【てならい後記】季節の草木で染める、ストールの桜染め体験。2023
暖かくなったと思ったら肌寒かったり。
気温差が激しい4月末、毎年恒例の桜染めワークショップを染めの里おちあいさんと一緒に行いました。
毎年恒例、といっても一回一回変わる桜染めの発色。
春を感じる桜染め、今年はどんな色に染まったのでしょうか?
募集記事にも書いてあったように、桜染めは花びらではなく枝を使用します。
枝をぐつぐつ煮出して、布で漉した液(桜液)を使って染めていくんです。
今回使用した桜の枝はソメイヨシノ。
使用した枝は煮出しが今回で5回目のものでした。
5回、と聞くと「色が薄くなってしまっているのでは?」と不安になりますよね。
でも大丈夫!
桜の枝は5回煮出してもまだまだ色が出るんですよ。
1回目の煮出しは「あく抜き」、
2回目以降から液を使えるのですが、
回数を重ねるごとに色が変化していくのが特徴。
最初は茶色っぽい色が出ますが、4回目からだんだんと赤っぽくなっていきます。
桜液が用意できたら早速ストールを染めていきます。
10分間桜液でストールをぐつぐつ。(70度ほど)
ほんのり桜の甘い香りが!
「今日は桜餅を買って帰ろうかな」と香りをみんなで楽しみました。
10分間煮終わったら、定着液に15分間浸けてストールに桜の色を定着させます。
今回使用したのは「ミョウバン」と呼ばれる定着液。
定着液によっては染めの色が変化することがあるそうですがミョウバンは元の色が変わりにくいのが特徴で、桜染めそのものの風合いを楽しむことができます。
最後に水でスカーフをよく洗って干すと、、、
こんなに鮮やかな色に!
去年の桜染めとはまた違う、温かな色に仕上がりました。
(去年の桜染めの様子はこちら!)
桜染めって、実は桜の木の種類によって出る色の特徴に違いがあるんだそうで、
山桜は茶色っぽく、ソメイヨシノや八重桜は赤っぽく色が出るんです。
今回はソメイヨシノを使用したので、確かに、赤っぽく色が出ていますよね!
スカーフを乾かしている間に工房内の見学もさせてもらい、今回もワークショップが無事終わりました。
みなさんのスカーフが今年も綺麗な春色になって本当に良かったです◎
自然が分けてくれた春の色を身に纏って、寒い日も暖かくお過ごしください。
ご参加いただきありがとうございました!