するハガキをお送りしております。もしご興味ある方は、どうぞこの機会に関心を持っていただけたらなと思います。サポート会員となって、てならい堂の活動を応援していただけたら嬉しく思います!(詳しくはこちら。)
ということで、今月は「生活を新陳代謝する」ということに目を向けながら過ごしてみませんか?何から始めようかなと思った方は、まずは本ページを参考にしてみてくださいね。これまでのページ(1月ページ。2月ページ。)もよろしければご覧ください!
今月もみなさまのご参加をお待ちしています!てならいの会場で、神楽坂ストアで、色々とお話ししましょう!