【てならい後記】いい日本酒をいいグラスで飲み分けて愉しむワークショップ
こんにちは。てならい堂スタッフのくらたです。
先日、日本酒の味や香りをもっと深く楽しむための、日本酒専用グラスを体験するワークショップを行いました。
専用グラス。。日本酒。。なんて素敵な響き。。!
今回教えてくれたのは、東京台東区で、90年続く硝子問屋の3代目、木本硝子の木本社長。 木本さんは、さまざまなガラス製品のプロデュースもされています。
これまで作った日本酒専用グラスはなんと130種類以上だそう! 木本さんのガラスにこめた「モノづくり」についてはこちらもぜひ読んでみてください。
木本さん。本当にとっても楽しい方で!!明るいお人柄に、みんなが笑顔になってしまいましたよ。
硝子業界のことはもちろん、日本酒や、各地の産業などにもとても造詣が深く、本当に興味深いお話しをたくさん聞けました。 そして、とにかくその力強いガラス愛に、私たちも心が熱くなってしまいました。。!
「ワインはワイングラスがあるように、日本酒も日本酒グラスがあっても良いのでは?」 その言葉に、本当に深くうなづいてしまいました。
今回の企画は、美味しいお料理とお酒のお店、おなじみの神楽坂「のいえ」さんとのコラボワークショップ!昼と夜の2部制でした。
まずはお昼の部。3種類のグラスと、のいえさんのとっておきの3種類の日本酒を飲み比べ。
同じお酒を、同じ温度で注いで味わってみると。。 本当にびっくり!明らかに、それぞれ違う。香り、味わい、余韻、全部違う。。!
ちなみに…!
①写真の左のグラスは、高さが高いため、あごがグッと上がり、その傾くスピードが速いから、お酒がのどに落ちてくる速度も速い。そのため、すごく味わいがスッキリ感じられました!
②真ん中のグラス。こちらはグラスの口径が広く、カーブも最初のモノとは違い、今度は舌の上をゆっくりとお酒が流れる感じ。そのため、口の中でお酒の温度がゆっくり上がっていきます。 甘み、苦み、酸味がゆっくり伝わっていきます。
③そして最後の一番右。みなさん、口にした瞬間「う~~ん!」と思わずにんまり。 こちらも、先ほどの2つと全然違う!と、その違いにやみつきになってしまいました。このグラスは、先の2つの中で、一番口径が広く、舌の上を広い面積でこぼれ落ちるので、味わいがしっかりめに感じられるのです。
本当におもしろい。
こんな違いがあるので、①のグラスはスパークリングなどの、ひゅっとしたスッキリ系、②は大吟醸などの香りを楽しむ系、③は山廃や生酛などの、深みのある味わいとコクを楽しむ時・・・など、 グラスを変えることで、本当に日本酒の楽しみと可能性がグっと!あがってくるのを体験しました!
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さて、夜の部です。
夜は、5種類のグラスと、5種類の日本酒、そして!のいえさんのお酒にあう最高のおつまみ、堪能です。。!
日本酒に合わせて、お料理を選ぶ【ペアリング】や【マリアージュ】という言葉は、今やとってもよく耳にしますよね。 でも、木本さんはそこに、相性の良いグラスをセレクトして楽しむ【トリプリング】を提案してくれています。
日本酒の持ち味を、グラスによってグッと引き上げ、より一層お料理も楽しめる。
この日の体験で、とっても視野が広がった気がします。
お魚と、お肉を同じお酒で、それぞれのグラスで試してみたり。 自分なりの好みの味わいを、グラスを変えて探してみたり・・・
ワークショップに参加されたみなさま、お酒が大好き!という共通点もあるので、お話もとっても盛り上がっていましたよ♪
おいしいな、と思いながら今まで飲んでいた日本酒、それに合うなーとセレクトしていたおつまみ。 そのパワーが、何倍にもグラスで大きくなる楽しさ、自分で選んでみる豊かさを、体験できて本当に素敵な時間でした。
これからの自分たちのお酒ライフが、参加した方の数だけ自由な形に広がっていくような、そんな体験だったと思います。
わたしも、お酒好きな家族や仲間たちと【トリプリング】を謳歌していきたいと思います!
木本さん、のいえさん。そしてご参加いただいたたくさんの日本酒ラバーのみなさま。 本当にありがとうございました。
これからのみなさまのお酒ライフが、もっともっと幸せになりますように★