みなさんこんにちは。てならい堂スタッフのゆづるです。

ミツロウラップのワークショップの様子をお伝えします!

さっそくですが、ミツロウと聞いて想像するのはどんなものでしょうか?

ハチの巣箱、丸くて白いタブレット、黄色い板、リップクリーム、ハンドクリーム、はては床用ワックスまで、きっと人によって色々なものが頭に浮かぶのではと思います。

ワークショップではそんな「ミツロウとはなにか」というところから、先生が教えてくれました!

ワークショップに使ったミツロウは、花を追ってハチたちと一緒に各地を回る養蜂家の方から購入しているもの。花を追って移動なんて、まるで草を求めて旅する遊牧民のようですね。ロマンを感じます。

使っているものへの理解が深まることで、お手入れがしやすくなったり愛着が湧いたり。知るって大切なことだと改めて思います。

ちなみに先生は国内でミツロウラップを広めている他、アフリカにミツロウの活用法を伝えに行ったりもされています。アフリカでもミツバチは巣を作り、蜜を集めてハチミツをつくっているわけですが、これまで蜜だけとって、巣の部分=ミツロウはこれまで捨てられてしまうことが多かったそう…!

私たちからすると「なんてもったいない!」と悲鳴を上げそうになりますが、でも知らないってそういうことだよなと、ここでも知ることの大切さを確認。

ミツロウの取り方から作ったミツロウ製品につけるラベルのことまでお伝えし、ちゃんと産業になるようにと丁寧に指導しているとのこと。

ミツロウを使ったクリームがいくらで売れるか知った時は、現地の方々は踊って喜んだとのことです。アフリカン!

まさかミツロウの座学からアフリカにつながるとは思っていなかったので座学だけでも満ち足りた気分になりましたが、ワークショップはここから!手を動かしていきます。

黄色いバターのようなキャラメルのようなのがミツロウです。これをちぎって布の上全体に置いて…

アイロンで溶かして…

溶かしたミツロウを、はみ出さないように広げて行きます。

アイロンの熱でゆっくりとミツロウが溶けるのとぱりぱりと紙の鳴るのが目と耳に心地よい時間です。 が、油断しているとミツロウが布からはみ出します(笑)

時々手を止めて、ミツロウが満遍なく布全体に行き届いているか確認します。

一部分に染みていないときは追加したり、布によってすごくよくミツロウを吸うものはミツロウを置き直したりもしました。

全体に綺麗に行き届いたら完成ですが、この最後に紙からはがすのがかなりの難関!

ミツロウは常温だとすぐに固まるので、ちゃんと加熱して一気にはがさないと布からはがれて紙に残ってしまいます。

「せっかく綺麗にいったのに〜!」と悔しがりながら、もう一度紙を戻してアイロンをかける皆さんを励まし鼓舞しつつ、スタッフも紙を押さえたりお手伝い。

綺麗にできたときは喜びもひとしおで、何人かラップとの記念写真を撮る方もいらっしゃいました!

作ったラップは野菜を包んだりするのに使うそうです。それぞれの豊かな暮らしに色を添えるラップになりますように!