【てならい後記】紙で小さな森を育てる。“種漉き紙(seed paper)”作りワークショップ
★今回日程が合わない方で、次回開催のお知らせを希望の方はこちら
こんにちは。てならい堂スタッフの大石です。
遅くなってしまいましたが、夏休みに開催した企画の様子のご紹介です!
真夏のような暑さの日に開催した昨年も大好評だった紙漉き企画。今年も多くの方に楽しんでいただけました。
講師は我らがスタッフのリムさん!紙漉きののアーティストとしても活動する彼女から紙すきを教えてもらいました。
昨年は、新しい材料を用意して和紙をつくるワークショップでしたが、今回はみなさんのおうちにある、不要になった紙を”漉き直す”というもの。新聞紙やチラシなど、不要になって捨てられる紙類に種を一緒に漉き込み、新たな紙を作りました。
おうちにある紙といっても、人によってさまざま。お店で余ったチラシ、卵パック、マンガ雑誌やアイドル雑誌、英字新聞、お子さんの描いた絵、など個性が出ていました!
早速、紙をちぎって水に溶かしていきます。ここからどんな紙が出来上がるのか、想像がつきませんでした。。
紙がある程度の量ちぎれたら、ブレンダーで細かくしていきます。紙が混ざって、色が変わってきました。
写真では伝わりづらいですが、こちらは白い卵パックと赤い紙を主に使用したので、とっても綺麗なピンク色になりました!
紙が水とよく混ざったら、いよいよ漉いていきます。ハガキサイズなので、出来上がったものは乾燥させて誰かに贈ることもできますよ。
偏りができないように素早くならす必要があり、初めてだと、加減がなかなか難しいです。でも失敗したらやり直しができるところも紙漉きの良いところ。何度でも挑戦してください。
今回お子さんも何名か参加してくました。夏休みの思い出づくりにぴったりですね。
後で圧縮するため、思ったより厚く漉く必要があります。2,3度繰り返して厚みを持たせます。
漉き終わったら、最後に種まきをします。今回ご用意したのはこちら。会場ののいえにある植物の種もいただきました◎
紙に種をまくって不思議な感じですが、実は土に直接種まきするよりも、早く、高い確率で発芽するそうですよ。
種も蒔けたら型から外して、板に挟んで水分を抜いたら、完成です!
こちらは後日、リムさんが種の様子を見せてくれたもの。とても元気な芽が出ていました!
今回はおうちで余っている紙を、漉き直すという試み。想像以上に素敵な紙が出来上がり、チラシなどの紙への見方が変わりました。これは決してゴミではない、私たちの手で、命を吹き返らせることができるのだと感じました。
みなさんもお家に余っている紙があったら、どんな紙ができるか考えてみると楽しいかもしれませんね!
参加してくれたみなさま、リムさん、ありがとうございました。