【てならい後記】ひみつの小店ではじめての鋳物体験。9月
皆さん、こんにちは。てならい堂のリムです。
9月に入ってからも暑い日々は続きましたが、いきなり温度が下がり肌寒くなりましたね。夏の間は全くエネルギーがなかった私は、やっと秋に入ってイキイキしてきた気がします。みなさんはいかがお過ごしですか?
9月にも静かな神楽坂の小店で、鋳物体験をこつこつ開催しました。
皆さんは鈴のコップやカトラリーなど、使ったことありますか?鉄よりも沸点が低く、早く溶けるし、熱伝導率がよくて冷たいものは冷たいままで楽しめます。
ですので、日本酒のお猪口とかアイス用のスプーンなどにぴったりだそうです。私もスタッフ同士で鋳物体験の練習をする時に作ったスプーンでアイスを食べてみたら、アイスが溶けないで最後まで美味しく食べれましたよ。今の時期にはちょっとズレてるかもですけど、寒い時にも冷たいものってたまに食べたくなりますし、皆さんもぜひ。
9月にはグループ枠で参加してくださった方が多くて、作りながら笑い声が止むことがなかったです。皆で集まって何か作るというのはとても楽しいですね。改めて感じました。
鋳物体験の流れは割とシンプルなんです。土を枠の中に詰め込んで、鋳型を作り、その中に鈴を流して固めて、やすりをかけたり磨くだけ!
とはいえ、季節や当日の気温によって土の固まり具合が全然変わってくるので、結構繊細な作業ですし、かなりの力作業でもあります 笑。
二つに分かれている枠を合わせて型を作りますが、最初にスプーンをいれる型に土を詰めるときには十分に力を入れてギューギューしていきます。あまり力が弱すぎると後にでスプーンを取り出す時に崩れやすいので要注意です。
逆に力を入れすぎると今度はスプーンの位置がズレてしまい、余分なところに土が入って型が崩れてしまいます。鋳物体験では力の調節って大事なんです。
手で押したり、棒を使って平にしたりしながら型を仕上げていきます。できたら、二つ目の型を作りましょう。でもさっきよりも少し力を抜いていいのでご安心ください。
二つ目の型には錫を流し込む「湯道(ゆみち)」を作ります。錫が流れるための通路としての棒を立てながら土を詰め込むので、少し難しく感じるかもしれないですが、ゆっくりとやれば大丈夫です。
てならい堂で開催された「町の染め屋が育てる、藍の生葉染めワークショップ」の時もそうだったのですが、鋳物体験でも、実際に枠を開けてみないとどんな形でなっているのか全く想像ができないんです。だからこそ開けた時に、綺麗なスプーンが見えると本当に嬉しいのです!
スタッフ側も必ずしも成功するとは限らないので、皆さんの立派なスプーンを見るととてもほっとします 笑。「よかったなー」、「さらに私たちより上手くない?」と思いながら。皆さん本当にすごいですよ、いつも私は感動してしまいます。
9月の鋳物体験には中学時代からの友だち同士での参加や親子での参加など、色んな参加者がたくさん来てくれました。ありがとうございます。ものづくりのほぼ体験は初めての方でも、お子さんでも楽しんでいただけて良かったです。
ある方には「作る時間自体も楽しかったし、さらに作ったスプーンを実際に使えるのは本当にいいですね!」と言ってもらえましたが、本当にそうですね。10月もひみつの小店で開催中ですので、一緒に遊びながらスプーン作りませんか?
お申し込みはこちらからどうぞ!