【てならい後記】暮らしの中の<いとおしい>が増える、タオルの選び方・育て方ワークショップ。
毎日使うタオルのこと、ちゃんと知って、もっと好きになる。。そんな<タオルの選び方・育て方ワークショップ。>開催しましたよ!
教えてくれたのは、オーガニックコットンにとことんこだわって今治タオルをつくっている、IKEUCHI ORGANICの社長、阿部 哲也さん。
集まってくれたのはタオルや、水回りの家事が大好き!という方々、そしてIKEUCHI ORGANICのファンで、すでにタオルを愛用されている方まで!
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まずは、「わたしが好きなタオルはどんなタオル?」を知るところから始まりましたよ。
IKEUCHI ORGANICのいろんなタオルをさわり比べ!
最初は<乾いた状態>のタオルを触ってみます。ふわっふわだったり、しっかり目が詰まってそうなかんじ、すべすべ~な手触りなど、タオル本当にいろいろ!
これがいい、、好き!とみんなでうなずきながらさわり比べてみます。
でも。。本当に好きなタオルを選ぶのは、ここで終わりじゃないんです。。
この後、手を水でぬらして、さらに今触ったのと同じ種類たちの<しばらく使った状態のタオル>を触ってみます!濡れた手でふれた瞬間、さっきの乾いた状態とはちがう触感に「わー!さっきはこれが好きだったけど、ちがうのが好きかも!」という声が続出。
たしかに、タオル売り場では乾いているタオルしか試すことができないですが、日々タオルを使うのは<濡れた状態>。そして、お洗濯していくうちに少しづつ変わっていく風合いがある。
それを実際に感じることで、自分の本当に好きなタオルをみんなで探す体験。まさに<タオルのテイスティング>です!
本当に好きなタオルって、<経年して生活に根付いたもの>につながっていると阿部さんはいいます。そして、それって<赤ちゃんの時にくるまれていたタオルの記憶>が関係しているのでは(!)、と。
阿部さんもお店で「一番いいタオルをください!」なんてお客さまに言われるようです。みんなが思ういいタオルって、やわらかでふわふわだったり、高級感のあるものだったり。。かもしれません。
でも、ひとりひとりの「ほんとうに好き」なタオルが違うし、それはその人しかわからないから、阿部さんは「いいタオル」を答えることはできないのだそう。自分の感覚こそが答えのタオル選びって、本当に奥が深いなー、と思いました。
ちなみに!IKEUCHI ORGANICの実店舗でもこんな風にタオルを選べてとてもわくわくしますよ!
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そんなタオルとの出会いがあったら、ずっと大切にしていきたい。タオルってどうしてもへたったり汚れてきちゃいますが、適切なお洗濯で<育てていく>。そうすることで長持ちしてとってもいい状態で長くいっしょにいれるのだそう。
「洗濯には正解がないんです」と阿部さん。お洗濯は、洗う素材、洗剤の種類、洗濯機の種類、水(お湯か水か、軟水か硬水か。。)など組み合わせで、ぜんぜん違ってきます。
さっそく実際にお洗濯実験、開始!まっしろい小さな布に、ソースとラー油をたらして、実際にどんな方法が一番落ちるかやってみました◎
★まずはシンプルに水VSお湯。。
こちらはやっぱりお湯の方がよく落ちますね!
。。あれ、でも日々洗濯機では水で洗っていますね。。^^;
★続いて、水とお湯、合成洗剤と洗濯石けんの組み合わせ。
こちらは、お写真だとちょっと見づらいですが<お湯+洗濯石けん>が一番でした!!特に、落ちづらそうなラー油が目立たなくなっている。。!
<お水+合成洗剤>、こちらほとんど落ちていない。。でも、自分が家で日々お洗濯しているのはこの組み合わせだー!
いかに、汚れが落ち切ってないか。。普段のお洗濯を一からがっつり見直したくなります。。
また、ブラックライトをあてて、合成洗剤の蛍光増発剤がいかにのこっているかなども目で確認。。!
阿部さんは、今までお客さまのお洗濯をたくさん見てきてたそうですが、目にはみえないおそろしくいろんなものがついているタオルを、目の当たりにしてきたそう。
毎日とは言わずとも、たまにはお湯で洗うこと。乾燥やせっけん選びについてなど、とってもくわしくお話きけて、早く家でお洗濯したくなっちゃいましたよ(笑)
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みなさんに日々愛用のタオルをもってきてもらって、<タオル診断>もしてもらいました。こちらは、今回特別にIKEUCHI ORGANICの今治工場で、<タオルメンテナンス>もしてくれることになりました!プロのお手入れを経た自分のタオル、どんなふうに生まれ変わるのか。。!
以前は別の業界で働いていたという阿部さん。IKEUCHI ORGANICに入り、ものを<売る立場>から<つくる立場>になったことで、変わったことがあるといいます。
前職では、お客さんが「たくさん早くほしい!」というならばそれを全部かなえることがお客さんのため。供給を切らしちゃいけないという思いがありましたが、オーガニックのものづくりにかかわることで、それは不可能なことだと知りました。
オーガニックコットンを育てる農家さんの顔をみて、その手間を知ること。今まで言っていた「お客さんのために!」ということばの影に、何が隠れているかということを阿部さんは考えたといいます。
作る人たちにも、自然環境にも丁寧に向き合ってこだわる、そのものづくりへの視線。そのものを大切にするきもちは、てならい堂も本当に共感できることがあってぐっときました。。!
★タオルメンテナンスその後★
後日、メンテナンスから戻ってきたタオル!
私のはごわごわ硬くなったバスタオル(汗)をお渡ししたのですが、箱を開けた瞬間「色が鮮やかになってる!」「なんか厚みがふっくらしてる!」「触り心地がぜんぜん違う。。。」ととにかくびっくり。
正直、もうこのタオルはさよならかな。。と思っていたのに、だれかに貸してあげられるほどきれいに生まれ変わった!感動。おうちのタオルたちもしっかり、ひとつひとつ向きあって大事にしていきたくなりました◎
ワークショップを通じて、タオルが<消耗品>ではなくこれからもできるだけ一緒にいたい<愛用品>になったのは、間違いありませんでした。
阿部さん、ワークショップに参加してくれたみなさま本当にありがとうございました!