【てならい後記】型を使って「自分で染める」お買い物袋。7月
こんにちは、にっぽんてならい堂の加茂です。
8月に入り、やっと梅雨があけましたね!
まだ梅雨の雨続きだった先月の終わり、7月25日に型染めのワークショップを「染めの里おちあい」で開催しました。
てならい堂オリジナルの型を使って、「型染め」という染め方法でエコバックを作っていきます!
「染めの里おちあい」は、100年に渡り着物の反物を染めてきた本物の染め工房。職人の渋谷さんから、反物を染める技法のひとつである「型染め」を教わります。
はじめに、簡単に流れや染料の扱いをレクチャーしていただき、体験スタート!
型をきれいに合わせること、適度な染料の量、色の濃淡と重ねる順番・・・など綺麗に染めるために、おさえるポイントはいろいろあります。
今回は少人数だったこともあり、ひとりひとりの作業を見ながら、丁寧に教えていただきました。
そして、おそらく、この体験でみなさん一番の醍醐味でもあり、悩みどころでもあるのが「色の組み合わせ」!
どの型でどの色を塗るのか。同じ型を使っても、組み合わせによって仕上がりの印象はかなり変わります。
一版塗り終わるごとに、「うーん・・・」と、ずらりと並んだ染料や仕上がりの見本と自分の作品を見比べたり、お隣の人のを覗いてみたり・・・
型も複雑なので、この型はこの部分の型だから・・・と、けっこう想像力も試されます。
「夏なので、青系メインでいこうと思います!」「黄色と緑で爽やかな感じに・・・」など、今回は夏への期待が高まる組み合わせが人気でした。
色付けが終わったら、染料を定着させるために蒸し器で蒸します。
工房見学や藍染に使う藍の葉で淹れたお茶をいただいたりして、待つこと15分。もわもわとたちこめる蒸気の中から取り出して、完成です!
出来上がりは三者三様。「同じ型なのに、全然雰囲気がちがいますね!」
また、同じ色でも、筆に含ませた量や、塗り加減で濃淡がちがったり・・・。他の方のを並べて一緒に見れるのも、ワークショップの楽しみのひとつだなあ、と思いました。
渋谷さん、参加者のみなさん、ありがとうございました!
型を重ねて色をつける、という意味では「シルクスクリーン」も同じような技法ですが、「型染め」は塗り面が水彩のような、やわらかなグラデーションになるのが、綺麗だなあ、と今回感じました。狙ってつけるには、かなり技術がいりそうですが、もし参加される方はそんな「型染め」ならでは?の風合いも楽しんでみてくださいね。
次回は8月29日の開催予定です。気になった方はこちらからぜひチェックしてみてくださいね。