こんにちは。スタッフのひのです。

この間、友だち親子と一緒にお散歩していたときに見つけたこちら、なんだと思いますか?私は教えてもらうまでなにかわかりませんでした。笑 正解は「くるみ」。下を見てみると、たしかに見覚えのある形の残骸らしきものが。秋になったらシワシワになって色が変わり、私たちがよく見かけ形になっていくのでしょう。またその時期に来て、自然の恵みをいただきたいなと思います♪

さて、もうすぐ夏休みシーズン。親子で過ごす機会が増えたり、お盆も近づいていることもあり、いつもより、ご先祖さまに想いを馳せる時間も多くなるのではないでしょうか。2024年 7月のテーマは「受け継いでいく日々」です。

過去に想いを馳せ、未来へ繋げていく。そのために今できることとは。今回のテーマのミソは”日々”とついていることかなと思います。それが意味するところとは?3ヶ月間一緒に、じっくりと考えていきましょう。

  「受け継いでいく日々」を考えるために、
    てならいに参加してみる。
    てならい堂神楽坂ストアに遊びに来てみる。
    自身の生活の中で見つめ直してみる。

それぞれのやり方で、みなさんも自分にとってのこころよい生活を探してみませんか。

 「受け継いでいく日々」を考える、7月の話題。

1)なにをもって「受け継いだ」といえる?

2)実際に生活の中で”受け継いでいく日々”について考えてみる

 ・木のまな板診断会@神楽坂

 ・想いを紙にする。夏の紙漉きワークショップ

 ・【夏 開催】親子で、友達と作る型染めワークショップ

3)てならい365日のススメ

1)なにをもって「受け継いだ」といえる?

 

“受け継ぐ”と聞いて、まず最初にどんなことを思い浮かべますか?

過去からの技術を受け継いだり、長く使える道具を買ってそのもの自身を受け継いでいったり・・・。てならい堂はそんなことを応援していけたらいいなと思ってますし、そのためのいろいろなサービスや仕掛けを用意してます。ということで、いつかは取り組みたかったこのテーマ。

受け継ぐというのは、時間の流れとしては、”不可逆的”な感じがします。親から子へ。川が上流から下流へ流れるように。そうして、脈々と流れていく”なにか”。私たちは意識的にでも無意識的にでも、その”なにか”を受け取って、今を生きている。「受けて」「継ぐ」。普段は気づかないかもしれない。でも、だからこそ、今一度それに目を向けてみることは、わたしたち自身のあり方や生活を見直すきっかけになるかもしれないと思いました。

改めて、受け継いでいきたいもの、受け継ぐものってどんなものがあるでしょうか?歴史、血縁、遺伝子、慣習、お祭り、ルール、職人技、生活の知恵、建造物、道具、仕事、役割、立場、意志・・・・。また、それは誰から受け継いだものでしょうか?過去の偉人、ご先祖さま、親、先生、師匠、上司、近所のおばあちゃん、名も知らぬ人・・・・。

形あるものとそうでないものがあったときに、実体のあるものだけでなく、想いや覚悟も一緒に受け継いでいくことが、真に受け継ぐということなのでしょうか?また、形だけ受け継がれても中身が変わってしまったものは、もはや別物で、受け継いだとは言えないのでしょうか?1ミリも違わず、そっくりそのまま受け継がれたものはコピーと呼べるかもしれないけれど、そんなものは存在するのでしょうか?

こんな風に考えてみると、そもそも受け継ぐってなんなんだろう・・?何を持って受け継ぐというのだろうか?とちょっと混乱してきます。でも、これらの問いに一度答えてみることは、考えを深めてみるよい機会にもなるだろうなと思いました。

今月は、テーマの導入です。

「受け継ぐ」と聞いて思いつくことやその言葉がもつイメージ。誰かから”なにか”を受け継いできたことはあるか?それは誰から?なにを?これから受け継いでいきたいものはなにか?だれに?

そんなことを、みなさん自身もぜひ一度考えてみてくださいね。

2)実際に生活の中で“受け継いでいく日々”について考えてみる 

・木のまな板診断会@神楽坂

「お気に入りの道具を長く使っていきたい」。そう思う人は多いと思います。生活でつかう道具のひとつであるまな板。昔は木のまな板の削り直しは当たり前だったとか。けれど現代ではなかなか受け入れ先も見当たらないと思います。今回は、木のまな板を使っている方向けに、「木のまな板診断会」を行います!家庭用の木のまな板であればどんなまな板でもOKです!

長く使っていると、黒ずんできたり、傷が目立ったり。カビや黒ずみの対処法は?お手入れはどうすればいいの?洗剤は使っていいの?いちょうのまな板を作り続ける岐阜のwoodpeckerの福井さんをお呼びし、使っている上でのさまざまな不安疑問にも答えてもらいます。希望の方は有料で削り直しも。診断自体は無料ですので、お近くの方はぜひご参加くださいね。午後はまな板づくりのワークショップも同時開催です!

■【てならい】木のまな板診断会@神楽坂

■【てならい】つくり手とつくる“いちょうのまな板ワークショップ

・想いを紙にする。夏の紙漉きワークショップ

使わなくなったものを別のものに変えて、受け継いでいくという方法もあると思います。ということで紹介するのは、紙漉きのワークショップ。「漉き返し(すきかえし)」という手法を用いて紙を漉き、オリジナル絵ハガキを3枚つくっていきます。

漉く素材や植物の匂い、水に手が触れる時の感覚、水が落ちる音、染められた紙の色味、乾燥した紙のテクスチャーなど五感をたっぷり使って紙を漉いてみましょう!自分の好きな花やお気に入りの色紙なども一緒に漉き込むこともできますよ。五感を満たす紙漉き体験でちょっと小粋な夏休みはいかがでしょうか。夏休み特別企画なので、親子割引もありますよ◎

■【てならい】想いを紙にする。夏の紙漉きワークショップ

・【夏 開催】親子で、友達と作る型染めワークショップ

夏休み、親子で過ごす時間も増えると思います。楽しい季節の思い出や夏休みの研究に、親子で参加できる『型染め』体験はいかがでしょう?もちろん大人だけの参加でも大歓迎です!いつもお世話になっている100年に渡り着物の反物を染めてきた工房「おちあい」さんでの開催です。

2~3枚の型紙を使って自分の好きな色にサコッシュに型染めしていきます。白Tシャツ(綿)をお持ち込みいただくと、Tシャツのワンポイント染めも、あわせてできますよ!色を選ぶ楽しさ、色を重ねてみてどうなるのか、同じ色でも染料のつけ方や染める強さによって雰囲気が変わるのが面白くて楽しい体験。この型染めでつくったサコッシュと一緒にお出かけして、夏休みの思い出をさらにたくさんつくりませんか?

■【てならい】【夏 開催】親子で、友達と作る型染めワークショップ

3)てならい365日のススメ

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いかがでしたか。みなさんもぜひこの機会に、”受け継いでいく日々”について考えてみませんか?てならい堂では、今月であれば「受け継いでいく日々」といったように、あるテーマをもとに自分の生活を見つめ直してみる機会を「てならい365日」と名付け、お家でのセルフジャーナリングをみなさんにオススメしています。

やり方はとっても簡単。ノートを用意して、今回のテーマについて書き出してみる、以上です。どんなことでも結構ですし、関連することを実践してみたり、てならいに参加してみたり、やってみたいなと思うものがあればやってみて、それについて書いてみるのでも大丈夫です。騙されたと思って書いてみると、書き出された文字を見て、不思議とどんどん新しい考えが思い浮かぶもの。書き出すノートはどんなものでも構いませんが、てならい365日専用オリジナルノートもありますよ。(ノートの購入はこちら

ノート

そうやって自分の考えを進めていくことが、自分にとっての「こころよい生活」を見つけることにつながると思います。テーマへの取り組みに際し、ご感想等いつでもお待ちしてますので、もしよろしければ、てならいに参加した時や神楽坂ストアに来た時に、ぜひてならい堂のスタッフへ伝えてみてくださいね。なにかさらに新たな発見があるかもしれませんよ。 

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 「てならい365日」では、3ヶ月ごとに同じテーマに取り組み、毎月それについてお知らせしていきます。今後、てならいの参加者募集とともに、てならい便り(メルマガ)にてこのテーマについてご案内していきますので、まだの方はぜひこちらからご登録くださいね。

また、サポート会員のみなさまには、毎月頭、素敵なイラストと共に同テーマに関するハガキをお送りしております。もしご興味ある方は、どうぞこの機会に関心を持っていただけたらなと思います。サポート会員となって、てならい堂の活動を応援していただけたら嬉しく思います!(詳しくはこちら。)

ということで、今月は「受け継いでいく日々」ということに目を向けながら過ごしてみませんか?何から始めようかなと思った方は、まずは本ページを参考にしてみてくださいね。

今月もみなさまのご参加をお待ちしています!てならいの会場で、神楽坂ストアで、色々とお話ししましょう!

過去から受け継がれるもの
地域の祭り、匠の技、生活の知恵、
そして、名前と血縁、、、
受け継いでくれたから私がある
私を通して受け継がれるものもある