【てならい後記】手仕事に没頭する半日。竹皮編みワークショップ、入門編。2024秋
こんにちは。てならい堂スタッフのてんです。
今回も募集開始とともに、あっという間に満員御礼になりました。
少し涼しく秋めいた9月末。10名さまをお迎えして、いざ竹皮を編んでいきましょう!
教えて頂いたのは、いつもお世話になっている前島美江先生とお弟子さんの髙屋敷直子さんのおふたり。
ブルーノ・タウトの竹皮編みのコースターを教わり作成します。
最初は前島先生の自己紹介と高屋敷さんより手指の運動から。体を緩めて手作業することは大事な前準備。
身体と心がほぐれたら、早速前島先生が説明しながら実演してくれます。
使用する竹皮は2種類。芯材として使う孟宗竹。
もうひとつは、巻材として使う福岡県八女市で生産されているカシロダケ(皮白竹)。
カシロダケは白っぽい色味で、油分が多く柔らかくて編みやすく、竹皮編みに最適なのだそうです。
まずは竹皮を開いて、竹皮のミミを切って針を入れて手で裂いていきます。ミミは大事なので取っておきましょう。
細かく割いた芯材の竹皮を数本まとめたら、ひとつの束にします。
前島先生は竹皮を割く際、編む際に畳針を使用しています。今ではなかなか良質な畳針も手に入らないそうです。
今回は先生が参加者分ご用意してくれたので、畳針の使い心地も実感してもらえたかなと思います!
さいた竹皮数本を束にして、その束をやや太めに割いた巻材でくるくると巻き、巻材を針の穴に通し、キュッと編み込みを止める。
また芯材にくるくると巻いて止めるを繰り返し、渦巻き型のコースターを作っていきます。
スルスルっと編み込んでいく前島先生。
これが実際にやってみると、「あれ??あれ??」となるのです。
「先生〜」とお助けの声の嵐でしたが、前島先生と髙屋敷さんにしっかり見ていただきながら、皆さん進めていきました。
慣れてきた頃、集中時間へ少しづつ変化した空間は、シュ サー シュ サーと竹皮を裂く音がストア内に響き心地よい空間になりました。
真剣な眼差しのもと、どんどん編み込まれていきます。
気付けばあっという間に正午過ぎ。一旦、お昼休憩です。
みなさんお昼もそこそこに、編み込みを進める方が多く、もくもく作業。
最後は、丸みをつけて円の形を整えて、前島さんに編み込みの止め方を教えてもらって完成です!
今回は予定時間より早く終わる方も多かったですね。
終わりまでいかない方も居ましたが、「編むのが難しいと実感できたことが学びです。」とお話してくれたこともありがたいことです。
てならい堂では知ってもらいたい、生活に取り入れてほしいとともに、職人さんが極めている技術の価値を実感していただくことも大切なことと思います。
午前からの長丁場でしたが、皆さんの集中力もすごく充実した1日となりました。
前島先生、髙屋敷先生、今回も教えてくださりありがとうございました。
ご参加頂いた皆様もありがとうございました。