【てならい後記】てならい堂×グリーンピースDay:古くなった布を生まれ変わらせる「裂き織」ワークショップ
こんにちは。てならい堂スタッフの小野寺です。
みなさん、着なくなった洋服はどうしていますか?
また、1年で洋服をどれぐらい購入していますか?
今回のワークショップはまず自分の洋服について振り返るところから始まります。
ファッションと環境問題に関して見聞きする機会はありますが、自分が所持している洋服の数やブランドの製造過程に関して、身近なことのはずなのに案外わからなかったりしませんか。
てならい堂では先日、【てならい堂×グリーンピースDay】の特別企画の第2回目、裂き織ワークショップをオンラインにて開催いたしました。
今回の企画は、環境NGOであるグリーンピースさんのお知恵をお借りして、いつもの私たちの生活のことを見つめることに加えて、その先につながっている環境のことも少しだけ考えてみるワークショップです。(第1回の記事はこちら)グリーンピースさんは世界55以上の国と地域で活動し、国内だけでは解決が難しい地球規模で起こる環境問題に、グローバルで連携して解決に挑戦しています。
グリーンピースさんの動画“Detox Victory MAKE SMTHNG~ファッションと環境問題~”を視聴後、私たちができるアプローチとして今回は裂き織を始めます。
裂き織の講師は、小店でも扱っている「DANBOLOOMスターターキット」の制作をしている幸呼来(さっこら)Japanさんです。
幸呼来Japanは、代表の石頭さんが伝統工芸である裂き織と障がいのある作り手の技術に魅了され設立し、岩手の盛岡で裂き織の制作、販売を行っています。
昔、寒冷な地域は、物資が少なかったためにものを大切に使う文化がありました。衣類等に使われる木綿はとても丈夫ですので、衣類としての目的を果たした後にそのまま捨てるのはもったいない。そこで何かに再利用できないかという発想から生まれたのが裂き織です。読んで字のごとく、布を裂いたものを織物のヨコ糸として織り込みます。
オンラインで織物のワークショップとなると、織り機の準備は一体どうするのかしら?と不安に思いますが、段ボールでできた「DANBOLOOMスターターキット」をその場で一緒に組み立てるので心配は不要です。とてもシンプルです。
こちらにお好きなタテ糸を張り、約1cm幅に裂いた布をヨコ糸として交互に織り込んでいきます。
あとはヨコ糸を自由に変えながら進め、最後に簡単なタテ糸とヨコ糸の始末をして完成です。
講師の石頭さんは「自由です!」と何度も発言されていましたが、裂き織は作る人のセンスや創造性をそのまま活かせる、お言葉通りとっても自由な織物ですね。「失敗はない」という教えの元、のびのびと楽しむことができました。今後は習熟度に合わせて、試せる素材の選択肢も増やしていけますよ。(裂き織の魅力やDANBOLLOMに挑戦する際のコツはこちら)
私も一緒に体験してみたのですが、これは…楽しい!その証拠がこちらです。
どーん!
正方形のコースターをつくるはずだったのですが、気づいた時にはカップとみかんサイズに!
ヨコ糸(裂いた布)を織り込むたびに表情に変化があるので、次が楽しみになり手が止まらなくなるのです。また、色々なヨコ糸を試したくなってしまうのも、うっかり長くなる危険ポイントです 笑。
今回、小さなお子様がいるお母様も何名か参加してくださいました。これがオンラインの良いところですね。外出できる時間や距離に制限があるためにこれまでチャンスがなかなか無かった方も、お気軽にご参加いただけます。
そしてDANBOLOOMスターターキットは、お子様がもう少し成長した頃に親子で一緒に取り組めるところも楽しみの一つですね。
もうすぐお正月。おこたに入ってみかんを食べながら、年末の大掃除で出た古着で裂き織を楽しみつつ、自分のできることから環境問題に取り組んでみる。なかなか素敵な一年のスタートになるのではないでしょうか。
幸呼来Japanさん、グリーンピースさん、参加者のみなさま、オンラインでもとても楽しい体験をさせていただきました。ありがとうございました!