「めぐるどうぐ」漆の器がある食卓は。
こんにちは、てならい堂スタッフのリムです。
外に出かけたり、外食したりすることが減って、その分、家で食べることが多くなりました!それで私は料理をしながら、戸棚にあるいろんな器を見つめながら、「どの器で食べようかな〜」と迷う時がとても楽しいのです!
皆さんはいかがですか?普段どんな食べ物を、どんな器で食べてますか?
最近、私は新しいお家に引っ越してきました。とにかく広いし、近くに川もあって、とても居心地のよい場所です!コロナの影響もあり、狭いところで住むのが辛かった理由も大きいでしたね。新しいお家は台所も広く、収納もたくさんできるので少しずつ食器が増えてきています。和食の時には木の素材の器を使ったり、パスタを食べる時には少し黒目の陶器で、ビールがもっと美味しくなる透明なグラスも…などなど。
その中でも、とてもいいなと思ったのが漆の器でした。最近、てならい堂では「めぐるどうぐ」という新しいサービスを始めました!簡単にいうと、「いいモノを買う前に借りて、ちゃんと使ってみて自分で判断して買おう!」というサービスなんです。確かにいいモノっていうのはわかってるけど、値段が高いと躊躇すること多いですよね!私もいつもほしいものリストがなかなか減らないんですよ。
漆の器もそのリストの一つにあったんです。「漆の器って、長持ちもできるし良いモノだと、たくさん言われてきたけど、あんな値段で買って、もし気に入らなかったらどうしよう。さらにブランドもたくさんあって、何が私に合うかもわからないもん」という感じ…
そんな時、「めぐるどうぐ」のおかげさまで「輪島キリモト」さんのいくつかの漆器を借りて使ってみる機会をいただきました!ちなみに漆の産地はあちこちありますけど、輪島キリモトは石川県にあるとても歴史の長い工房なのです。
今回使ってみたのは、ご飯用とかお味噌汁用にぴったりなお碗が2種と、パスタとかカレーにちょうどいいサイズのお皿と、デザートにも良さそうな少し小さめのお碗まで、全部で4種類でした。色も少しずつ違って、定番の赤と黒とベンガラ色で、全部使わせていただきました、贅沢…!
やはり、手にとって一番最初に思ったのは「軽い!」
本当に軽いんですよ。びっくりしました。そして「意外と使いやすいなー」という印象ですかね。値段が高いからこそ、確かに特別な日に使うだろうと思ったんですけど、間違いでした。むしろさりげなく毎日使いたくなるくらい触りごごちがとてもよかったです。
使ったこともあまりないのに、いろいろ漆の器について偏見を持ってました。漆の器って、やはり和食だけが合うのかなと思ったんですけど、これも間違いでした。笑。
企画の段階で輪島キリモトの7代目桐本泰一さんにいろいろお話をお伺うことができました。桐本さんはカレーが大好物だそうで、「金属のカトラリーで食べれる漆器があるといいなー」とずっと思ったそうです。それで誕生したのが「蒔地/まきじ」仕上げです。輪島特有の「輪島地の粉」が漆に混ざっていて、金属製のフォークやスプーンで食べても傷がつきにくいんです。そしてこの技法はキリモト独自の技法だそうですよ!パスタ、さらにオイルパスタとかも全然いけました。なんかオイルとかお椀に染みるのではないかなと心配しましたけど、大丈夫でした。
やはり使ってみないと全く分からないですもんですね。使ってみたからこそ私はもこうして漆の器の話ができるようになったし、先入観もなくせたし笑、さらに欲しくなりました。値段は高いけど、一生使えるモノだと考えてみると、他の安価のものをたくさん買うのより、ずっといいと思ってます。皆さんもぜひ、ずっと使いたくなる器と出会えるように。
漆の器が気になる方は、ぜひ「めぐるどうぐ」のページも覗いてみてくださいね。では今日も美味しくいただきましょう!