【てならい後記】初めての『つまみ細工』。絹の花を咲かせるワークショップ
こんにちは、スタッフのてんです。
七夕の日、てならい堂では初登場の『つまみ細工』ワークショップを開催しました!
じんわり暑い夏日、日傘にタオルが手放せないなか、午前午後も満席御礼!!
「つまみは興味があって」「昔少ししたんだけども…。」とさまざまな思いのもと、ご参加いただいた皆様ありがとうございます。
今回教えてくれたのは、つまみ作家の津山清仰先生です。
先生のつまみ細工は色味がカラフル!!そして、ポイントにビーズアクセサリーを使ったり、手軽に皆さんに使用してほしいとアレンジを加えて、オーダ作成やオンラインのつまみ教室活動をしています。
それでは、始まりますよ〜!まずは自己紹介から!!
最初は皆さん緊張しちゃうので、先生からスタート。先生のつまみとの出会い、今に至るまでをお話いただきました。
皆さんの順番は「じゃんけんで順番決めましょ〜!!」とテンポよく、こんにちわの時間は緊張をほぐしてくれます。
つまみの技法はいくつかあります。
今回は基本の『丸つまみ』でボリュームたっぷりな2段のお花作りを教えていただきます。
ぷっくらな丸みが可愛らしい。
色味も青系や赤系など配色セットがそれぞれあるので、お好きな色をセレクトいただきます。青系で選んでも、配色セットの中身は微妙に色合いが違っていたり、お花にする際に並べ方で雰囲気が変わるので、オリジナルのどんな花が出来上がるか楽しみですね♪
最初は作る前の心構え。姿勢と机の高さについて。
そしてピンセットの持ち方と手の位置など、身体に負担がかからないやり方を教えていただきました。
つまみ細工を作ることに意識がいき、姿勢とか全く考えていなかった!と目から鱗がポロリ。
これが続けていく大切なことのひとつ。
布をつまむ間はピンセットをずっと使うので案外、手に力がかかります。
つまみ細工は小さく正方形にカットした布を折ってつまむため、姿勢が前のめりになりすぎないように、首に負担をかけないためにもスッと姿勢を整える。目が疲れないようにルーペや眼鏡も必須です!!
心構えができたら、台座作りへ突入です。帯留めとブローチと金具が選べるので、それぞれに合った台座作りを教えていただきます。布を台座に貼ってできたら次の段階に進みますよ〜。
ここまでトントントンと進みましたが、最初の難関『糊板作り』へいらっしゃいませ〜!
糊は和糊(でんぷん粉)。江戸時代から続く昔ながらの技法を教えていただきます。
和糊を板(今回皆さんにはお家でもできるように牛乳パックでご用意)に乗せて、左官のように『練り練り〜びゃー』っとならして滑らかにしていきます。この糊板作りが結構難しい…。
ねりねりしたら、表面を水平に平にならして、糊の板を牛乳パックの上に作っていきます。
「水平…。たいらに。う〜ん…。真っ平らにしているようで波打ってしまう…。」と皆さん苦戦。
意外と難しい作業でしたね。糊につまんだ花を置いて行くために平らにしていく必要があるのですが、横から見てるだけでも難しそう…。
のりを平らにするには、ポイントがあります。
①水平にならすことと
②適度な厚さが必要なこと。
ポイントは竹へらの使い方と回数をこなして慣れていくことが大事。
先生が厚さと表面をひとりひとりチェックして見て回ってくれるので、安心です。
参加した皆さんは、あの厚み忘れないでくださいね〜♪
また、道具についてもお話があったように、専用の道具もあるけれど代理になるものでも手馴染みのいいもので作るのがベスト。これじゃなきゃダメってのは無いんですね。
ただ、実際道具の形によってやりやすい、やりにくい部分があるので、先生に教えていただいたポイントを元に道具探しも楽しんでみてください。
いよいよ、お花の花弁部分へ!!
つまみが始まります。先生がまずはお手本を作成。
ピンセットを持って、『三角、三角、下からヒュイ』先生がやるとサラリとピシッと花びらが完成!!
さあ、皆さんの番『よし、やるぞ〜〜!!!』と一斉スタートするも、「…。」「…。あれ?こっち?ここでこう?」「よれちゃうなあ」
めっちゃむずいですよね。つまむだけなのに。
私もみてるだけだと、『こんな感じかあ〜』と思うのに実際手に取ってみると、頭の中が真っ白。笑
さらには、糊台に置くと布地の弾力でつまみがパカっと開いてしまう。こんなにも難しい試練が段階ごとにあったとは…。と思いつつ、皆さん開かないように置くポイントも教わりながら、試行錯誤しながらつまんでいきます。
ひたすらつまむ作業は目をすごく使い、ピンセットをつまむ手は力をずっと使うので休憩休憩を挟むことも大切です。
先生は「地味な作業が大変で大事なんです。」と。丁寧にやること、諦めないこと。でも自分の身体と相談しながら作業することを大切にと、芯を示しつつ丸く包む考えが、今日の丸つまみみたいだなあ〜なんて感じました。
最初はひぃひぃ言っていた難しかったつまみも、数をこなしてくるとだんだん慣れてきてスピードもUP!!
花弁のつまみ具合も締まってきました。
花弁ができたら、台座に乗せていきます。外側の1段目、少し内側に2段目を乗せて、2段に重ねられたら、最後は花座とビーズでおめかしをして完成です✴︎
花弁の花数を少なくしたり、大きさもそれぞれ。オリジナルの初めてのつまみ細工が出来ましたね。
完成〜♪ 先生が用意してくれたお持ち帰りBOX。こちらも可愛い〜✴︎
最後に絹以外でも、お家でできる可能な布地や使えない布地も教えていただき濃厚なお時間も結びです。
先生、参加いただいたみなさま、ご参加ありがとうございました!!