「手仕事を編む」を考える、4月のてならい堂。
こんにちは。スタッフのひのです。
春の種まきシーズン到来!畑の夏野菜の準備も少しずつしていきます。今年は、トマトを輪切りにしてそのまま育苗する、ということに挑戦してます。以前雑誌か何かで見かけて、これはいいかも!と思い、やってみることに。これは3月の写真ですが、もうそろそろ芽が出てる頃です!夏のトマト収穫まで無事にたどり着きますように・・!笑
さて、てならい堂では、自分にとって心地よく、社会にも環境にも良いことをしていると感じられる生活を、”こころよい生活”と呼んでいます。これまでもそれを知るための様々な機会を模索してきましたが、さらに自分たちにとって”こころよい生活”を探すために、私たちは季節ごとにテーマを決めて、取り組んでいます。
2025年 4月のテーマは「手仕事を編む」です。
「手仕事を編む」を考えるために、
てならいに参加してみる。
てならい堂神楽坂ストアに遊びに来てみる。
自身の生活の中で見つめ直してみる。
それぞれのやり方で、みなさんも自分にとってのこころよい生活を探してみませんか?
「手仕事を編む」を考える、4月の話題。 ・裂き織りワークショップ。モノを愛おしむ気持ちを映す北国の手仕事、「裂き織り」を学ぶ。 |
1)「編み直す」と「解釈」と。

味噌仕込みの際の麹も、最近では自分で仕込むようになりました。
てならい堂に興味をもってくれてるみなさんは、手仕事にも興味がある方が多いのではないかと思います。”手仕事”、、、、。なんだか惹かれるものがありますよね。できるだけ、自分の暮らしの中にも取り入れたいなと思います。今回のテーマでは、その”なんだか惹かれる”という部分についても、あわせて紐解いていけたらいいなと思います。
「手仕事」とは、文字通り「手先を使ってする仕事・作業のこと」。産業革命以降、機械による大量生産と比較して使われる文脈も多いですね。手仕事と聞くと、手触り感、季節を感じる、伝統的、民藝の世界、日常の中の喜び、心地よい、自然のもの、やさしい、尊くてなんだかあったかい感じ。。。などさまざまなキーワードが浮かんできます。みなさんはどうですか??
そんな「手仕事」を、「編む」というのが今回のテーマ。辞書をひくと、「編む」とは、「糸・竹・籐(とう)・針金・髪などを互い違いに組み合わせて、一つの形に作り上げる。そのようにして、ある物を作り上げる」とあります。また、「いろいろの文章を集めて書物を作る。」といった意味も。
そこから派生して、ばらばらのものをまとめる、あつめる、取捨選択、再編集、時間をかける、想いを込める、歴史を紡ぐ、手を動かす。。。などといったことも連想しました。「編む」という行為をしているとき、そこにどんなことを込めるかが大事なんじゃないかなと、これらの言葉をみて思いました。
今回のテーマはまだ始まったばかり。ひとまず、「手仕事」「編む」とそれぞれの言葉を聞いて連想すること、実際に自分がやったことがあることは何か、などについて、みなさんも考えてみてくださいね。

季節の草花で楽しむ草木染め。身近なものがお宝に見えてきます。
「手仕事」も「編む」も、どちらも「人の手でつくるもの」のイメージ。そうして、人の手でつくったものは、また解いて作り直せる。和裁なんかもそうですよね。この「直せる」っていうのが、今回肝な気がします。「編み直すことができる」ということ。
「編み直す」というのは、手を動かして、いろいろなことを感じ解釈しながら、自分の解釈を新たに込めていく。そういう営みだと思います。変わらずに変わり続ける。人の数だけ解釈があって、さまざまな形で枝分かれしていくこともあると思いますが、時代性や地域性などを反映しながらさらに新しいものへと進化していくのでしょう。
いろんな人と一緒にやるワークショップの面白さと重なる部分でもあると思います。1人でものを編んでいくことはできるけど、みんなで場を共有しながら編んでいくことの面白さ。見る角度によって、編んだものは見え方が変わります。自分の解釈と他の人の解釈と。そこに多様性の面白さが見出せます。だから、手仕事はさらに面白くなる。
そんなことをこのテーマから考えました。これからも、「手仕事」を起点に、生活をより愉しく続けていきたいものです。
2)実際に生活の中で“手仕事を編む”について考えてみる
・新生活のお掃除に。職人に学ぶ、箒をつくるワークショップ。
「手仕事を編む」にまさにぴったりのワークショップ。職人にならい、小型の箒を編み込むワークショップをやりますよ!
教えてくれるのは一(はしめ)の小林さん。素材となるホウキモロコシの栽培から収穫までを小林さんが自ら管理し、高い品質にまで高められた穂を使って大きな長柄箒から小さな洋服箒までをつくってます。彼のつくる編み目は本当に美しく、箒の表裏360度ぐるりと回しても編み目の乱れがありません。そんな小林さんの箒に少しでも近づくよう、あなた自身そして参加するみなさんと一緒に、ぐいぐい編んでいってみてくださいね!ホウキモロコシの穂先や茎の柔らかさ硬さを、自分の手のひらで感じながら編んでいくのは、本当に楽しいですよ。
手仕事の存在感が強い道具、箒。箒を使う暮らしは、ゆったりとした感じもして憧れもありますが、実際には美しいだけでなくて、とても機能的な道具。当日は、新生活の準備に役立つこと間違いなしの全長25cmほどの筆型の箒をつくりますよ。棚の上やパソコンのキーボードなど、ちょっと細かいところのお掃除にぴったりですよ♪
■【てならい】新生活のお掃除に。職人に学ぶ、箒をつくるワークショップ。
・裂き織りワークショップ。モノを愛おしむ気持ちを映す北国の手仕事、「裂き織り」を学ぶ。
いつか昔話で見た様な「はた織り機」を使って、「裂き織り」のランチョンマットをつくるワークショップを開催します!「裂き織り」とは、衣服や布団の側地などの使い古した布を、ひも状に細く裂き、よこ糸として織り上げる生地のこと。江戸時代、寒冷な気候のために綿花の栽培や木綿布の入手が難しかった東北地方で、貴重な布地を最後まで使い切る暮らしの知恵として、盛んにつくられてました。
均一な色や太さの市販の糸と異なり、裂いた布は質感、太さ、色合いがさまざま。それらを手織りで一段一段、丁寧にぎゅっぎゅっと目を詰めながら織り込むことで、厚く丈夫で、大量生産品には表現できない、独特な風合いの生地が生まれます。色々な色や柄の裂いた布からお好きなものを選んで、想像力を駆使して、お好きな柄に織り上げてくださいね!
■【てならい】裂き織りワークショップ。モノを愛おしむ気持ちを映す北国の手仕事、「裂き織り」を学ぶ。
・毎月、繕う事にじっくり向き合う。さらに楽しむダーニング教室
自分の手でチクチクと、繕う事をもっと楽しくじっくり向き合ってみませんか?初めての方も大歓迎!毎月通う、全6回コースの「さらに楽しむダーニング教室」が始まります!
ゴマシオステッチ、バスケットダーニング、基本的な四角いダーニング、ハニカム、ブランケットステッチ、タンバリンなどなど、、、毎月新しいテクニックを身につけていきましょう!一通りのテクニックを教えてもらえるので、これからの繕いが楽しくなること間違いなし♪
ダーニングは、ただ単純にお洋服をお直しするだけでなく、針と糸を使って手仕事を楽しく、そして出来上がったものにより一層愛着が湧く、毎日をワクワクして過ごすための技術です。ダーニングを始めれば、「靴下穴が空いちゃった。。。」と嘆く日々とはもうさよなら。薄くなってきた靴下の踵を見つけると「どんなダーニングをしようかな♪」とニヤけちゃうこと間違いなし。あなたの生活をより楽しくしてくれるダーニング教室にじっくりと取り組んでみませんか?
■【てならい】毎月、繕う事にじっくり向き合う。さらに楽しむダーニング教室
3)てならい365日のススメ
いかがでしたか。みなさんもぜひこの機会に、”手仕事を編む”について考えてみませんか?てならい堂では、今月であれば「手仕事を編む」といったように、あるテーマをもとに自分の生活を見つめ直してみる機会を「てならい365日」と名付け、お家でのセルフジャーナリングをみなさんにオススメしています。
やり方はとっても簡単。ノートを用意して、今回のテーマについて書き出してみる、以上です。どんなことでも結構ですし、関連することを実践してみたり、てならいに参加してみたり、やってみたいなと思うものがあればやってみて、それについて書いてみるのでも大丈夫です。
騙されたと思って書いてみると、書き出された文字を見て、不思議とどんどん新しい考えが思い浮かぶもの。書き出すノートはどんなものでも構いませんが、てならい365日専用オリジナルノートもありますよ。(ノートの購入はこちら)
そうやって自分の考えを進めていくことが、自分にとっての「こころよい生活」を見つけることにつながると思います。テーマへの取り組みに際し、ご感想等いつでもお待ちしてますので、もしよろしければ、てならいに参加した時や神楽坂ストアに来た時に、ぜひてならい堂のスタッフへ伝えてみてくださいね。なにかさらに新たな発見があるかもしれませんよ。
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「てならい365日」では、3ヶ月ごとに同じテーマに取り組み、毎月それについてお知らせしていきます。今後、てならいの参加者募集とともに、てならい便り(メルマガ)にてこのテーマについてご案内していきますので、まだの方はぜひこちらからご登録くださいね。
また、サポート会員のみなさまには、毎月頭、素敵なイラストと共に同テーマに関するハガキをお送りしております。もしご興味ある方は、どうぞこの機会に関心を持っていただけたらなと思います。サポート会員となって、てならい堂の活動を応援していただけたら嬉しいです!(詳しくはこちら。)
ということで、今月は「手仕事を編む」ということに目を向けながら過ごしてみませんか?何から始めようかなと思った方は、まずは本ページを参考にしてみてくださいね。
今月もみなさまのご参加をお待ちしています!てならいの会場で、神楽坂ストアで、色々とお話ししましょう!