【てならい後記】自分で使う紙を自分で漉く。夏の紙すきワークショップ。8月
こんにちは。てならい堂スタッフの大石です。
すっかり涼しくなりましたね。
過ごしやすくなってうれしい反面、夏が終わってしまったさみしさを感じる今日この頃です。
みなさん風邪などひかず、元気にお過ごしでしょうか?
てならい堂ひみつの小店では、夏休みの特別企画として夏の紙漉きワークショップを開催しました。
7月に引き続き、8月も多くの方に参加いただいたので、その様子をお伝えしたいと思います。
体験の前に、まずは先生から和紙の原料についてご紹介。
昔の日本では、楮(コウゾ)、三椏(ミツマタ)、雁皮(ガンピ)などの植物の繊維を使って紙を作っていたそうです。この植物が紙となるので、和紙作りは「植物の栽培」から始まるんですね。。
今回の体験では、楮を使って紙をつくっていきます。
先生のお手本を見て、さっそく紙を漉いてみましょう。
はじめはシワが寄ってしまったり、ムラができてしまったり、、なかなか難しそうです。
でも多少のものだったら先生が「ここは活かして模様にしちゃいましょう!」と言ってくれるので、あまり構えずにやっていきます。
無事に漉き終わったら、型を外して、お絵描きの時間です。
色紙のパルプ(染められた楮繊維)を上からかけて、自由に描いていきます。
アイディアをどんどん試す方、恐る恐るやってみてゆっくりつくる方、お連れの方と相談しながら形にしていく方など、進め方は人それぞれ。
どうぞ時間など気にせず、ご自分のペースで作ってくださいね。
こちらの方は、夏にぴったりのスイカの絵はがきをつくっていました。
スイカの種は、糸をくるくるっと丸めて表現。種が加わるとぐっと美味しそうなスイカになりました。
このように立体感のあるものをのせる時は、上から薄く紙をかけて、後で落ちてしまわないようにしておきます。
指で跡をつけて表情をつけている方も!すごい!
満足のゆくまで描いたら、万力で水分をぎゅーっと押し出して、窓に貼り付けていきます。
貼り付ける時は、刷毛で押さえながら慎重に慎重に。。
あとはお日様が乾かしてくれるのを待って、完成です!
夏らしく、素敵な紙がたくさん出来上がりました。
この体験を通して紙の作り方を知ることで、お家でも作ってみようと思ったり、紙は大切に使おうと思うきっかけになったらいいなと思います。
夏休みの回は終了してしまいましたが、また開催しますので、ぜひご参加くださいね。