【てならい後記】鍛冶屋さんとつくる、料理が美味しくなる一枚鉄のフライパン
こんにちは、てならい堂スタッフのくらたです。
先日、狭山で行われた「鍛冶屋さんとつくる、料理が美味しくなる一枚鉄のフライパン」ワークショップ。
大人気のフライパンづくり体験で、私もこの日を楽しみにしておりました。。!
教えてくれるのは、MetalNEKOの金子さん。てならい堂のフライパンづくりでもおなじみで、春には鉄のフライパンを実際に使ってみたり、金子さんに色々質問したりできる体験会でもお世話になりましたよ。 いつもありがとうございます!
狭山まできてくださったみなさま。
「以前てならい堂のフライパンづくり体験で、小さいサイズをつくったので、今日はサイズ違いを作ってみたくて。。」という方!や、「てならい堂のお店に置いてあるフライパンがとっても気になっていて。。」という方。 また一緒にいらした息子さん、料理が得意で、すでに大きな鉄のフライパンラバーだったけれど、この機会に自分たちで作ってみたくて。。!と、みなさまこの日を楽しみに来てくださいました。
さあ、さっそくフライパンのもととなる姿の鉄とご対面。なんと最初はこんなぺらりとした感じの、こんな色味のモノなんです。
たたいて作り始める前に、まずは取手部分などに好きな刻印を押せるんです☆ 自分の手で、自由に刻印を押せるなんて、本当にオリジナル感が出てわくわくしますね。。!
刻印が押せたら、さっそくですが、鉄を火に入れて熱します。
熱することによって、鉄が柔らかくなり形を変えやすくなる、、とはいえ、このまっすぐな形から、立ち上がりのある、あのフライパンの姿にしていくのは、相当大変なのです!
木のハンマーを使って、ちょうど良い塩梅で振り上げて落とす。。良い感じの力の入れ方をみんな模索していきました。が…意外とバシッとキメてあてるのが難しかったり、何より先は長い…
…でも楽しい。。!みなさん、無心でたたかれていました。
ちなみに、鉄が熱く赤くなっている部分、金子さんが火を扱う際に使用する皮の手袋をはめててでも、とても熱くて触れないとのこと!
アトリエ全体も、だんだん温度が上がってきました。(ちなみに、真夏はあまりの暑さで日中は工房でのお仕事はできないのだそう。)
そして終始、熱い火を扱っている金子さん。魔法使いのようでかっこいいです!
とにかくたたきまくって、やっと深さのある、フライパンの形が見えてきましたよ。
熱してたたいての繰り返しです。
本体が形になってきたら、今度は取手の部分。
まっすぐで平らな鉄の取手部分を、今度は型にあてて、さらにたたいて整えていきます。
この取手部分、メタルネコさんのフライパンのチャームポイントのひとつだと私は感じるのですが、いままで完成形しか見たことがなかったので、本当に1枚のまっすぐな姿からから、こんな風にちょっとずつちょっとずつできていくんだ…と実際見て。
なんだか体験に来る前より、この取手のところが可愛く感じてきました。鉄のフライパン特有??の重々しさも軽減してくれている気がして、個人的に好きな部分です!
体験中、とにかく午前から夕方までたたきにたたきましたが、それでも少し時間が足りませんでした!
一番最後の整えは、ワークショップのあと金子さんにお任せして、完成! 後日みなさんのお宅へお届けしました♪
みなさん、1日中熱中して、たのしんでいただけたようでとっても嬉しいです。
そういえば、ランチタイムも、外でみんなで金子さんを囲んでわいわい食べました。その時金子さんが言っていました。
「今、YOUTUBEとかでも鉄のフライパンを使ったり、お手入れはこうやるんだとか出ては来るけれど、最終的にはみんな好きに使って、使い続けるのが一番なんですよ、正解はないですよ。」
使い続けることが、一番のメンテナンスになるともおっしゃっていました。
それにしても、フライパンを自分で作れる、ってすごくインパクトがありますよね。
実際体験におじゃますると、その地道にたたくこと1歩1歩、完成にむけて近づいている感じがちょっと不思議で、そしてほかの何かに変えられないような時間に感じました。
ご参加ただいたみなさま、そして金子さん、とっても貴重な1日をありがとうございました!
みなさんのおうちで、今日もつくったフライパンが、素敵な家族の一員として活躍していますように。