【てならい後記】はじめての金継ぎ教室2020秋〜1回目〜
みなさんこんにちは。てならい堂スタッフの藤井です。
過ごしやすい(むしろ寒いぐらい!?)の気候になり、段々と木の葉も黄色く色づいてきて秋を感じるようになってきた今日この頃。この週末からはじめての「金継ぎ教室@染め屋」2020秋がスタートしました!
てならい堂では金継ぎ教室を毎年開催しています。(開催のタイミングは年によって異なることもありますが、今年は春・秋の開催です)人気のてならいで、募集開始後あっという間に満員となってしまうこともしばしば・・・
講師は、てならい堂で販売している金継ぎキットの監修をしてくださったアマノさん(日曜日)と、金継ぎ修理でご協力いただいている梅澤さん(金曜日・土曜日)。会場は染めのワークショップでもおなじみ、「染の里 おちあい」での開催です。
さて、全7回の金継ぎ教室の第1回。今回は皆さま初めまして、ということでこれから約3ヶ月間一緒に金継ぎを学んでいく同志の方々、またご指導いただく先生の自己紹介とご挨拶から始まります。
そして、てならい堂で行う金継ぎ教室の醍醐味とも言える、天然の漆について紙芝居形式でご紹介。漆とは?から始まり、漆の採り方、漆器についてや漆工芸に使用する道具、それぞれの職人の方の話し、漆の性質について・・・漆にまつわる様々なお話をしていただきました。
漆についての理解が深まったところで、金継ぎの作業スタート!割れ・欠けどちらもまずはベースとなる作業から。器の材質によっては、漆が一度つくと落ちないためラップとマスキングテープで、断面のまわりを養生していきます。
しっかり養生することができたら、ついに漆の登場です。テレピン油と生漆を混ぜ合わせて、欠けている部分に漆を塗っていきます。ここで大事なのはしっかりと欠けの部分や割れの部分に漆を塗ること。皆さん先生に質問しながら、黙々と集中して作業を進めていました。
漆が塗り終わったら今回の作業は終了となりますが、道具のお手入れも大事なことのひとつ。最後にしっかりと筆の洗い方や、その他の道具のお手入れ方法を教わります。
筆に漆がついたままで残った漆が固まってしまうと、もうその筆は使うことができません。しっかりと菜種油(教室ではキャノーラ油で代用)で漆をとっていきます。それ以外の道具はテレピンというマツ科の樹木からとれた油(教室ではこちらも代用品を使用)でのお掃除。クロスで拭き取ったときに漆の色がつかなくなるまで、しっかりと!
今回は初回ということもあり、実際の作業は少ないかもしれません。しかし、これから金継ぎを学んでいくにあたり、基本となる大事なことを教えていただきました。次回からはがっつり漆に触っていくそうです◎
教室の皆さんが漆を塗ったあとの器は、スタッフが慎重に、漆を乾燥させるための漆風呂と呼ばれる箱にいれています。次の回では漆がどうなっているか・・・乾燥して色の変化があったりするのか・・!?お会いするのが楽しみですね。
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