こんにちは、にっぽんてならい堂の藤井です。

長かった梅雨も明けて、日差しも強くなってきている今日この頃。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

7月25日に「染めの里おちあい」で藍の生葉染めワークショップを開催しました。この日は午後に型染めのワークショップも行い、両方参加してくださった方もいらっしゃいました!

「染めの里おちあい」は、100年に渡り着物の反物を染めてきた本物の染め工房。”地産地染”というキーワードの下、おちあいさんで育てている藍の葉を使って染料をいちから作る。新宿という大都市で育てられた藍の葉を使って町で染めることができる、貴重な体験です。職人の渋谷さん筆頭に、スタッフの方々にご指導いただきながら体験を進めていきます。

 

今回使用するのはシルクと綿が混ざった、シルクコットン素材のスカーフ。シルク100%のものより、お手入れのしやすい夏にぴったりの、涼しさが感じられるやわらかな素材です。

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まずは絞りの柄を入れたい箇所を、輪ゴムで結んだり、結んだ箇所の中にビー玉を仕込んだりしてマークしていきます。

きつく結べば真っ白な模様がでるし、ゆるく結べば染め色がすこし馴染んだものになったりと、結び加減ひとつで様々な模様を表現することができます。

絞りをいれずにまっさらな状態で染める方もいれば、細かく模様を入れている方もいらっしゃいました!

 

絞りの箇所が決まったら早速、染料となる藍の葉をつみに外へ出発!

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小雨に振られながらの葉摘みとなりましたが、おちあいさんが育ててくださった生き生きとした葉を、ひとり50枚〜70枚を目指して摘んでいきます。これが中々大変な作業。。。良い染料を作るためには、日照時間が大事。できるだけ上の方にある若い葉を選ぶことがポイントです◎

染めはいくつかのグループに分かれて実施します。葉の量によって染料の濃さ(染めた際にでてくる色の濃さ)が代わってくるので、同じグループの方と相談しながら摘む葉の枚数を決めていきます!

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摘んだ葉をミキサーにかけて、布で濾すことで染料が完成です。藍の葉から作った染料は、なんと緑色。この緑色がキレイな藍色に変化していくのです。

染料の中にスカーフをいれてたっぷりと染み込ませたあとは、じゃぶじゃぶと水ですすぐ工程を2、3回繰り返して色を定着させていきます。色をきちんと染み込ませるためにはスカーフをギュッと押す必要があるので、「意外と力作業だ!」との声もありました。

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最後に、色が定着したスカーフの水を切って、遂に緊張の時間。スカーフを開いて、「色の濃さがちょうどよくでてきた!」「まっすぐ線をいれるのは難しい!」「絞りを入れすぎたかと思ったけどちょうど良い感じになった!」と、皆さま一期一会の色合いや模様との出会いを楽しまれていました。

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染めたばかりのスカーフは染料と同じキレイな緑色。2、3日経つとキレイな藍色になっていくので、使いながら色の変化を楽しんでいただくこともできます◎

 

染めの里おちあいの皆さま、参加者のみなさま、ありがとうございました!

用意された染料ではなく、いちから自分で染料を作って染め上げていく今回の体験。同じように模様をいれても、絞りの強さや藍の葉の量で三者三様の姿を見せてくれる藍染めはとても魅力的です。100年前は染色産業が栄えていた土地で、こうした”地産地染”の取り組みを通じ、都市の新しい染色のあり方を皆さまも是非、体験してみてください。

次回は8月29日の開催予定です。気になった方はこちらからチェックしてみてくださいね。